間もなく花粉症のシーズン到来だ。

と言っても、私には縁が無い話である。


しかし、昔はこんなに花粉症の人などいなかった。

何故こんなに増えてしまったのだろう?


そこでアレルギーについて考えて見る。

実は私も幼年期の頃はアトピーだった。

そして小学生の頃から右目は白内障だった。

そして最近、懇意にさせていただいている眼科医の先生から、アトピーから白内障になる事を聞いた。


今は全くアレルギーは無い。


娘も幼児期にはアトピーだった。

今でも多少のアレルギーを持っている。


昔、アトピーは学童期に自然治癒されると考えられていたが、近年成人してまでも持ち越す人や成人から発症する人が増えているし、花粉症やアレルギー喘息の人も年々増加している。

何故だろう?


色々調べて見た。


その一つが「エンドトキシン」である。

前回の猫の話はこの前振りでもあるのだが、エンドトキシンは動物の糞に多く含まれる。

そのエンドトキシンを生後1年の間に吸っていると、アレルギー体質になり難くなる事が最近の研究で分かっている。

エンドトキシンは大量にすると高熱を出したりショック状態になる。

だから、自然の環境で自然に取り込まなくてはならない。

そのエンドトキシンは外出先などから服に付いて部屋の持ち込まれる。


汚い、衛生的でないと言う理由で、飼い主に犬の糞を片付けさせたり、庭に糞をするからと言って、猫を駆除したり、過度に衛生的になるから花粉症やアレルギー性喘息で苦しむ事になる訳だ。


メカニズム的には、人間にはIge型免疫と細菌型免疫があるが、生まれたてのあかちゃんの免疫細胞はどちらになるか決まっていない。

そこに、細菌が入ると免疫細胞は細菌型に変身しダニに襲われればIge型免疫に変身する。

それが1歳までの間に、免疫型と細菌型がせめぎ合い、Ige型が優勢になればアレルギー体質になる。

エンドトキシンは、もともと大腸菌などの膜の成分で、これが体内に入ると免疫細胞は細菌として認識する。

現代の住宅は布団やベッド、カーペットなどにダニは沢山いる。

その為、細菌よりもダニの影響を受けやすくなり、アレルギー体質になる。


理屈が判れば、今の社会で「犬や猫の糞」に対する「マナー」と叫ばれている事が、結果として見えない世界で自分達の首を閉めている事が分かる。


そうした人間の免疫システムも、自然の中の生態系に組み込まれている事を無視した結果だろう。

自分の生活環境から他の動物を追い出していると、人間の体内の免疫システムにも影響が出ると言う事だろう。


もう少し考えると、Ige型免疫は主にダニや寄生虫に対する免疫システムだ。

これだけ衛生管理がしっかりしてれば、寄生虫被害は少ないだろうし、虫下しもある。

反面、細菌は鳥インフルエンザ等に代表されるように、常に潜在的脅威がある。

体内の免疫システムも、ダニや寄生虫優勢の免疫システムよりも、細菌型の免疫システムを優勢にしておいた方が有利だろう。



もう一つのアレルギーの原因が「自律神経 」だ。

そこにはこう書かれてある。

「食べ過ぎや運動不足のリラックスした生活をつづけていると副交感神経の優位が続き、リンパ球の免疫機能が過剰になり自分自身を攻撃してアレルギーを引き起こします。」


なるほど、思わず納得してしまった。


しかし、どちらも「過保護」が原因だよな。






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