眠い目をこすり・・・何度も挫けそうになった。

仕事が終了するのが、21時・・・

帰宅は22時・・・食事をして、お風呂に入り、少々くつろぐ。

教員試験対策の勉強を始めるのが、0時。

試験までわずか2カ月しかない。

一般教養、教職教養、そして専門科目と勉強すべきことが、

山ほどある・・・・間に合うだろうか?

不安と恐怖を払拭するには、勉強をするしかない・・・

そして、午前3時か4時まで取り組む・・・

毎日プールで指導をしてからの勉強となると、疲労も重なり、

何度も睡魔が襲ってくる。

「合格や採用が保証されている訳じゃないのに、こんな努力も

無駄じゃないだろうか・・?・・」

何度も、何度も弱気の虫が耳元でささやく・・

勉強が辛いとか、面倒だとかというより、先が見えない不安が

恐かった。

生意気にも「来年から教師になるので、退職する」と大見えを

切った手前、プレッシャーにも押しつぶされそうになった。

そんな弱気の虫を追いやってくれるのは、自閉症児たちの

笑顔と保護者のみなさんの感謝の言葉だった。

人は、感謝されたくて生きているのかもしれない。

人は、相手の喜ぶ姿を見たくて生きているのかもしれない。

人は「いい人」でありたいのかもしれない。

何よりも、目の前の相手の幸せが自分の喜びになる。

自分が幸せになるには、自分に関わる人たちを幸せにすること。

「そうさ。その為に勉強をしているんだ。その為に、教師になる。」

何度も、何度も自分に言い聞かせ続ける。

そして、教員試験の1次試験の日を迎えた。

7月のうだるような暑い日だった。

前日は、緊張のあまり、一睡もできなかった。

24歳の夏。社会人2年目だった。

ライバルは、ほとんどが現役の大学4年生・・・

教育現場は、果たして私を必要としているのだろうか?

午前10時・・・・テスト開始・・・

次回へ