ハウリングと言う現象がある。
カラオケなどでマイクをスピーカーに向けた時に発生する「キーン」と言うあの不快音の事だ。
ハウリングはスピーカーから出た音をマイクが拾い、そのマイクから拾った音がアンプで増幅されてスピーカーから出て、その音をマイクが拾う事を永遠に続ける事から起きる無限ループ状態の「共鳴現象」だ。
これは、ボリュームの大きさとマイクとスピーカーの距離の相対関係によって発生に差がある。
小さな音は近距離でしか発生しないし、大きな音になると遠くでも発生する。
小さな音でも、スピーカーにマイクを向けたままにしていると発生してくる。
その音源は耳に聞えない程度のノイズ音でも無限ループの過程で増幅されて、やがてハウリングが発生する。
「いじめ」の発生メカニズムも同じだ。
「ハウリング対策」=「いじめ対策」と言える。
ハウリングは共鳴させなければ発生しない。
ハウリング対策は
1. 出力を下げる
2. マイクやスピーカーの向き(角度)を変える
3. 距離を離す
この3つが一番簡単な解決方法だ。
手っ取り早いのが、距離を離す事だ。
基本的に、ハウリングは同じ部屋でしか起こらないし、マイクとスピーカーがつながっていなければ発生しない。
つまり、いじめ問題に置き換えれば「クラス替え」や「転校」に当たる。
保健室登校もこれに属する。
しかし「逆電」と呼ばれる現象がある。
逆電とはラジオやテレビなどを介してハウリングが起きる現象だ。
いじめ問題に置き換えると「ネット」がそれに当たるだろう。
引き篭もっていても、ネットをしていれば「逆電」現象は起きる。
転校(距離を離す)をしても「いじめ」が発生する場合、それは自分から出ているノイズの出力が大きいと言う事だ。
これは自分から発生している「ノイズ」が大きい為に発生していると言う事だ。
つまり、自分から出ているノイズを自覚して自分のノイズの出力を下げるしかない。
マイクやスピーカーの向きを変えると言う者が、学校で行われている「いじめ対策」だろう。
つまり「いじめはいけませんよ」等の教育で、いじめられている人の気持ちを理解させて、お互いの角度を変える事がこれに当たる。
しかし、マイクとスピーカーの角度を変えても、出力が大きければハウリングは発生する。
それらの「ノイズ」とは何を意味するのか?
それは「不協和音」や「異なるリズム」だろう。
人は、異なるリズムや不協和音に対して不快感を持つ。
その不快感が「ノイズ」となる。
しかし「ジャズ」の様に、不協和音で構成される音楽もある。
元々ジャズは白人社会で虐げられた黒人の音楽だ。
不協和音は、ジャズの様に立派な音楽になり得るのだが、異なるリズムだけはどんな音楽にもならない。
ロックのリズムで雅楽を演奏したら「騒音」にしかならないだろうし、雅楽のリズムでロックを演奏したらすでにロックではない。
リズムだけは、同じリズムの人が集まるしかない。
同じリズムの人がいなければ、他の人のリズムに合わせるか、リズムを刻むのを止めるしかない。
教育の現場で、言い聞かせるという教育は不協和音をジャズにする事で、ロックのリズムで雅楽を演奏させる事は無理だ。
そして、雅楽の楽器を使って他のジャンルの演奏をする事と、ロックのリズムで雅楽を演奏する事の違いに気が付かないと、これまたややこやしい事になってくる。
自分がロックがしたいと思っていても、他にロックをする人がいなければ、とりあえず楽器を演奏する楽しさだけでも味わえばよい。
余談だが、超弦理論と言う物がある。
学校では、原子やら電子やら陽子などの素粒子で物質は構成されていると習ったが、超弦理論ではそれよりも遥かに小さい世界では、粒子ではなく弦(紐)による振動で区別される。
分かりやすく言えば「C(ド)」の振動が「水素」、「D(レ)」の振動がヘリウムと言った様に、弦の振動によって物質の特徴が決まると言った考え方の理論だ。
ちなみに音の基本は440サイクルの「ラ」の音だ。
この超弦理論で有名な日本人の物理学者の名前が「南部陽一郎」・・・「南部博士」
あのガッチャマンに出てくる「南部博士」のモデルになった人だ。
宇宙の根源は弦(紐)の振動と言う観点からすれば、まんざら的を外している訳でもないか・・・