映像とは中々便利な物だ。

鬱の人にアドバイスをする時、言葉で言っても中々伝わらない。

何をどうすれば良いかを説明する時、最初に現状を理解させてその打開策を示すのだが、その現状を理解させる事が難しい。

中々イメージできないのだ。


そこで、私が良く使う物がある。

それが「エバンゲリオンの最終話」である。


その中の「これが自由」と言う部分は「現代社会の問題 」で書いた、ミグ25のパイロットの心の状態を的確に表している。


そこで描かれている「プカプカ状態」のイメージは、とても有効だ。


そのプカプカ状態のイメージや「自分を表す記号」の部分は、色々なアドバイスに応用できる。


親に話を聞いてもらえない人、親が自分に向き合ってくれない人、それは「親」と言う自分を形取る根底の物が無いという事でだ。

そしてそれは、空間を漂っている「シンジ君」と同じ。

だから不安を感じる。

行き場の無い不安は、時に暴力的になる。

暴力は、自己表現の一つでもある。


ならば、自分を形取る物を作れば良い、自分を表現する方法を作れば良い。

大人(親)は、踊りや歌や絵(漫画)等を「勉強の邪魔」と言って否定しがちだが、それも大切な自己表現であり、自分を形取る心の安定だ。



集団ストーカー―盗聴発見業者が見た真実 (晋遊舎ブラック新書 1)/古牧 和都