(おことわり)
記事中の国名は実効支配を基準に日本国内で通用する一般的な呼称として台湾・中国と記載しますが、中華民国・中華人民共和国を称する国家間に存在する諸問題について筆者は例によって完全に中立かつ何ら関与する気もなく、本記事に一切の政治的意図を含むものではありません。
■2025年7月 DAY3
現在時刻:13:00
これまで中国は香港、上海を訪れたことがあるが、いずれも制限区域内の乗り換えオンリーなので初めての入国。
入国スタンプは港経由でも、なぜか厦門高崎空港と共通のものだった。
群馬とはあまり関係ない
この埠頭は駅まで少々距離があるし、地下鉄の乗り方よくわからんし、どうせ地下鉄にはセキュリティチェックがあって荷物の中の金門包丁がややこしいことになりそうなので移動はタクシー一択。
竹の足場でのり面工事やってた。すげー。
雨が降ってきた
タクシーは中国のEVセダンだったが乗り心地は上々。
乗っていた限りでは特に爆発とかもしなかった。
厦門では特に大層な観光は予定してなく、今日は寝て明日の朝の飛行機で帰るだけ。
午後の数時間の適当な時間つぶしに選んだアクチビチィが金門島クルーズ。
...また金門島見たくなってきた、見たくない?
が、出発地の和平埠頭に来たのに、現地の係員に聞くとKlookで予約しておいたクルーズ、そんなものは存在しないという。
没有(語彙獲得)
言葉が通じないので腕を無理やり引っ張られ、今からでも乗れる似たようなのがあるからチケット買ってこっちにしろと。
結果乗れるなら何でもいい。大変結構。
Klookに掲載してたほうの会社ですか?死んでほしいです
※あとで金は返ってきた
予想外に単なる遊覧船なのにセキュリティチェックがあった。
「すまんな、これ包丁だからここで預かってくれ。あとで取りに来るから(メンタル中国仕様)」
普通に預かってくれた。
そこそこの人気
船はいかにも観光船といういで立ち。
対岸は世界遺産のコロンス島で、1800年代の洋館などが残る(旧日本領事館も)。
厦門ツインタワー(厦門世茂海峡大厦)
色々解説しながら船は進んでいくが、中国語なので分からない。
そもそも制約なくどっちの地域にも行ける外国人向けのコンテンツではないと思われる。
金門島の属島の一つ、大胆島沖合でしばらく停泊(中華民国側支配地域)
巨大な青天白日旗と「三民主義統一中國」のサイン。
乗客は思い思いに五星紅旗を買って記念撮影に興じたりしていた。
日本のニュースでもよく中国(人民共和国)側の「一国两制统一中国」のサインは映るが、実は双方陣営がそれぞれ相手に向かって、自国陣営のイデオロギーで中国を統一しようという看板を構えている。
当事国の皆さんらはどういう思いでこの風景を眺めるんでしょうね。
※写真はWikipediaより引用
帰りは来た航路をそのまま引き返すだけ。
発着地の近くには鄭成功の巨像もあった。
明代の武人で、長崎の平戸出身とのこと(知らんかった)。
ホイアンといい歴史時代から日本も意外とグローバルやな。
現在時刻:17:00
結局今日も昼食を食べていないし、いい時間になったので、港の周りを散策しつつ適当な飯屋で夕食にする。
幸いこの付近には中山路という観光客の集まるストリートがあるそうな。
お、交通銀行。東京駅の近くにも支店があって見慣れた感じがする。
街路樹(ガジュマル?)の気根がぶっちぎられてる。気の毒に。
たくさん飯屋が並んでるが、ガイジンOKの店かどうか分からん
適当に入ってシャオリーベン出てけとか言われるのやだしなー。
対日感情が微妙な国ってこういう緊張感あるよな。
今のところ会った人は全員友好的だったけど。
結果、連れ合いがリクエストする炒飯(だが福建料理ではない)があり、なおかつ客引きしているところを選ぶことにした。
自分でガイジン連れ込んでおいて邪険にされることはないだろう。
実にうまそうだ
1品目:蚵仔煎(カキオムレツ)
これおととい食っただろ!!
というのは百も承知で台湾のものと食べ比べがしてみたくなった。
地域の差か店の差か分からないが、甘さ控えめでこっちのが好きかな。
2品目:肉のような何か
何かわかんないけどおいしかった。唐揚げですね。何かの。何でしょう。
3品目:鴨肉のショウガ煮?
看板メニューで絶対うまいから頼めと(多分)中国語でまくしたてられた。
甘辛いタレとショウガで似た骨付きの鴨?
美味いが骨が多く食べづらい。
あとショウガが食べていいのかどうか微妙で判断に迷う感じ。
まぁ美味かったが絶品というほどでもない。
日本の中華料理屋でも酒の肴としてラインナップしたらそこそこ売れそうな味だ。
4品目:海苔チャーハンだったもの
私はあまり甲殻類が好きではないので、友人が海鮮チャーハンを、私が海苔チャーハンを頼んだらなぜか混ざって合体して出てきやがった。
混ぜこぜでも美味しかったよ...。
そんなことしなくていいから(良心)
1時間ほどで食事を済ませ、ちょっと綺麗なメインストリートを抜けたところでタクシー呼んでホテルへ。
ホテルは多少確保に難儀したが、市街地から離れた空港徒歩圏に取った。
登場予定便が朝なので、タクシー来ないかも、道混んでるかも、というクリティカルな不確定要素はできるだけ潰しておきたいという理由。
空港間近であればガイジン慣れしてるだろうという事情もある。
ホテル名が読めない。しゃーめんはいしー...?
外人用の名前はHISILK何とかホテルとなっていた。
…
もうすっかり帰路の気分だというのに問題発生。
チェックイン時、電子決済が通らない。
中国は現金NGな場所があるほど電子決済主流過激派ということで、日本からお守り替わりに持ってきた中国元の現金も多くはなく少々足りない。
同行者は中国元どころか中国国内で有効な決済手段一切なし。
これは草むら野宿in厦門か!?
とりあえず米ドルと台湾ドルの手持ちは潤沢なので、空港で両替してくるから先にチェックインだけさせてくれと頼んでチェックインは受け付けてもらった。
徒歩圏でよかったよ。リスク管理が活きる。
…
いったん部屋でよくよく事象を追ってみると自分のクレカの問題らしい。
さっきまで使えてたのになんで?と思ったらまさかの限度額OUT。
カード会社によってリボ払いが月5000円に設定されていたことが原因だった。
そういえば、何か月か前に仕事で騒がしい場所にいるときに電話してきてリボ払いのご案内がどうとか言ってた気がする。
そのときの電話で申し込み扱いにされたってことか。
三井住友カードですか?死んでほしいです。
不要なものを迷惑電話でごり押ししてきて、こういうマジでシャレにならないトラブルの原因作るのは本当に死んでほしいと思った。
しかも限度額100万で返済月額数千円って、カードとして使い物にならないし金利最大限にせしめて客の金抜く気マンマン。
ひどく不誠実な会社だな。もう使うのやめるね(ブチギレ)
とりあえず電子決済アプリの引き落とし先を予備のクレカに設定しなおして再度決済すると、無事承認された。
exchangeは必要なくなったが、寝るには少し早いしすっかり空港行く気になっていたので、翌朝の経路の確認と土産物の調達を兼ねて散歩。
ホテルに戻った後は謎に間抜けなトンチキ日本軍っぽい兵隊がやられまくるドラマを見るなどして早めに就寝。
なんで三国志みたいな城に野戦築城してるんですかね...
抗日ドラマというのを、どんなもんか一回見てみたいと思ってたのでそれができて大満足。
セリフ内容はよく分からないが、悪い意味で雑というか暴れん坊将軍的な様式美のようなものを感じた。
驚いたことに日本軍幹部役の数人は日本人の役者でセリフもあったけど、役者にもこういう活躍のフィールドがあるのね。超ニッチだな。
その7






























