こんにちは!

日本フレイルケア普及医学会の上田です。


今日は「なぜフレイルケアの重要な要素として栄養、食事なのか」のお話です。


興味深いデータがあります。

一部、横浜市立若林先生の著書からデータを引用します。


低栄養高齢者の割合を簡易栄養評価表(MNA)での調査結果です。


地域在住高齢者では、低栄養5,8%低栄養のおそれのある人31,9%、一方病院では低栄養505%恐れの高齢者31,9%、リハビリ施設では低栄養50%おそれのある高齢者41,2%、つまり病院やリハビリ施設には低栄養の方が多いと言う結論になっています。


回復期リハ病棟では低栄養41,1%おそれのある高齢者46,9%、地域包括ケア病棟では62,3%、急性期病院で、廃用症候群でリハビリ依頼のあった入院高齢者の87,6%に低栄養、12,4%にそのおそれがあり、ここが重要なんですが栄養状態良好の方は0%であったと言う事です。

そう考えると、どう言う形であれ施設、病院に入ると低栄養の状態の方が非常に多く、入らない努力ができればそれに越したことがないと言事ではないでしょうか。

 

また、若林先生のデータは続きます。

リハビリを必要とする入院患者はサルコペニアが多いと言われています。急性期病院での治療後の入院リハビリ患者では56%も認めています。回復期リハビリ病棟の入院患者の53,6%にサルコペニアを認めています。

急性期病院で、ガンでリハビリ依頼の入院患者に至っては80%にサルコペニアを認めてます。

世界的に見た一般人口では、サルコペニアを認める方は10%程度なので、リハビリを要する入院患者のサルコペニアがいかに多いかが考察できます。

リハビリ的には低栄養やサルコペニアがあると、寝たきりや摂食嚥下障害になり易いことは想像つきます。

通常高齢者が1Kg体重を増すには7000~8000Calが必要と書かれている書籍があります。

吸収が落ちた高齢者と言う条件はありますが、青年男子の約2500~3000Cal程度の2~3倍の摂取量になりますが、食べられますか?

だからこそ、今から身体の、気づき、思い当たりを1つひとつ解決することが重要ではないでしょうか。当法人の「健好快寿🄬」のコンセプトがここを基にしています。

 

リハビリ、つまり運動を頑張っても、低栄養やサルコペニアの場合は、生活機能が改善されないことが多いです。基本的日常生活活動BADLって自立度を見る指標があります。

BMIが低い人はBADLの改善が見られません。入院中でも、一般的な老人ホームに入所している人は殆ど69%に低栄養を認め、自宅に帰る事が難しくなります。


動脈硬化は、高血圧症、糖尿病、脂質異常症と言ったメタボリックシンドロームに関連した疾患で生じますので、低栄養より肥満がクローズアップされますが、65歳未満の方は低栄養より肥満が問題でしょうが、75歳以上の高齢者は肥満よりむしろ低栄養が問題とされることが多いのです。


フレイルケアの重要な要素として、食事からの栄養をしっかり摂り、低栄養を予防する事なのです。




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