詐欺師の特徴ー何度も同じ人が繰り返す
このところ、毎日のように詐欺事件がマスコミを騒がせている。世の中にはこんなに多くの詐欺師がいるんだなと思ってしまうが、実は根っこは一緒のことが多い。昔の詐欺事件でつかまった人が、また別の詐欺事件に出てくることが非常に多い分野だ。私自身もある詐欺事件で名前が出た人が、「ゆびとま」の詐欺事件の首謀者であって驚いたこともある。
今まで、仕事柄、何人かの詐欺師として有名な人にあったが(その後、逮捕)、だいたい同じ特徴がある。それは非常に人当たりがよく、とても詐欺師には見えないことだ。逆に「いかにも」という人だったら相手に警戒され、詐欺師にはなれないのだろう。
また、詐欺師はなぜ良心の呵責に耐えられるのだろう、という疑問を持つ人もいるかと思うが、詐欺師は一種の精神病で、本人は詐欺をしていると思っていないのだそうだ。なかなか理解できない話だが、何もやっていなくて金だけを集めても、本人は「やっている」と思っているようだ。これでは良心の呵責も何もない。
同様に、騙される方も同じ人が何度も騙されるようだ。詐欺師は過去に騙された人のリストを持っている人もいて、これが一番効率がいいようだ。騙されたほうも「懲りない」ようだ。
だからこそ、一度騙された人は「ファミリーオフィス」のような顧客サイドのアドバイザーが必要かもしれない。詐欺に会ってお金を失うほど、ばかばかしいことはないのだから。