インターネットの普及で、情報化社会に拍車がかかっている。


何かをする時、何かを買う時に失敗をしないように予め調べる事が出来る。

これはとても有意義だし、便利な事だ。


しかし、本当にそうなのだろうか?

本当に他人の意見は正しいのか?

便利さは、人から能力を奪うものである。

それは、自分の判断力が奪われているのではないだろうか?


私が大学生時代の話だが、私は商学部だったのだが、大学では電卓OKだった。

また、商学部と言っても理論的なものがほとんどで、実際に計算するような物は簿記程度だ。

そして、自分の頭から九九が部分的に消えている事に気が付いて覚えなおした。

部分的にと言うのは、例えば7×6と言われた時に「48?あれ42だっけ」とすんなり出なくなり、7の段を最初から言って確認しなくてはならなかった。

その時、電卓は便利だが人を馬鹿にする事に気が付いた。


最近では、ワープロのお陰で漢字が書けなくなってきている。


人の意見や体験は、参考にはなるが、十人十色で感じる事も意見も違う。

便利だからと言って、他人の意見を鵜呑みにしていれば、自分の判断力を失う事になる。

しかし、人間は徐々に変化する事に自分で気が付く事は滅多に無い。


気が付いた時には、自分の判断力が失われている事の判断も出来なくなっている。


「失敗しないように」と言う考えは「失敗しやすい」と言う事と表裏一体だ。

「失敗は成功の元」と言う言葉があるが、今の世の中この言葉の逆を行っている人が多い。


失敗は人間を大きく強くし、多くの経験を与え、新しい世界を作り、向上心を育てる。

失敗を繰り返す事のすばらしさを子供に教えるべきだと思う。

まずは、自分で体験する事であり、その体験の積み重ねが自分の判断力になる。






集団ストーカー―盗聴発見業者が見た真実 (晋遊舎ブラック新書 1)/古牧 和都