関係妄想という言葉は、統合失調の症状などに使われる事が多いが、別に病気で無くても起きる現象である。
例えば、相談内容にこんな物が有る「私を見て笑った数日後に物が無くなった」
これなどは、関係妄想の典型だが、最初は「物が無くなる」としか言わない。
そして「物が無くなる」事と「いじめ」の関係を追求すると「私を見て笑った数日後に物が無くなった」と言う言葉が出てくる。
「私を見て笑った」と「物が無くなった」の間には、関連性は無い。
そして「私を見て笑った」と言う事も、本当にその人を見て笑ったのか、笑っている人を見て「自分が笑われている」と思い込んでいるのかさえ不明だ。
しかも、物がなくなった翌日に「おはよう」と挨拶されたのを「嫌み」と受け取ったりする。
こう言った事が「関係妄想」である。
その他にも「悪口を言われる」と言う事にも「「聞えてきたという表現」
と同じ注意が必要である。
関係妄想も、具体的な事を詳しく聞かなければ、なかなか見破れない物が多い。
多くの場合、現実の事と絡めて話して来るので、詳しく話を聞く中で、矛盾点を突いて行く必要がある。