ようやくMRIが行政処分ー10年以上前から話題に
昨日、まさに「ようやく」という感じでMRⅠの詐欺行為が表面化した。1300億円集めていたというから相当な額だ。もちろん私の所にも案内はあったが、言うまでもなく誰にも薦めていないし、「危ない」と言い続けてきた。この会社の高金利商品については10年以上前から「ポンジスキーム」ではないかと言われてきたが、行政当局も相当前から分かったいたようだ。しかし、実際に行政が動くのは大きな問題が起きてからだ。
だから日本は「詐欺大国」と言われている。実際に大きな被害届が出ない限り、金融庁も警察も動かない。そもそも、投資するようなお金持ちを保護することはない、という潜在意識が日本人の中にあるのかもしれない。
「騙される方が悪い」と言われればそれまでだが、実際に詐欺師に接してみると彼らは「プロ」なので、普通の人はコロリとやられるだろうと思われる部分が多い。とにかく相手を持ち上げ、「あなただけ、今だけ」と言ってくるのだ。最近では、投資するなら「今でしょう」と言っているかもしれない。いや当然言っているだろう。
これほど大規模な詐欺案件にあると、意外に身近な人が被害に合っていることも多い。現実に、MRIに関しては、私も数名から聞かれたことがある。「代表的な詐欺手法じゃないか」といっても相手は「自分だけが買える」と思って買ってしまったかもしれない。しかし、騙された人は自分が騙されたとは言わないので、詐欺師はまた次の会社をつくって同じことをするのが日本の現状だ。
こういう会社はマスコミや芸能人を使って大々的に宣伝するのが特徴だ。まだ表面化していないが、近々同じ運命をたどる「投資」会社も何社か知っている。詐欺にかかったら全て失うので、お金持ちに限らず気をつけたい。