歌と心、昔から「辛い時には歌をう!」等と言ったりする。
青春ドラマのくさい台詞の様で、こんな事を口にするのも躊躇われるのだが、これが結構心に病を抱える人に使えたりする。
不安や衝動は、前頭葉が不活性になり、扁桃体の影響が強くなっている状態である。
ならば、前頭葉を無理やり使えば良い。
その一つが歌である。
振り付けを付ければ更に良い。
私も落ち込んだ時や不安を感じた時、パソコンに入れてある曲を大きめの音量で流して、低反発クッションに向けて熱唱する。
ストレスの度合いにもよるが、3曲~5曲歌えばすがすがしい気分になる。
自分で色々試してみると、ストレスの発散度合いは、熱唱度によって変るようだ。
口ずさむ程度なら効果は薄いし、振り付けをして熱唱すると効果が高かった。
今まで数人の鬱病系の人に試したが、一番のハードルは不安や衝動が出た時に「歌う気分になれない」と言った所なのだが、無理にでも歌えた人には一定の効果は出ている。
どうやら、不安や衝動を感じる度合いが関係しているらしい。
不安や衝動を感じ始めた時に歌うと効果はあるのだが、目一杯落ち込んでからでは歌う気力も出ないらしい。
文化的にも、田植え歌など、重労働でストレスがたまりやすい仕事をする時には歌を歌う分化もある。
私も大工の頃、ラジカセで音楽をかけて、歌を歌いながら仕事をしていた。
歌を歌わずに仕事を続けると、1時間程度でイライラし始めて休みたくなるのだが、歌を歌いながら仕事をすると、休憩を取らずに仕事をしても平気だった。
歌を歌いながら仕事をする時の休憩は、同じミスを2回続けた時。
同じミスを2度続けた時は、その後も何度も繰返してしまうので、煙草を吸いながら暫らくボ~っとすると復活出来た。
往復の車の中でも、CDの音量を大きくして熱唱すると、家に着く頃にはストレスも消えてすっきり。
だから、家で仕事の話とか愚痴を言った事が無い、と言うより言う気にもならなかった。
また、車を運転する時に歌を歌いながら運転すると眠気が来ないし、眠気が来た時に3曲ほど熱唱すると眠気は消える。
集団ストーカー―盗聴発見業者が見た真実 (晋遊舎ブラック新書 1)/古牧 和都