教育現場は、果たして私を必要としているのだろうか?
午前10時・・・・テスト開始・・・
一般教養、教職教養と記憶が頼りの問題だったので、なんとか
回答欄を埋めることはできた。
専門科目も、特に問題はなかった。
自分ができたのだから、現役の学生にはもっと簡単に感じた
のでは、ないだろうか?? 少々不安になった。
周りのみんなが優秀に見えた。
3週間後、1次試験の合格通知が来た。ほっとした。
2次試験は実技と面接だ。
美術の実技は、静物の水彩画だった。
驚いたのは、美大出身者より国立大教育学部の中学校教員
課程出身の学生がほとんどだった。
美大出身がライバルだと思っていたが、ほとんどいなかった。
幸いにも実技だけは、教育学部の学生には負けなかった。
本気で画家を目指そうとして美大に進む人たちと、
最初から美術の教師を目指そうとしている人たちでは、
技術レベルが異なるのかと新たな発見だった。
私の仲間のほとんどが本気で画家を目指している連中だった。
彼らのレベルを知っているだけに美大出身者が多ければ、
自信を失うところだった。
ただし、教師は画家である必要はない。
また、画家を育成することが、その使命でもない。
実技はあまり関係ないのかと思い、逆に不安が襲ってきた。
何を尺度に合否を決めるのか・・4か月間不安が続き・・・
そして、12月・・・合格通知が届いた。
ただし、合格イコール採用ではない。
採用が最後のハードルだった。
そして、念願の「採用通知」が届いた・・・・・
「やったー・・・・・」
嬉しさのあまり、ひとり部屋に籠り、喜びに浸った。
「さぁこれからだな・・・
まだ、教師としてのチャンスを提供されただけなんだ・・・」
どんな子どもたちとの出会いがあるのか・・・・・
期待と不安でいっぱいだった。
夢にまで見た公立学校の教師・・・・・・・
中学2年生の担任として教壇に立った・・・・
夢と期待に胸ふくらませて・・・・・・
そんな夢もわずか3日で打ち崩されるとは知らないで・・
次回へ