以前に盗聴調査をしたお客さんがやって来た。
まず、私の事務所に来た時点で私的にはOUTだ。
何故なら、私の事務所は鍵はかけずにシャッターを閉めた状態にしてある。
その人は、勝手にシャッターを開けて入ってきた。
まずアポを取れよ!シャッターが閉まっていたなら電話しろよ!シャッターに電話番号書いてあるだろ!
最初から非常識な人という印象を受けた。
そして、言い出した事が「本当に盗聴器は無かったんですよね、それおかしいですよね、だって盗聴されているんです」
「?・・・電波は出ていませんでしたけど・・・」
「ある人が天井に盗聴器が付いているって言うんです、だから絶対盗聴されているんです」
「?・・・その人って誰?じゃあその人に探してもらえばいいじゃないですか、その人は有ると断言したんでしょう」
「その人は東京にいるので来てもらえないんです」
「?・・・その人は貴方に家に来た事も無いの?なのに何故盗聴器があるって分かる訳?」
そんなやり取りがしばらく続いた。
しばらくして出てきた答えが「霊視してもらった、その人は良く当たるんです」・・・思わずこけてしまった。
よく当たるって、当たって無いじゃん。
見てもいない所の人に、いい加減な事を言って、不安にさせてどうするんだよ、何が霊視だよ!
霊能者の実態を垣間見る思いだった。
その話の最中も、奥(居住部分)を覗こうとしている。
そして、部屋を隅から隅まで見渡し、私の著書を見つけると「これなんです、集団ストーカーに狙われているんです」・・・
事務所に入って来てから、帰るまで結局椅子にも座らずに事務所をうろつきながら喋っていた。
そう言った行為が、世間では失礼な事と知らないのだろうか?
近所でもそんな行為をしていれば、当然警戒されると思うけどな。
何処か、感覚がズレている。
そのズレが、この人の最大の原因なのだろう。
そう言えば、自己愛性人格障害の症状の一つに「オカルトにはまる」って言うのが有ったな~。