KINGJIM 社は 2016-02-12 に PORTABOOK (型名 XMC10) という名前のパソコンを 10 万円弱で売り出しました。 A5 サイズで 8 インチのカラーディスプレイ式で、とてもタッチ感良好な折りたたみ式フルキーボードを搭載した製品です。 Windows 10 をベースにした pomera かと思ったらそうではありませんでした。ところが同年 11 月頃 3 万円弱で売られる状態になりましたので購入。

 

PORTABOOK Xubuntu 24.04 LTS キーボード

 

手元に届いた PORTABOOK を弄り始めたらすぐに分かりました。普通にアプリケーションソフトウェア (Microsoft Office, Visio, Corel Draw, 英辞郎, Acrobat Standard 等) をインストールして使うだけであっても Windows 10 に 2 GB のメインメモリ 32 GB (実質 28 GB) のストレージ容量では厳しいということです。更に Windows Update が降って来たので受け入れたところ途中でフリーズしてしまいどうにもならなくなりました。 KINGJIM 社に送って無償修理扱いで再び動くようにしてもらえましたが、他にも同じような人がいるのではなかろうかと妄想してしまいました。

 

この大きさのパソコンは PORTABOOK より前にも使ってました。2002-04-27 発売の SONY 製パソコン VAIO U (PCG-U1) です。プロセッサは Transmeta Crusoe TM5800 (867 MHz), メインメモリ 256 MB, 6.4 インチ 1024×768 カラーディスプレイ式, 20 GB HDD, Windows XP でした。

 

VAIO U1: 最小のバイオPC

 

VAIO U1 から 8 年後の技術で作られた PORTABOOK ですから、ハードウェアは良くなっているのに Windows 10 でこの始末なので、セキュリティアップデートの話は横に置いておいて PORTABOOK は Windows XP だったらよかったのにと思いました。しかし、いまなら Linux があって Ubuntu とその軽量版数種類のディストリビューションパッケージがあります。


とはいうものの残念ながら Ubuntu は PORTABOOK をサポートしていないので、ディストリビューションパッケージをインストールしただけでは、いくつも不都合があって実用的ではありませんが、ここに記した備忘録集の対応策だけでも適用してやることによって、PORTABOOK は結構便利なガジェットに化けます。

 

ここで実用的という表現を用いて思い描いているかたちは、ハイバネーションが使えたうえでキーボードが正常に打てること, マウスが正常に使えること, USBメモリが使えること, WiFi接続できること, 画面輝度調節ができること, 音量調節ができること, スピーカー/ヘッドホンの切替ができること, Mozc, emacs, Brave web browser, LibreOffice, ThunderBird, Gimp, Golden Dict, VLC などがそこそこ使えることです。

 

PORTABOOK で録音する機能については、残念ながら未だ小生には機能させることができないので備忘録もありません。誰か教えて欲しいです。

 

PORTABOOK は 2016 年発売の単発機種なのでタマかずが少ないのかもしれませんが、pomera よりキーボードの質が良好ですから、もし見かけたら購入してもいいと思います。


KING JIM PORTABOOK XMC10と充電器

 

 

1.ポータブックにXubuntu 24.04をインストール

キングジム社製のポータブック(PORTABOOK 型名XMC10)に Xubuntu 24.04 LTS をクリーンインストールして、kingjim-xmc10 モジュールをコンパイル&インストールして¥キー及び\キーが反応しない問題を解決しました。ついでに、ハイバネーション機能が働くようにして、持ち運ぶときには電池を食わないようにしました。

 

キングジムポータブックにXubuntu24.04をインストール

2.インストール作業手順

Xubuntu 24.04 LTSのISOイメージファイルをダウンロードし、それでブータブル USBメモリーを作成し、クリーンインストールしました。ポータブックにはもともと Windows 10 がインストールされていたわけですがXubuntu 24.04 LTSで上書きしました。

 

Xubuntu 24.04 LTSのISOイメージをそのままだと、インストール後に画面モードに不都合が生じてしまうので、Cubicを使いISOイメージに手を加え、Linuxカーネル起動オプションnomodesetを加えました。具体的に言うと、Cubicの作業の途中に、Make changes to advanced options on the tabs above, or proceed with default settings という画面のところで、Bootタブをクリックし、grub.cfg及びloopback.cfgにnomodesetを追加です。

 

Xubuntu Grub設定画面: nomodeset追加

Xubuntu インストール nomodeset 設定画面

ポータブックには、USBメモリーとの相性の良し悪しがあるようです。小生の手元には、Silicon Power製の32GB、BUFFALOの32GB、BUFFALOの64GB、TEAMの32GB、USBドングル型microSD/SDカードアダプタなど数種類ありましたが、Silicon PowerとTEAMの32GBは普通に使えるのにBUFFALOはポータブックが認識しないことが多かったです。

 

ブータブルUSBメモリから起動する際に、ポータブックに電源を入れたあと、画面にPORTABOOKロゴが現れたとき、F2キーを押して起動デバイス選択モードにするのですが、起動デバイスリストにUSBメモリーを示しているであろう行が出てこないこともありました。そういうときには、同じくF2を同じタイミングで押すのですが、BIOSセットアップモードにして、あちこちいじったりリセットしてからF4で保存起動してやることで、ブータブルUSBメモリーを選べるようになることもありました。

 

ポータブックの処理能力は結構非力な方なので、意外と待たされる感じで、フリーズしてしまったのかと思いきや働いていたということもありました。USBメモリーとの相性問題もあってインストール作業は円滑とは言い難い印象です。結構熱ももつのでエアコンなしの真夏の室内などでインストール作業を行うと本当にフリーズするのではなかろうかと思います。メインメモリーが2GBしかないからかもしれませんが、フルサイズのUbuntuのインストールに成功したことがありません。Lubuntu 24.04 LTSはオプション全部インストールでも成功しました。今回のインストールは Xubuntu 24.04 LTSでしたが、オプション全部インストールだと成功しませんでしたので、ミニマムでなおかつWiFiもBluetoothマウスもつながないで成功しました。

 

Xubuntu 24.04 LTS Xfceデスクトップ環境情報

Xfceデスクトップ環境について

 

Xubuntu 24.04 LTSをインストールしたKINGJIM PORTABOOK XMC10の右上隅の部分です。デフォルトではタスクバーが画面最上部に置かれまして、右から、時刻、何月、何日、音量、電源、アラート、Mozc、WiFi、Bluetooth のアイコンです。ちなみにアプリケーションはLibreOffice Writerが起動した状態です。

 

Xubuntu 24.04 LTSのXfceデスクトップ画面

画面右上隅の様子@Xfceデスクトップ

 

 

製品仕様

品名

 ポータブック

品番

 XMC10

価格

 オープン価格

本体色

 クロ

JANコード

 4971660773176

OS

 Windows 10 Home 64 ビット1

CPU

CPU

 Intel Atom x7-Z8700プロセッサ

動作周波数

 1.6GHzIntel バースト・テクノロジー対応:

 最大2.4GHz

コア/スレッド

 4コア/4スレッド

キャッシュメモリ

 2MB2次キャッシュ)

メインメモリ

標準

 2GB※2

仕様

 LPDDR3-1600

表示機能

液晶ディスプレイ

 8TFTカラー液晶

表面仕様

 ノングレア

解像度

 1,280×768ドット

グラフィックス機能

 Intel HDグラフィックス(CPU内蔵)

外部ディスプレイ出力

 HDMI:最大3,840×2,160ドット(4K出力/30Hz) 

 VGA: 最大2,048×1,536ドット

記憶装置

 eMMC 32GBeMMC 5.03
(同梱のMicrosoft® Office 365サービスに付帯する1TBOneDriveオンラインストレージが1年間利用可能)

サウンド機能

スピーカー

 ステレオスピーカー(1W×2

マイク

 アレイマイク

Webカメラ

 約200万画素

通信機能

無線LAN

 IEEE 802.11b/g/n準拠

Bluetooth®機能

 Bluetooth® 4.0 + EDR準拠

入力機能

キーボード

 85キー/日本語配列(かな表記無し)

キーピッチ

 18mm(横)・15.5mm(縦)

キーストローク

 1.5mm

ポインティングデバイス

 光学式フィンガーマウス

インタフェース

外部ディスプレイ出力

 HDMI出力端子×1VGA出力端子×1※4

USBポート

 USB2.0×1

カードスロット

 SDメモリーカードスロット×1※5

オーディオ

 ヘッドセット/ヘッドホン端子×1

電源

 ACアダプタまたは内蔵リチウムポリマーバッテリー

バッテリー駆動時間

 約5時間6

バッテリー充電時間

 約3時間

消費電力(標準時/最大時/スリープ時)

 約3.5W / 13.5W / 0.5W

省エネ法に基づくエネルギー消費効率※7

 S区分 0.061AA

主なソフトウェア

 Office Mobile プラス Office 365 サービス8

外形寸法(※突起部含まず)

 折りたたみ時:約204W×153D×34Hmm

 使用時:約266W×153Dmm

質量

 約830g

動作環境

 温度535℃ 湿度3080%(ただし結露しないこと)

保存環境

 温度?1045℃ 湿度580%(ただし結露しないこと)

 

1 プレインストールされているOS以外はサポート対象外です。

 

2 メモリの増設や交換はできません。

 

3 OSeMMCにインストールされています。

 

4 すべての機器との動作を保証するものではありません。

 

5 SD/SDHC/SDXC/UHS-Ⅰ対応。

 

6 JEITAバッテリ動作時間測定法(Ver2.0)に基づいたもの。

   使用状況や設定などにより変動します。

 

7 エネルギー消費効率とは、省エネ法で定める測定方法により、測定された消費電力を省エネ法で定める複合理論性能(単位:ギガ演算)で除したものです。2011年度基準で表示しております。省エネ基準達成率の表示語Aは達成率100%以上200%未満、AAは達成率200%以上500%未満、AAAは達成率500%以上を示します。

 

8 本製品にはWord MobileExcel MobilePowerPoint MobileOneNote がプレインストールされています。Office 365サービスの有効期間外は商用利用権がつきません。Office Mobileの商用利用権はOffice 365サービスの1年間の利用期間を過ぎるとなくなります。

 

「ポータブック」のJISに定められた特定の物質の含有状況に関してはこちらをご参照ください

 

⇒⇒ KINGJIM XMC10 PORTABOOK Xubuntu24.04LTS まとめ