Irreversible/不可逆 5~名案だ 美味しい物は美味しいうちに今すぐ食べよう | かおり流 もうひとつの「宮」

かおり流 もうひとつの「宮」

「チュ・ジフン&イ・ジュンギな毎日」のまほうの手・かおりが
こっそり書き溜めた「宮」の二次小説を今更公開(四十の誕生日2013/08/18にOPENしました)
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当ブログ内のお話は「宮~Love in Palace~」のキャストをお借りしたフィクションです
コチラのSideStory「Irreversible/不可逆」
BrownEyedGirls/Gainのソロ曲PVを見た瞬間に湧いてきたイメージによって書いたお話で
完全にフィクションです
@YouTube Thanks!!


学校が休みの日に仕事を入れないようにしてるの知ってる
友達との飲み会にも連れてってくれたし
時々すっごくお洒落させられて高級なレストランに連れて行ってくれたけど
あたしは 一緒にスーパーに買い物に行って うちで二人でご飯作るのが好きだった
家政婦のアジュンマははじめあたしのこと怪訝な顔で見てたけど いつのまにか仲良くなってた
「ガインが来てから坊ちゃんが自炊するようになって良かった
私が毎日来てご飯作る事が出来ないから常備菜を用意してるのに ちっとも食べないんだもの
ひとりで食事すると美味しさは半減どころか10分の1だって言うからね
ガインは可愛いから美味しさが何倍かに増すんだろうね」
そう言われて ちょっと嬉しかった

アジョッシがパスタソースを作ってくれて 味見してっていうからペロって舐めたら
すっごく美味しくって 思わず
「ねえもう待てない!今すぐココで食べちゃおう!」って言うと
「名案だ 美味しい物は美味しいうちに今すぐ食べよう」って悪戯っぽく笑って アジョッシは茹でたパスタを鍋の中に放り込んだ
鍋の中でかき混ぜて キッチンに立ったまま二人で鍋をつついた
「この恰好!可笑しいよね」ってくすくす笑ってるアジョッシが 12も年上なのにすっごく可愛くて
フォークを握ったまま背伸びしてチュッってキスしたら
「ガイン 慌てないで 食事中だろう?」って言ったけど
「だぁって~ 食欲と性欲は紙一重なんだもん アジョッシの唇も味わいたかったの もっと言えば…」
「こ~ら」
もう一度背伸びしてアジョッシの唇を舐める
「待てないよぅ」
ははって笑ってキスを返してくれる
「ガイン…おいで」
抱っこして 食べかけの鍋と二本のフォークを押し退けたキッチンカウンターに座らせられて
万歳したらシャツを脱がせてくれる
体中にキスしてくれて 掌で撫でて 指で弄って 舌で舐めて
가인 너무 맛있어/ガインド ノム マシッソ/ガインもすっごく美味しいよ」
ってその目!やだもう!////
開かれた足の間を アジョッシの指と舌が行き来する… あぁん…
가인 빨리 나를 먹고 싶어?/ガインド バリ ナルル モッコシッポ?/ガインも早く俺を食べたい?」
意地悪… その場所からその顔でそんなこと言わないでよ

アジョッシとあたしはベッドでのセックスよりこういうのがすごく多いの…
ベッドの上でのセックスより こういう時の方が アジョッシがちょっぴり情熱的な気もする
アジョッシはすっごく頭が良くて 勉強も教えてくれたけど いっつもあたしが途中で押し倒してた
「こら!ガイン!真面目に教えてるのに…」
「後でちゃんと聞くから~お願いっ」
「俺の課外授業は高いんだよ?じゃあまずココは?なんて言うの?」
人差し指で唇をなぞる
입술/イプスリ
そのまま人差し指が上唇を捲って 両脇の指先が口内に入って来て舌を掴む
「コレは?」
掴まれたらしゃべれないよぅ…
「ブー 答えられないからお仕置き」
ふふふ も~
でもちゃ~んとすご~く優しくシてくれるから 大好き…//-//
なんでかな?アジョッシと二人で何かしてたら すぐにアジョッシが欲しくなって求めちゃう
あたし…多分アジョッシがすっごく好き アジョッシは?
アジョッシは…いつだって優しく応えてくれたけど…
彼の方からあたしを求めることなんて 一度だって無かった

アジョッシは後悔してるのかもしれない…ううん迷惑してるのかもしれない…
うっかりロリポップを買ってやったら ついて来られて…
きっと…結構な金額を渡したはずよ?
18のあたしを…まだまだこれから当分収入源だったあたしを… 追いかけても来なかった
アジョッシの車に乗り込んで 鍵を掛けた時 震えが止まらなかった
なのに…コンコンと窓を叩いて開けてって言ったアジョッシは まるで最初からあたしが助手席に乗ってたみたいに…

いつの間にか あたしの荷物が この部屋に並べられてた
どう言ったんだか知らないけど おばさんに送らせたんだと思う…
ほんのちょっとしかなかったあたしの持ち物が あのペンダントを除いて…
あれが一番取り戻したかった物… 他のは何にも あそこを思い出す物なんて 要らなかったのにな…


学校に通い始めて 1年生を半年やったころ春に成って2年生に進学した
周りはみんな2つ年下で 子供っぽかった
でも アジョッシが友達を作れって言うから 時々 買い物に行ったり ゲーセンでプリクラ撮ったり 映画を観に行ったり カラオケに行ったりした
こういうのはアジョッシのいうかけがえのない友達とは違うって感じがしてた
帰った時 アジョッシが先に帰宅してた 一緒に居られる時間を無駄にした気がして
「どうして「帰って来てるよ」って連絡くれなかったの!?」って怒ってポカポカ叩いて 今直ぐ抱いてってねだった
リビングのソファで服も脱がずに彼の上に跨って…Make Love…
脱力してアジョッシの上にのびてるあたしに
「ガインは友達と居たんだろう?おっさんは放っといて楽しんでくればいいじゃないか」って困ってたけど
友達と居るよりも アジョッシと居る時の方が何倍も楽しくて心地よかった
別にアジョッシと比べなくたって高校生は男の子も女の子もみんなガキでしかなかった
でも アジョッシなんて呼んではいても 彼が自分の事30のおっさんって言うのは嫌いだった
だってアジョッシは全然おっさんなんかじゃなくて 優しくて紳士で 見た目も中身も最高 いい年の取り方した完全にイイオトコだもの
一緒に連れて行ってくれる映画も食事も 遊園地に連れてってくれた時だって紳士的で…

え?それはお金持ちだからだよって言った?
う~!違うのにぃ~!
お金持ちだからアジョッシが好きなわけでは無いって言いたくても 出会った時から彼は彼だったからなぁ~
けどね 本当に好きなのは大人だからじゃないの 大人なのは年の所為で でも 中身は可愛いとこあるの だからすぅごく ギャップ萌えしちゃうんだよね~
お仕事してる横顔をじ~っと見つめると照れて
「見るなよ~」って言いながらあたしの頭を抱き寄せるの
それでも見ようとして顔を上げたらメッて顔してから チュってKissするの
12も年上で紳士なのに 可愛いアジョッシがすっごく好き


「ガイン 俺今日遅くなるから先に寝てて」って言うときは ちゃんと文字じゃ無くて声で伝えてくれるのも好き
だけど解ってるの 私を連れて行かないのは仕事だって言うけど 本当は女 それも特別な…
先に寝ててと言うときも ちゃ~んとアジョッシの部屋で眠るあたしに
「ただいま また此処で寝てるの?自分の部屋で寝なよ」
って言いながらベッドに潜り込むアジョッシに擦り寄って行くあたしに 絶対に触れてくれないの
でもアジョッシはね その女(ヒト)と 寝てないの 解るんだ…
その夜の匂いも 次のセックスのときだって何ひとつ変わりないんだもの
だけど 抱かないその女こそ…本命… ただの勘だけどね
いいの 関係ない 今アジョッシはあたしと暮らしてるんだもん

友達はみんなバイトしてたのに あたしはいつも スマホの電子マネーを アジョッシがいつの間にかチャージしてくれてた
それなのに 現金も要るだろう?って 時々お小遣いをくれた
まいったな…これじゃあたし…アジョッシの娘みたいじゃん…
だからあたしは 娘に位置付けられたくなくて 大人の女の服や下着を身に着けたし アジョッシのベッドに潜り込んで サービスした
「ガイン 君は高校生なんだからこんなことしちゃダメだ」
「アジョッシが高校生にしただけよ あたしはあたしだわ」
そう言って抱いてってねだった
仕方なさそうにあたしを抱くの…
アジョッシが遊び人だったなんて 全然思えないくらい本当に 彼からのお誘いは無かった
でも…経験値は凄く高いの…それともこの人の本能なのかな?
抜群に冴えてる…何処をどうして欲しいか全部知ってるし 嫌な事はひとつもしない
完璧なセックス
だけど…終わるとすごく素っ気ないの… シない時の方はぎゅっと抱いて寝てくれるのに
シたあとは煙草吸ってシャワー浴びて…窓の外を眺めて考え事してる…
ねえ…アジョッシはやっぱり迷惑なの?あたしを買った事 後悔してる?

学校は全然楽しくはないけど それなりに友達も居て勉強もこなした 成績は中の上
3年に成ると今度は大学に行けと言われたけど 決めてたの
「あたし ダンサーになるから 行かない ダンススクールに行きたいの いいでしょう?」
あたしの好きな困った顔で沈黙するアジョッシ…
「ガイン… 君は俺をなんだと思ってるんだ?」
「アジョッシはアジョッシでしょう?なんだって言うの?急に」
「俺は君のパトロンじゃない 32の会社社長が 20の女の子に貢いでる場合じゃないんだ」
「解ってるわ?アジョッシがあたしを買った事後悔してる事くらい だけど 買ったじゃない!責任とってよ 最後まで!!」
「最後ってなんだよ?」
「…」

お嫁にもらって なんて…言えなかった
あたしなんて どんな服を着たって中身はてんで子供で…
“かけがえのない友達”と会う時も 連れってくれた…
アジョッシのこと中学生の頃から知ってる同級生リュ・ファンさん
彼が最初にあたしを見た時も すっごく冷たいこと言った
「ギョンに… あまり深入りしないほうがいいかも知れないよ?
ギョンは迷走中だからね…
目的地が決まっているのに回り道してるんだ」って…
初めは意味がわからなかったんだけど 忘れられない人が居るんだって すぐに解った…
彼等の集まりに行くと アジョッシは必ずあの女(ヒト)がよく見える位置に座って 終始彼女を見つめてた
笑うときも話すときも彼女を見てるって事にすぐに気付いた しかもそれを みんな知ってた…
仕事がらみだって言って 「遅くなるから先におやすみ」って甘い声で騙せてるつもりだろうけど
彼女と時々二人でお酒を飲みに行くのも 知ってる
そんなに酔っても居ない風なのに あたしが何しようと 絶対あたしに触れない日…
それがその女(ヒト)と会った日だと気付いて ムカついたし
アジョッシのお母さんに 出て行けって言われて 髪の毛掴まれて ひきずられそうになった事だってあるけど
悔しかった
あたしじゃない…
アジョッシが結婚相手を真面目に探さない理由は あたしじゃない
そもそもアジョッシの女遊びだって…彼女と通い合わずに満たされない心のせいなんだ… みんな知ってる!みんな知ってるのに アジョッシのお母さんはなんにも解ってない!
彼女とは多分…ううん間違い無く…一度だってシてないのに…アジョッシは彼女が忘れられないんだって 解ってた…

「あたしが 大人になるまでよ!!」
言い捨てて部屋に逃げ込んだ
今までだって 喧嘩した事は有ったけど アジョッシのベッドへ潜り込まなかったのは 初めてだった

朝 アジョッシの顔を見るのが怖くて 先に学校へ行こうと 急いで支度してたら 起きて来ちゃった
「ガイン?ひとりで眠れたんだ 良かったね」
そう言って眠そうな目を細めて 煙草に火を点けて笑った
あたしの 大好きなアジョッシの笑顔… 甘い香りの煙も… 胸が苦しかった

あたしに友達を作らせて 自分から離れさせようとしてること解ってて わざと毎晩一緒に眠ってたのに 本当にあたしを只の怖がりだと思っていたの?
まだここへ来たばかりの頃
起こしに来た家政婦さんに初めて見つかった時も…
「なんでもないんだ ガインは怖がりで ただ一緒に寝ただけ… なんて 通用しないよね?アジュンマ~お願い!見逃してよ 母さんに報告すんの?」
あの時初めて知った アジョッシッて あたしの前では大人なのに 実はすっごく可愛い人なんだ… そう思って笑った記憶が有る
「ガイン…笑ったね? 俺 最近まで遊び人だったって言っただろう? 信用回復に尽力してたのに…君のお陰で信用ガタ落ちだよ?」

大好きだよ アジョッシ…
「もう…ひとりで寝たくない!
一人で幸せになる方法なんて 知らなくていい
アジョッシと ずっと一緒に居るって言ったじゃん!」
あたしはアジョッシに飛びついた
「ガイン…ダメだよ…せっかく…」
慌てて抱き上げてくれたアジョッシは 煙草を灰皿で揉み消しながら言った

「俺…今日見合いなんだ…ちゃんと話そう これからの事…」
ふうん…彼女を忘れられるの?
あたしと居ても忘れらんないのに?!
泣きそうになったけど なんとか堪えて 頷いた
「学校から 帰ってからね」


アジョッシが出かけた後 こっそり戻った
「アジョッシ アンニョン」
それだけのメモを残して 友達の家へ引っ越した
引っ越しなんて大袈裟か… 本当のあたしの荷物なんて ほんのちょっとだったのに 随分増えちゃったな…



韓国항상 감사합니다 キラっとハート
お・ね・が・い はんさん かむっさはむにだ日本ありがとう
たうむん…Irreversible/不可逆 6~「…誰?」 「知らない人」

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