次回研究会はスイス最古のPBロンバー・オーディエの河田氏を招く | 日本ファミリーオフィス協会

次回研究会はスイス最古のPBロンバー・オーディエの河田氏を招く

一昨日にスイス・ジュネーブからロンバー・オーディエの河田シニアバイスプレジデント(上席副社長)が帰国、昨日打合せをさせて頂いた。スイスのプライベートバンク(PB)で日本に残っているのは実質同社だけになり、河田さんは2年前まで日本の主席をされていた。それからジュネーブの本部に引き抜かれたというから、相当な実力者だ。


河田さんには、私が独立した2003年に最初にお目にかかって以来、いろいろな場面で日本における富裕層ビジネスについてご指導頂いている。野村證券からロンバー・オーディエに移られた方だ。日本とジュネーブの両方でPB実務をされている方は貴重であり、今回の帰国の時期を捉え、ご講演頂くことは稀有の機会と言っていい。正直、厳しいと思っていた。


なんといってもスイスのプライベートバンクというと、日本人には「ゴルゴ13」がお金を預けているところというイメージがあるだけで、実態は深いベールに包まれている。特にジュネーブの本部に勤める人が日本で講演するなど「あり得ない」話であり、乗り越えなければならない様々なハードルがあった。でも何とか私を信用して頂いて、開催の運びとなった。


開催日は3月4日(木)午後6時30分から、タイトルは「日本における資産家向けビジネス私見(仮題)」だ。日本ではプライベートバンク(外資系および邦系のプライベートバンキング部)といっても、実態は「投信の販売」をしているだけで、本来の「非金融サービス」を行っているところはない。というか行えない実態がある。そこはスイスの本場のPBで働いている方から「生の声」が聞ける唯一の機会といっていい。


当協会でも既に10回の研究会を行い、そろそろ初期の目的「日本型ファミリーオフィスのあり方」について中間的にとりまとめる時期にきている(「最終的に」とりまとめるのは永遠に無理かも)。今回の河田さんのお話は、日本とスイスの両面からの比較になるので、「日本型」を考える際に大きなヒントになる。


ともかく、本気で日本で富裕層ビジネスを考えている人や組織にとっては、相当得るものが多いと思われるので、ご参加をお待ちしている。