テレビを見ていると、「ブレた!」と言う言葉をよく耳にするが、ブレたらいけないのだろうか?


人の意見を聞き入れれば意見は変ってくるだろうし、間違いを正してもブレる事になるだろう。

そもそも、情勢が変れば方向も変る。

世界情勢や社会情勢に合わせて臨機応変に舵取りをするのが政治だと思うのだが、それをブレたと非難するのはおかしい気がする。


マスコミは麻生政権に批判的だが、麻生総理がマスコミの非難や支持率が下がり続けても途中で投げ出さずにここまでやり続けた業績は大きいと思う。


もし麻生総理が途中で辞任していたら、新総裁を選ぶまでに時間がかかり、政策見直しにも時間が掛かる。

そして政策実行までの時間も必要になり、スピーディーな景気対策は行なわれず、景気は今の数倍は悪くなっていただろう。


定額給付金やエコポイント、エコカー減税、法案提出時にはマスコミは何かと批判したが、その効果はかなりの物だろう。

プリウスなど、エコカー減税に期間内に納車できない状況になっている。

その経済効果だけでもかなりの物だ。


しかしマスコミからはその評価は聞えてこない。


麻生総理が辞めずに来たからこその経済効果なのだが、その事には触れずに「なぜもっと早く辞めなかったか」と言う方向の話が目立つ。



正直な所、私は麻生総理はさほど好きな訳では無いし、どちらかと言えば嫌いなのだが、嫌いな相手であろうと業績は正当に評価したいと思う。



「国策」と言う物には、まず「大戦略」があり大戦略に従った「個別の戦略」がある。

さらに戦略を実行する戦術がある。

大戦略の部分がブレるのはまずいが、戦術レベルにおいては臨機応変が求められ、それはブレるとは言わない。

但し、この国に将来を見据えた大戦略があるのかは大きな疑問ではある。




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