今月の日経「私の履歴書」は三菱重工の西岡さんー防衛・宇宙担当から社長へ
今月の私の履歴書は三菱重工の西岡相談役だ。この方とは私が経団連で宇宙開発を担当している間、お世話になった。最初お会いしたのは20年近く前でまだ常務のころだったと思う。その後、三菱重工では、防衛・宇宙関係から初の社長になられた。この分野が認められたということで、関係者は感動していたものだ。
三菱重工は言うまでもなく、初の純国産となるH-Ⅱロケットを開発した会社だ。これは愛知県の飛島工場でつくられていて、私も一度見学させて頂いた。ここからロケットは船に乗って、種子島に運ばれる。種子島ではロケットが愛知から送られてくると地元の人々が港で迎えるそうだ。まあ島としては一大イベントなので当然であろう。
宇宙開発はほとんどが国の予算で行われるので、予算の確保が経団連の命題だ。私も西岡さんなどと一緒に自民党の宇宙関係の大物議員を訪問したことは多い。その中の中心人物が久間さん(元自民党政調会長、初代防衛大臣)であり、この人とはいろいろとやりあった。結果的にかなりの予算の拡充は成功したが、その久間さんとは今、事務所が隣でいろいろと昔話をさせて頂いているのだがら、人生は皮肉だ。
西岡さんはどこに行っても紳士で、怒った姿は見たことがない。常に理詰めで相手を説得するタイプだ。防衛・宇宙分野というのは、いわゆる儲からない部署で、役員にはなれてもトップまではなかなかなれない分野でもあった。そういう中でトップになったというのは相当な実力の持ち主だろう。
そうはいっても、仕事の付き合いだけなので、ご本人のバックグラウンドまでは存じ上げていない。ここひと月、楽しみに読ませて頂こう。