「いじめ」や「鬱や躁鬱」を理解する為には「介護殺人」を分析すると分かりやすくなる。


まずは介護疲れから母親を殺害してしまった息子の証言を見てみよう。

介護殺人1


この証言から、この人は介護疲れから鬱病になってしまった事が判るだろう。

では何故鬱病になってしまったのだろうか?


一言で言ってしまえば「不条理」「理不尽」である。

特に「対等で無い相手から受ける不条理」を継続的に受けた時に鬱になりやすくなる。

それが「継続的精神ストレス」となり、鬱を発症する。


その対等で無い相手が、この映像の人の場合「認知症の母」であり「介護施設」であり「病院の対応」になる。


また別の介護殺人にも同様の傾向が見られる

介護殺人2


この介護殺人2は、二つの事件をまとめた物だが、この人も介護殺人1の人と同様の不条理を受けている事が判る。


そして、この三件の事件共に認知症の母親を殺害している。

つまり、衝動的な行動を起してしまっている。

つまり同質の条件が揃えば誰でも同じ状態になってしまうと考えられる。


これを、子供に当てはめて見よう。

子供(小学生)にとって親とは反抗出来ても逆らえない存在で「対等で無い相手」である。

子供は遊びたがる物だが、無理やり勉強させる、これも子供にとっての不条理の一つになる。

判りやすい映像は、公開中の資料室第四章の最後にある「少女ジュー」を見れば判りやすいだろう。

これは中国人の子供なのだが、親子とも主張している事は日本人と同じだ。

こう言った事が子供が「不条理」と感じる事である。

そして、この少女にも攻撃性が見られる。


この少女も、介護殺人の人も同じ構図を持っている。


この「対等でない相手から受ける不条理」と言う視点で見れば、この状況は至る所に存在する。

それが「会社」であり「育児」であり「学校」になる。


以前このブログで書いたが、一つの支店が丸ごと心療内科通いになった会社は、支店の上司が躁鬱病であったため、その人から受ける不条理で部下の社員が鬱病を発症していたと考えられる。


また、一連の無差別殺傷事件の犯人も社会に不条理を感じている。


但し、この不条理とはその人の持つ世界観で感じ方が変わる。

自己中心的な世界観を持っていれば、他人から見れば「ワガママ」でしかないが、本人の視点から見ればそれが不条理に思えてしまう。

それは主に幼稚性から来ている。


また、介護殺人1の人は「鬱病」と診断されているが、介護殺人2の人や少女ジューは精神疾患の話は一切出て来ない。

同じ精神状態、同じ行動をしてしまっている点からすれば、同じく鬱若しくは躁鬱病を発症していたと推測される。


そこにもう一つの問題点がある。

鬱病や躁鬱病は本人が診察を受けて診断されなければ健常者として扱われてしまう所だ。


それは、資料室の第二章の「子供の鬱」で面接調査をして初めて小中学生の738人を対象に面接調査した結果、4.2%の子供が鬱又は躁鬱病であると診断され、中学1年に限っては10.7%の子供が鬱又は躁鬱病であったと言う事と同じで、多くの人が見過ごされてしまっている。


介護殺人の両者共に「真面目」で、介護に熱心であった事が伝わってくる。

だからこそ、病気を発症してしまうのだろう。

無差別殺傷事件を引き起こす犯人も、小学生時代などは「真面目」と言う評価が多い。


真面目ゆえに受け流す事が出来す、ストレスを溜め込んで病気を発症してしまうのだろう。


少し話は変わるが、従来の日本建築では「釘」を使わない事はご存知だろうか?

基本的に「臍(ほぞ)」を切って、柱と梁を差し込むだけで釘で固定しない。


その理由は、固定していなければ地震で揺れても、固定していない部分で揺れを吸収させる為で、より強い揺れの時には抜けるようになっている。

抜けただけなら差せば復元出来ると言う古人の知恵だ。

本来、藁葺きの家には「天井」が無いのだが、これは柱と梁が抜けて屋根が落ちても、大きな空間が有る為に中にいる人が潰されないようにする工夫だ。

そう言った固定しない事や余分な部分を「遊び」と言う。

つまり、遊びが無ければ地震が有った時に家は壊れやすくなってしまう。


人も家も同じで、遊びが無いと心が壊れてしまうのだろう。



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