携帯電話が無かった時代は、彼女に電話する時固定電話を使うのが普通でした。
しかし現在は、携帯電話が普通です。
私にも経験が有りますが、彼女に電話する時に必ず通らねければならない関門がありました。
それが「相手の親」です。
当時は、相手に電話する時には緊張した物です。
まず相手の親が出たら、ちゃんと挨拶して、言葉使いにも気をつけて、失礼の無いように気を遣いました。
そして、長電話にも気を遣って電話をした物です。
当時は、それが当たり前だったのです。
今思えば、これはとても大切な事だったのです。
言葉使いなどが悪ければ、取り次いでもらえませんし、交際にも反対されてしまいます。
その為、言葉使いなどに気を付け無ければならず、礼儀などの社会常識を自分で覚えて行ったのです。
「親切り」等は論外で、そんな事をする事など考える事も無く、少しでも印象を良くする事を考えていた物です。
また、女性側も「親」と言うフィルターがある為、変な男から守られていますし、親としてもどんな奴と付き合っているのか分かるので、子供の行動を把握できました。
今思えば、昔はそう言った事が自然に身に付く社会だったと思います。
しかし、携帯が普及してからは「親」と言うフィルターが無くなってしまいました。
しかも、最近の携帯はネットも出来るようになり、親に内緒で出会い系サイトに出入りしたり、プロフなどを勝手に作ったり、自制心が育っていない時期にはいろいろな問題が生じます。
社会を知らない、知ったつもりになっている子供が、親の知らない所で好き勝手な事をやり、詐欺などに引っかかったり、援助交際したり、援助交際をちらつかせた詐欺をしていたりするのです。
実際、色々な中学生や高校生から「自業自得」の相談を受けていますが、内容は呆れるばかりです。
例えば、援助交際をすると言ってお金を巻き上げたのですが、携帯番号から自宅を調べられ「親にばれる、何とかして」とか、「30ポイント無料」と言う詐欺系の出会い系サイトを知らずに使って「家に請求に行く」と脅され、半ベソかいて電話してきたりするのですが、その事を親は知りません。
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