ハーバードのホームページで卒業生か否かを調べることが可能にー学歴詐称防止か
日本では相変わらず外国の有名大学に行ってもいないのに、卒業したという人が多い。これはアメリカでも同じらしく、そう言われる可能性が一番高いハーバードでは、ホームページで卒業生か否かが誰でも調べられるようになっている。私も自分のことを確認したが、名前と1992年卒でインプットしたらMA(修士)と出てきて、安心した。やはり卒業していたのだ。サッチーではなかった。
何で実力主義と思われるアメリカでこんなことをしなければならないか。いやアメリカの方がよっぽど学歴主義だからだ。日本ではどこの大学でも、それで初任給が変わるなんてことはない。ところがアメリカでは卒業大学によって初任給が違うのだ。もっとも日本でも戦前は大学によって初任給が違っていたようだ。ただし今のアメリカのように極端ではなかった。
ハーバードにいたころ、大学院の寮で隣の男に、卒業大学によって給与が違うことについて聞いてみた。彼は一言「That is fair.」と言っただけだった。それについて文句を言っている人はいないのかと聞くと、「why?」だった。アメリカ人は大学によって給与に格差をつけることがフェアだと考えているのだ。日本がいかに平等社会で学歴社会でないかが分かる話だ。
同じように、最近、日産のゴーン社長の給与が7億弱で高すぎるという批判があるが、本人はそうは思っていないようだ。欧州でもそういう格差は認められているからだ。さらに、中国のある大企業の幹部から聞いた話だが、中国人の企業トップは日本社会を資本主義ではなく社会主義だと思っているようだ。給与の格差、貧富の差が少ないからだという。中国は資本主義化してから、考えられないほどの貧富の差ができたのは周知の話だ。
何がフェアで何がフェアでないかは国により異なるが、問題はそれにより国の成長に差ができることだ。あまりに平等主義、出る杭は打たれる日本社会では企業家スプリットは養成されず、国の勢いが出てこないだろう。