財務省事務次官に新川浩嗣氏が就任ーエール大経済学大学院の同期 | 日本ファミリーオフィス協会

財務省事務次官に新川浩嗣氏が就任ーエール大経済学大学院の同期

昨日、財務省の人事が発表され、予想通り主計局長の新川氏が事務次官昇格となった。そもそも財務省は官房長⇒主計局長⇒事務次官のルートが確立しており、新川氏が3年前に官房長に就任した時から「おめでとう」とは言っていたが、昨年は主計局長留任になったので1年遅れの事務次官就任だ。

 

昨年財務省のトップ人事で留任が相次いだのは、為替介入のプロである神田財務官の留任が原因だった。まだまだ為替の円安は続く気配だが、さすがに3年も留任というわけにはいかない。

 

エール大にいたのはもう30年以上前の話で、あまり出来事は覚えていないが、新川氏は丸亀出身なので「うどん」にこだわりがあった記憶がある。エール大経済には浜田宏一教授(学界のハマコー)がいて、また政界でもハマコーの全盛期だったので、よく政治の話をしていたことを覚えている。

 

今は霞が関の過重労働や「天下り」批判から、東大生のトップが財務省に行かなくなっている。特に私が最近感じているのは、霞が関で局長以上になった人々が7月で退任した後、半年以上何もせず「役所からの天下り斡旋」を待っていることが非常に「カッコ悪い」ことだ。

 

たまに親しい人には、はっきり「天下り先など待っていずに何か起業でもしたら」というのだが、決まって「そんな訓練はしていないので天下り先に行くしかない」というのだ。これでは受け入れる企業の戦力にもならない。もっとも企業の方も戦力としては期待していないだろうが。

 

新川さんには、新しい財務省のイメージをつくるため、事務次官になっても天下りをしないなどの斬新なことをやってほしい。若い頃の彼だったらそういうことをしそうな雰囲気もあったが、今はどう変わっているのか。期待させる方に変わっていたら嬉しいのだが。