「学園ドラマの見過ぎだって??」
自分では、そんなことを思いもしなかった・・・
確かに中学時代は青春ドラマに熱中した・・・
高校のラグビー部の生徒と教師の物語だ。
夏木陽介さんの「青春とはなんだ」
竜雷太さんの「これが青春だ」
教師が熱く語れば、最後に生徒は理解してくれるという感動
青春物語だった。
そんな思いが潜在意識にあるのかもしれないと思った。
「先生はね・・私達を別な視点か見ているのかもね・・・
つまり・・・・口にしていることは正しいことだけど・・・人間って、正しいから受け容れるわけじゃないよね。
口にしている人間がどんな人間で、誰かってことかな?
あたし、偏差値40だから、うまく言えないけど、先生自身が私達とは、別な次元にいて、正しいことだけ喋っているって感じかな・・・ごめん・・なんか上手く言えないけど・・・・
まぁ、あたしは、先生嫌いじゃないよ・・・あっ・・勘違いしないでね。ちょっと・・・可哀そうなだけ・・・」
教師になって初めてだった。
こんなにも自分に話しかけてくれた生徒は・・・
でも、同情されていただけか・・・
ノブコのいう通りかもしれない・・・なぜか素直に心に染みた。
45人の生徒の中にも・・・こうして気にかけている生徒がいることに嬉しさと同時に・・・ノブコを疑っていた自分が一層情けなくなった・・・・
口にしている人間がどんな人間で、誰かってこと・・・・
子どもたちを信頼し且つ心を理解しようとさえ思っていなかった自分に気づいた。
本来の希望である養護学校へ行く為の通過点にしか思っていない自分・・・・
本気で彼らと向き合おうとすらしていなかった自分・・・・・
全て見透かされていたんだ・・・・
そんないい加減な思いが、言葉や表情、そして行動に出ていたのかもしれないことに自己嫌悪を感じた・・・
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