越山会の女王の死ー1つの時代が終わる
越山会の女王と言われた佐藤昭子氏が死去した。ちょうど先週、元田中派の議員の方とお話させて頂いたときに佐藤女史の話が出た。ともかく頭が切れる方だったそうだ。まあ、そうでなければ金庫番などつとまるわけはない。佐藤女史がいたからこそ、田中角栄も安心して仕事ができたのだろう。
驚いたことに、危篤の知らせを受けて小沢一郎が病院に隠密で急行したそうだ。それほど旧田中派の人々は佐藤女史を慕っていた。なぜそんなに人間的な魅力があったのか、会ったこともない私には分からないが、角栄同様、人間力があったことは想像できる。いや、角栄が頭を下げて秘書になってもらったという話もあるくらいだから、角栄以上の人かも知れない。
最近は政治資金問題で大物議員の秘書が逮捕などという事件が多いが、昔はそんなことは少なかったのではないか。大物議員になるとしっかりとした秘書がついていたからだ。このところ、政治家自身もそうだが、秘書にも有能な人が少なくなったのではないか。
理由は分からないが、政治の世界でも財界でも、大物が少なくなった気がする。本当に高度成長のころは政界でも角栄に対抗する人がいっぱいいた。財界でも、土光敏夫だけでなく、四天王などといわれた人もいた。大物がゴロゴロしていたのだ。いつから日本人は小粒になったのか。
まさに佐藤女史の死は日本における大物の時代が終わった、その象徴だった。