2024-05-13 ブログ初版
2024-05-28 WEBOOさんサイトについて最新状況を追記
2024-06-04 WEBOOさんサイトについて最新状況に変化があったので追記
2024-08-22 WEBOOさんファームウェアのリリースがあったことを追記
UV-K5には野良ファームが複数存在しています。小生はUV-K5を買ったばかりで初心者ですが、それでも、すぐに、三種類あることを知りました。小生がUV-K5を買う動機となったことは受信機能です。UV-K5を受信機として使うことを前提にしています。受信機能の中でもバンドスコープ(スペアナと呼んでいる人が多いみたいですが)機能と周波数スキャン機能に注目しました。野良ファームが存在している点も大きいです。そして 3,000円でおつりがくるほど気軽に購入できる価格であることは全ての大前提でした。三種類の野良ファームを一応試してみまして、2024-05-12現在、消去法で、選択の余地なく egzumer 版を使うことになりました。
egzumer
ブラウザ版Flasherでegzumer版ver.0.22の野良ファームを入れてみました。CHIRP_nextを使ってPC側でメモリ編集してUV-K5へ転送しました。Egzumerファームウェアを導入したUV-K5・UV-5RPlusの日本語版取扱説明書をみますと小生が使いたい機能の使い方がわかります。
[ScnRng]周波数範囲スキャン機能
この機能はスペアナ機能中でも使えますが、ブラックリストは15周波数に限定されます。
(1) 周波数モードに切り替える
(2) 周波数のステップを12.5kHzに設定する
(3) VFOのA面にスキャン上限周波数を設定する
(4) VFOのB面にスキャン下限周波数を設定する
(5) 数字キーの5ボタンを長押しする
(6) 画面にScnRng情報が表示される
(7) サイドボタン2を押すとスキャンが始まる
(8) 指定された周波数範囲を自動的にスキャン
(9) 数字キーの5ボタン、EXITボタン、VFO切り替えにてスキャン終了
バンドスコープ機能
バンドスコープ機能は[ScnRng]周波数範囲スキャン機能においても使用可能です。
F+5 でバンドスコープ機能が発動します(現在のVFO/メモリ周波数がバンドスコープの中心周波数になるらしい)。ボタンの機能は以下のとおり。
1/7 : 連続するバー間の周波数ステップを増減します。
4 : グラフ内のバー (チャネル) の数を切り替えます。
2/8 : UP/DOWN ボタンでグラフをスクロールする周波数ステップ サイズを増減します。
5 : より低いスイープ周波数の周波数入力ボックスを示す(MHz単位の値、*は小数点)
3/9 : 最大dB値を増減 (垂直スケール)
6 : 受信機の帯域幅を切り替えます。
*/F : スケルチレベルを増減します。
0 : 変調タイプを切り替えます (FM/AM/USB)
M : 画面の下部に表示されるパラメータをUP/DOWNでスクロールして調整できます。
EXIT: 前の画面/機能に戻ります。
PTT: 画面を最後に受信した周波数の詳細モニタリングに切り替えます。
サイドボタン1 : 現在の周波数をバンドスコープの対象から除外。
サイドボタン2 : バックライトを切り替えます。
周波数の上と下を指定してスキャン
(1) 周波数モードに切り替える
(2) 周波数のステップを12.5kHzに設定する
(3) VFOのA面に422.0500MHzを設定
(4) VFOのB面に422.3000MHzを設定
(5) 数字キーの5ボタンを長押し
(6) 画面にScnRng情報が表示される
(7) サイドボタン2を押すとスキャンが始まる
(8) 指定された周波数範囲を自動的にスキャン
(9) 数字キーの5ボタン、EXITボタン、VFO切り替えにてスキャン終了
メモリ登録してスキャン(盗聴器をみつける)
引っ越しなどで転居した先のアパート自室に、まさかですが万が一、盗聴器があったら気持ちが悪いので、UV-K5を使ってアナログ盗聴波の検出をしておこうという考えです。盗聴波の周波数についてネット検索をしてみましたところ、下の表に示すとおり結構いろいろあることがわかりました。赤色の周波数は盗聴3波と呼ばれており、更に橙色の周波数を加えて盗聴6波と呼ばれているようです。黒色の周波数は盗聴6波よりも使わる確率が低くて、青色の周波数は更に確率が低いということらしい。だけど確率が低くても、自室に仕掛けられていた場合には、自室という母数に対して100%の確率ということになります。まぁ、下の表に挙げられている周波数の近辺を解像度を上げてUV-K5のバンドスコープ機能で探知してやれば、手間はかかるけど、ひと安心かもしれません。
アナログ盗聴波
一覧表(単位:MHz)
26.998 |
124.085 |
141.480 |
163.300 |
390.645 |
399.025 |
400.035 |
418.563 |
27.145 |
124.090 |
142.900 |
167.710 |
393.620 |
399.030 |
402.685 |
428.635 |
30.920 |
134.000 |
143.070 |
182.820 |
393.625 |
399.040 |
404.215 |
429.505 |
32.000 |
134.900 |
143.205 |
222.365 |
395.750 |
399.050 |
404.512 |
430.100 |
34.450 |
135.365 |
143.780 |
298.980 |
396.440 |
399.055 |
404.525 |
433.000 |
36.665 |
136.600 |
143.850 |
299.320 |
396.605 |
399.205 |
404.537 |
442.900 |
40.480 |
137.320 |
143.950 |
311.095 |
397.250 |
399.237 |
404.550 |
443.650 |
49.830 |
137.445 |
144.000 |
311.155 |
398.010 |
399.240 |
404.562 |
444.115 |
61.610 |
137.660 |
146.350 |
339.250 |
398.030 |
399.250 |
404.575 |
445.665 |
75.600 |
139.400 |
146.550 |
339.650 |
398.065 |
399.262 |
405.355 |
444.885 |
76.000 |
139.450 |
149.000 |
344.700 |
398.110 |
399.405 |
406.520 |
467.750 |
76.600 |
139.600 |
149.450 |
350.125 |
398.195 |
399.450 |
407.905 |
498.605 |
77.000 |
139.700 |
149.505 |
361.825 |
398.250 |
399.455 |
447.210 |
600.500 |
77.900 |
139.900 |
149.895 |
365.050 |
398.305 |
399.515 |
410.110 |
600.505 |
79.300 |
139.940 |
150.000 |
367.400 |
398.455 |
399.590 |
410.250 |
808.375 |
80.900 |
139.960 |
150.500 |
368.040 |
398.600 |
399.605 |
410.970 |
959.665 |
84.450 |
139.970 |
152.290 |
368.075 |
398.605 |
399.640 |
411.035 |
|
88.600 |
139.975 |
153.330 |
368.800 |
398.640 |
399.650 |
411.835 |
|
105.850 |
140.000 |
153.350 |
380.425 |
398.645 |
399.750 |
412.450 |
|
105.860 |
140.050 |
153.890 |
381.330 |
398.655 |
399.775 |
412.795 |
|
109.880 |
140.450 |
154.000 |
389.605 |
399.000 |
399.910 |
412.890 |
|
110.150 |
141.000 |
154.585 |
390.640 |
399.015 |
400.000 |
413.040 |
|
UV-K5には200個の周波数をメモリできますから、上記のアナログ盗聴波一覧表にある周波数を全部入れてもいいのですが、他にも入れておく周波数もあるので、青色の周波数以外をメモリしました。但し、広帯域受信機能を備えたUV-K5といえども受信できない周波数(808.375MHが該当します)があります。UV-K5は 630 MHz~840 MHzの受信ができないそうです。
メモリに格納した上の表に示す周波数を自動的にUV-K5にスキャンさせるための操作は次のとおりです。
1. VFOのA面でもB面でもいいのでFキーを押したあと数字キーの3ボタンを押してメモリモードにします。
2. アスタリスク*ボタンを長押し(サイドボタン2を押すのでもよい)。
3. EXITボタンを押すとスキャンを終了します。
egzmer ver. 0.22 では、PTTとF1を押したまま電源をONにすることで、裏メニュー(隠しメニュー)に入って Reset や F Lock の設定を行うわけですが、裏メニュー(隠しメニュー)に入ろうとしても入らずに、ファームウェア書き込みのときみたいにLEDが点灯する状態に陥ったことがあります。バグなのかもしれませんが確証はありません。しかたが無いの、egzmer GitHubの最新ファームウェア書き込み用サイトへ行って、ファームウェア書き込みを行うことで、裏メニュー(隠しメニュー)に入れるように復旧することができました。その後、バックアップしてあったCHIRP_nex のファイルを入れて周波数メモリや設定を以前の状態に戻しました。
IJV
IJV版ファームウェアは、FM及びAMに加えてSSB及びCWの受信もできるのが特徴ですが、バンドスコープ(スペアナと呼ぶ人が結構多いみたいですが)機能が削除されています。小生はUV-K5のバンドスコープ機能を使うつもりなので、IJV版ファームウェアに魅力ありません。
IJV版ファームウェアには、スタビライズド版のVersion 2.9R5及び継続進化していく版としてのVersion 3の二種類があります。ファームウェアを書き込むには K5prog_IJV_V3.exe という専用アプリを使います。
メモリ編集には、CHIRPではなくCHIRP_nextを使います。CHIRP_nextの開発者モードを有効ににして拡張モジュールをロード可能にする必要があります。CHIRP_nextの「ヘルプ」メニューにある「開発者モード」の項目を選んでチェックマークが表示されるようにしますと開発者モード。
CHIRP_next を起動するたびに uvk5_IJV_v2.9R5_jh11i1.py という拡張モジュールをロードしてから使用するようになっていました。uvk5_IJV_v2.9R5_jh11i1.pyはファームウェアZIPファイルに含まれてます。
WEBOO
小生にとって、WEBOO版ファームウェアの魅力はメモリバンクです(もちろんバンドスコープ機能もです)。その理由は、周波数をメモリして、バンクに分類して、バンクを指定して周波数スキャンすることを小生は想定しているからです。ちなみに、Quansheng純正・egzumer版・IVJ版では2個ですが、ファームウェアをダウンロードできない状況なので本当にWEBOO版が8個使えるのかについては、これから確認する予定です。
WEBOOさんファームウェアは、ここでゲットできます。WEBOOさんのサイトは、しばらくメンテナンス中でしたが、2024-08-15前後に最新版ファームウェアのリリースが再開しました。
2024-06-04頃は、近日公開予定という状態でした。
その後、2024-08-10頃までは、2024年05月頃のようになってしまいました。
そして、2024-08-22現在、以下のようにファームウェア及びソフトウェアがリリースされました。
小生は2024年05月頃にMicrosoft Storeから「UV-K5-RX-JPメモリー編集ソフト」をダウンロードしましたが、UV-K5のWEBOOファームウェアを入手できない状況だったので、インストールは行ったもののそのままにしておくしかありました。ダウンロードした当時はバージョン0.6だったか0.9だったか忘れましたが1.0よりも低かったように記憶しています。ところが、本日2024-08-22現在、小生が自分のPCにインストールしてあったUV-KR-RX-JPメモリー編集ソフトのバージョンを見ると、いつのまにか1.0になってました。Windowsが勝手に更新したのかしらん?
CHIRP for UV-K5-RX-JPアプリを起動して、UV-K5用WEBOOファームウェアを書き込むことができます。あたかもWEBベースで書き込んでいたときみたいな感じの操作性です。
PTTボタンを押したまま電源オンにすることで、UV-K5本体側をファームウェア書き込みモードにするのは同じです。ファームウェアの書き込みが終了すると、画面に「オールリセット」しましょうね的なメッセージが表示されたままになります。電源を一旦オフにしてもう一度電源をオンしてみてもその表示が出ます。このオールリセットを実施するには、EXITボタンとPTTボタンを両方とも押したままにして電源オンすると自動的にオールリセットがかかります。