初めての方は はじめまして から順に読み進めて読みくださいね（順番にリンクしてます）前のお話→66.トライアングルラヴ～ファンくんの事 ホントに好きになっちゃったの
そうこうしているうちに桜の舞い散る春本番
俺は今日もギョンとガンヒョンに付き合ってチェギョン達美術科の三人と学校のランチルームでランチタイム…
これもいい加減どうにかしないと…
俺とチェギョンは ギョンとガンヒョン同様 幾つか有るわりと知名度の高い校内公認カップルのうちのひとつみたいになってしまっている 一応否定してるつもりだけど
なんせ毎日一緒に食事してるわけだし スニョンとヒスンも居るけど 俺とチェギョンは気が合い過ぎるから…
まあ 端からみれば 付き合ってるように見えてしまうだろうね…
ガンヒョンと中学時代からの親友であるチェギョンと同じく 俺だってギョンとは中学時代から親しい
「ガンヒョンがチェギョンも一緒ならいいよ っていうんだ な？ギョンいいだろ？！」
なんてギョンに頼まれれば ヤダとは言えない
それに俺ってよく女子っぽいとか言われるけど 普通に男の子なんだ
いや…もしかしたらそれ以上かもってくらい 可愛い女の子好きだよ？
第一 チェギョンとは本当に気が合うんだ 一緒にお弁当食べるのも楽しい
可愛くて気の合う子と噂されたって 全然悪い気なんてするわけ無いでしょ？
だけどね～ …流石に三股はまずいデショ？
それにね…実はインやギョン シンにまで 相手はどう思ってるのか考えてみろって言われたんだ
俺はチェギョンが俺のこと好きだなんて思えないんだけど… ギョンは
「絶対チェギョンはファンのこと好きだと思うぞ？もうすぐチェギョン誕生日だしハッキリさせるなら今だろ？」なんて言い出すから…
ちょっと意識しちゃったりして…
可愛いんだよね…確かにすっごく可愛い 趣味合うから話すと楽しいし
それに痩せてるのに出るとこ出てるし…
手を繋ぐと柔らかくて 照れたようにふわんと笑う顔もイイ…
ああどうしよう…俺 ホント優柔不断だなぁ…
シネとウネに弄ばれるようなデートにも嫌気が差してきたし…いっそチェギョンと…
いやでも… う～ん…
「ねえ ファン聞いてる？」
はっ！まずい… ウネの不機嫌な顔が俺を振り返っていて シネも不思議そうに見ていた
今 俺はシネとウネの後ろを歩きながら 完全にチェギョンのことを考えていた…
俺ってサイテーだな… コレって完全三股じゃん…
それで俺はとりあえず 一歩進もうと決心した
すっと右手を伸ばして迷わずシネの手を取って俺の隣に引き寄せ 前に残ったウネに向かって言った
「ウネ もう終わりにしよう？ 本当は気付いてるんだろう？ 俺がちゃんと二人の区別ついてること」
腕を引かれて隣に並んだシネは驚いた瞳で俺を見上げたけど ウネは眉を下げた
「あ～あ～ もう終わりにしちゃうの？」
「うそっ？！いつから？」
シネが俺の腕を引っ張る
「ちょっと前からね 気付いてたの だってさ 俺が好きなのはシネなんだ
姿形はそっくりでも中身が違うからね…」
双子とはいえ… シネは病気の妹を思いやる優しい姉らしい穏やかさがある
妹のウネは 病気のことを忘れてしまいそうなほど底抜けに明るい
ニコニコ キラキラ くるくる変わる表情は むしろシネより チェギョンに似ているかもな…
しかも入退院を繰り返す不自由さから解放された時のウネは跳ねるように歩く
良く気を付けてみていれば 後ろ姿でもその違いははっきりわかった
「あ～あ～残念だな～ ねっファン？やっぱりシネちゃんの方が好きっ？！」
はは そういうの可愛いよ？ウネ ときめかなくもない だけどねぇ…
俺は試験に合格して正直ホッとした
何しろ同じ中学出身のインにギョン ヒョリンだって知ってるんだ チェ・シネのことはね
だけど病気の妹 ウネのことは誰も知らない
これでみんなに話せるかなって思ったんだ シン・チェギョンじゃなく チェ・シネと付き合ってるってね 二股でも三股でも無く 堂々とね♪
なのに… それから何日も立たないうちに シネから電話が有ったんだ
「ファン 私たち しばらく会えないかもしれない…」
「ええぇっ！？どうしてさ？」
今日もお読み頂き ありがとうございます
せっかくファンくん試験に合格したのに
どうしちゃったんだろうチェ・シネ…
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次のお話は明後日11/29（金）朝8：18：18→68.トライアングルラヴレボリューション
～チェギョンの大きな瞳からポロリと涙がこぼれ落ちた