KBS(慶應ビジネススクール)はかつてKBS(慶應ブライダルスクール)と呼ばれていた? | 日本ファミリーオフィス協会

KBS(慶應ビジネススクール)はかつてKBS(慶應ブライダルスクール)と呼ばれていた?

先週、ある慶應ビジネススクールの教授と打合せしていたら、たまたま婿養子の話になり、私からは「自分はかつて婿養子を推奨していたが、今は一人娘だったら自分で経営をやれ。女性経営者の時代だ、と言っている」と申し上げた。教授からはかつては慶應ビジネススクールは慶應「ブライダル」スクールと呼ばれる程、校内結婚が多かったという話があった。

 

私は2019年まで明治大学のビジネススクールで「ファミリービジネス論」の講師をしていたが、明治から慶應に来て驚いたのは慶應における「女子率の高さ」だ。私の勝手な予測だが、このことは「ブライダルスクール」と呼ばれたこととも関係しているはずだ。

 

その証拠といっては変だが、私の講座でも過去2年間に「婿養子を探しにきた」という雰囲気の女性が複数いた。明言している女性もいた。しかし、何といってもビジネススクールは人数が少ないのでここで適切な相手が見つかる可能性は低い。実際にはここで知り合った人の「紹介」で結婚した人が多いという。

 

まあ「直接」でも「間接」でもここの関係で結婚したことには変わりはない。ビジネススクールの授業料は他学部に比べて相当高いが、ここでいい相手が見つかれば2年間で数百万の授業料も安いものである。

 

私の知る限り、他のビジネススクールでこんな話は聞いたことがないので、慶應ビジネススクールの大きな「強み」と言えなくもない。特に世の若い女性たちはそのあたりの「嗅覚」が男の何倍も優れているので、他の大学を卒業してKBSに来るのだろう。そこにいる男に幻滅しても、彼らに「いい男を紹介」してもらえばいいのだ。

 

私のKBSでの「ファミリービジネス実践論」は、今年から福澤先生の言われた「実学」にこだわり、受講生にとって本当に実になる授業をするつもりである。皆、ファミリービジネスの後継者候補なので、それぞれのニーズもいろいろだが、少子高齢化で「ブライダル」のニーズも切実な人、家族も多い。そういう面も含めて包括的にニーズを満たし、「本当によかった」と受講生に思ってもらえる講座をしてみたい。