11月日本公開予定のオリヴァー・ストーンのドキュメント映画『JFK 新証言 知られざる陰謀』を昨日観直したが、あまりに酷い内容で倒れそうになった。NETFLIXもナショナル・ジオグラフィック・チャンネルも配信を断ったが、彼らは賢明だった。
今日は具体的な解説はしないが、画面に大写しにした最新公開資料の実物とウーピー・ゴールドバーグのナレーション及びBD用字幕がかなり異なっており、原資料の内容を改竄して無理やり陰謀を捏造していることが誰にでもわかる親切な展開だが、何故ストーンはこんなバカな事をしたのだろうか?これが許されたら、自分の望む結果をいくらでも創作できるが、彼はとうとう頭がおかしくなったのか?
かつて本ブログでも、NHKのケネディ物陰謀番組が原資料の内容を改竄して陰謀を創作したことを解説したが、そこでは視聴者に改竄を気付かれないよう資料の大半を見えにくくしたり、瞬間的にチラチラ見せて画面内の資料を読み取れないようにと隠蔽工作が行われていたが、ストーンの新作は大写しにした英文文書の公開資料に黄色いマーカーの線を引きながらナレーションと字幕で嘘の解説をしたが、資料全体を映してゆっくり解説するので日本人の当方でも改竄が容易にわかる文字通り気が狂いそうな内容だった。
日本公開版の字幕が資料改竄版(原版)になるかはまだ不明で、英語ナレーションもおなじく嘘バージョンのままかはわからない。あのウーピー・ゴールドバーグがストーンの捏造に積極的に関与していたのは当方にとっても大ショックだ。「リベラルによる保守攻撃の嘘」なんて手垢の付いたロジックは嫌いだが、その実例が再来月日本で公開されるのだ。
それにしても、何故ストーンは誰にでもわかる形で堂々と捏造をしたのだろうか?うーむ、これこそ謎だ。
諸君、これはマジな話だ。明日以降解説しよう。