川崎市で起きた大家ら3人が殺害された事件 。
「脳に障害が起きると・・・ 」で書いた事が要因かもしれない。
これが起きていると、脳に問題があるとは誰も思わないだろう。
しかも酒を飲んだ状態での犯行では尚更だろう。
この犯人は「洗濯機の音がうるさい」とか「ドアをバタバタする音がうるさい」と言う事を言っているが、第三者的に考えると、洗濯機は音が出るし、朝から使われたらうるさいかも知れない、と思うだろう。
実際同じ様なケースを何件も調べて来た。
その中で、状況が類似しているけケースがある。
依頼者は大家の奥さん、対象者は入居者で大家宅に隣接する戸建の借家。
洗濯機は借家の外に設置されていた。
今回の事件とほとんど同じ環境だ。
その依頼者は、洗濯機の音やドアの開け閉めの音を、嫌がらせと言っていた。
これも同じ。
その依頼者が言うには、「夜中に洗濯機を回して騒音を出している」と言うのだが、文句を言いに行こうとすると察知して洗濯物を隠す。
だから、家に盗聴器が仕掛けられていると言っていた。
しかし、実際には洗濯などしていない。
どんなに急いで中身を隠しても、排水に時間がかかるし、濡れている場所は瞬間には乾かない。
しかし、当然の事ながら昼間は洗濯している姿を目撃している。
そしてその依頼者は、今回の犯人と同じ様に「不眠」を訴えているが、その不眠を洗濯機の音やドアの開け閉めの音で眠れなくされていると言っていた。
当然の事ながら、ボイスレコーダーに集音マイクを付けて録音しても、その様な音は録音されない。
録音されないと、ボイスレコーダーの性能を疑い始める。
その時の思考に「自分の耳を疑う」と言う選択肢は無い。
つまり、理性が一定方向にしか機能していない。
同じ様な事は「布団を叩く音」でもかなりある。
「夜中に布団を叩く嫌がらせ」
確認しようと窓から見ると、すばやく布団を隠し見つからないようにしていると言う。
しかし、すばやく布団は隠せないし、近隣住民は夜中に布団を叩く音を聞いていないし、録音もされない。
近隣住民も聞えていない、録音もされない、しかし自分の耳を疑う事はしない。
そして、同じ様に多いのが「換気扇」だが、これもそうした事実は無いし、室内にいて隣家の換気扇の音など滅多に聞えない。
そう言えば、隣家から監視されていると言っていたオバサンがいた。
その人が言うには、「隣家が防犯カメラを付けて、そのカメラで監視されている」と言っていた。
確かに、隣家にカメラは付いているし、そのカメラはオバサンの家を向いている。
そこだけ聞けば、監視されているかのように聞える。
しかし、その監視の内容は「家の中の事が見られている」と言う物、そしてカメラが向けられている所には窓は無い。
そして話を聞いていて分かった事がある。
この人も「換気扇の音」と「洗濯機の音」が聞えている人だった。
その音が聞えると、隣家を覗きに行っていた。
覗かれた方は不気味に思ってカメラを付けたのだろう。
これも一つの「意図しない自作自演」だ。