■2023年7月16日(月)

 

いきなりのトイレフォト

 

トイレはその国の文化だとかインフラ整備度が強くあらわれるので、

特に海外旅行では問題になりがちなところ。

しかし今回泊ったホテルは大変に快適。

むしろ国外でウォシュレット見たの初めてですわ。

ちなみに紙は流すなと言われてるそうだが、トイレが清潔なだけにどうしても脇のゴミ箱に

突っ込むのは抵抗がありちょっとずつ流してしまった。ゴメンヨ。

 

さて、普段ツアー的なものは敬遠する傾向にあるのだが、

この日は観光客向けの市内周遊バスを使うことに。

だって暑い。もう歩きたくない。無理。私はもともと湿度が高いとか暑いのが嫌いなのだ。

 

 

昨日の朝訪れた軍事博物館前が最寄の停留場のようなので、歩くのが3回目くらいの慣れてきた道を向かう。

バスを待っていると人力車が次々に声をかけてくる。ちょっとでも目が合うと

「ハロー!トヨター!ホンダー!スズキー!」的な適当にもほどがある絡み方をしてくる。

しかし、昨晩のナイトマーケットにいた「アンニョンハセヨ?ニーハオ?サワディーカー?」と

全部外した雑魚に比べると精度の面では評価できる。

 

人力車、空港(約30km)までとか言ったらどうなるんだろう。

ちょっと気になったが、ここはアメリカ相手に小銃と竹槍で戦って勝った国。

下手なことを言うと快諾されてえらいことになりかねん。

多少しつこいが、心斎橋の客引きよりはよほどあっさり引き下がる。

 

汗を滲ませつつ15分ほど待っているとバスが到着。

乗り降り自由で有効期限で値段が変わる。一番短いのにした。確か1000円くらい。

 

なかなかいいスピードで走るバス、2階は街路樹の枝がガンガンあたってきて

不用意に食らうと負傷することは請け合いだ。

 

なんでなんの警告もないんだ!なんで安全対策が不十分なものを政府は許しているんだ!

ていう日本人のメンタリティはちょっと病的で、危ないと思うんだったらまず

自分で考えて避けるかなんかしろ、っていうこういうほうが基本姿勢としては健全かもしれない(?)

 

迫りくる枝葉

 

目的のゴックソン寺院には遠回りのルートになり、車上から市内を眺められて逆によかった。

ウラジオストクのように塗装がやれてたりバンパーのもげた日本の中古車が走っているのだろうという先入観があったが、

道ゆく車の綺麗さに驚く。凄まじい経済発展ぶり。

 

見慣れない、Vのエンブレムのバスや乗用車はこの国の国産車(Vinfast)とのこと。

自国で車を作るまでになった。

 

乗務員が笠を貸してくれたが、紐の不衛生度がやばい予感がしたので敬遠。

 

なんかの劇場

 

事前にチェックしていなかった雰囲気のある教会が見えたので、

HoTai地区にて下車し、観光しながら朝昼飯を物色することに。

 

 

聖堂では讃美歌を歌っていた。

神社とかもそうなのだが観光で現役の宗教施設を訪問するのは微妙に苦手。

(嫌いというよりは、自分に信仰心が無さ過ぎて信徒の感情を害さないかが心配)

後ろの隅っこのほうから目立たないように控え目に見学したので写真は無し。

 

 

飯は通りかかったカフェレストランにて、なんか聞いたことあるという理由でブンチャーを注文。

つけ汁?はちょっと苦手な甘めの味付けだったが、

出汁が効いててやはり一般的に日本人には好まれる味だと思う。

 

 

道中にて発見したので、前日から気になっていた生搾りジュースにチャレンジ。

絞っているそばから搾りマシーンやサトウキビのクズにミツバチがたかっている。

 

めちゃくちゃ贅沢なのは分かるのだが、少しサトウキビの草感というか青臭さのある味わい。

不味いわけではないが美味いという感じでもなかった。

 

この日はちまきみたいなのの行商をよく見た。

ベトナムのちまき...次があったら食べてみたい。

 

 

 

儒教の寺院

 

 

 

 

特段興味ないので流し見。

 

 

 

今日は観念して歩くのは諦め、Grabを使うことにした。

数キロ離れた防空博物館へ。

前日の軍事博物館と軍かぶりしてるが一応見とくかと思って。。

 

 

東側の戦闘機や対空兵器を中心に屋外展示もボリューミー

 

 

撃墜された米軍の戦闘機

 

撃墜された米兵の装備

メットぶち割れてるけどトム・カークさんは生きてたんですかね...

 

 

 

軍事にあまり関係ないが、ソユーズの再突入カプセルの実物が置いてあった。

技術はやはり平和利用でいきましょう。

 

しかしあれですね。

日本の軍事系の博物館って「戦争は悲惨、我々は道を誤った」的なメッセージに

満ちているが、戦争に勝った国のそれは我らの栄光の歴史!!感がすごい。

 

 

駐車場にあった車。この発想はなかった。面白い。

こういうのを見に、旅行に来ている。

 

 

相も変わらず館内も激暑いので、隣接のカフェでクールダウン。

おフランス植民地時代の影響か、カフェ文化というのかそこら中カフェだらけなのは休憩に便利で助かる。

 

このカフェではウェイトレスに日本語で話しかけられて驚いた。

別府のAPUに数年留学してたとのこと。

 

 

タクシーでまっすぐ市の中心部に戻ったほうが確実に安くて速いのだが、

タクシーをわざわざ途中で降りて最近できたらしいメトロの駅へ。

 

外国の電車ってちょっと乗ってみたくなる。

メトロというから地下鉄と思ったら高架鉄道なのね。

 

 

 

 

 

造りかけの路線らしく、中途半端な場所の終点で強制下車。

 

 

 

 

実は宿は本日チェックアウト済なのだが、荷物が邪魔なので

Google翻訳で書いたベトナム語とワイロをメイドに渡して荷物を預かってもらっていた。

一旦ホテルに寄って荷物を無事回収し、今回の旅最後のスポット、ロンビエンへ。

 

車は真新しいけど途上国だからかマニュアル車が多い。

 

着。眺めがよいというカフェをgoogle mapsで見つけておいたので入店。

ちょうど列車が来ていた。共産圏丸出しのボロい車両がアツい。

外国人バックパッカーがたくさん乗り込んでいった。行先は分からないが羨ましい。

自分も時を気にせずさすらいたいぜ。この世界中をね...。

 

景色が良い以外には何もないのだが、景色がよい。

この橋は100年前の植民地時代にフランスが作った橋とのこと。

マジックアワーを眺めながら何やら甘い飲み物を頂きつつ休憩。

 

 

 

日も落ち、最後の食事は近場でフォーを食べて旅を〆ることに。

 

最初の露店で頼んだらメニューにフォーがなく、

わざわざ店のおばはんが近くの別の店に案内してくれた。

この国はまだ社会に村落的性格が色濃いのか、人情に厚い人が多い。

 

 

美味い、毎日でも食いたい味。

よく見ると締められてぐったりしたニワトリが店の前に並べられていた。

ああ、鶏肉がいやに美味しいのってそういう...

 

場所は歩道の上に置かれたプラ椅子だし、なんか絶対綺麗ではない水が庇から垂れてくるし、

肩の先をスクーターや路線バスがガンガンかすめてくが、それもまたいい。

パックツアーではなかなか得られない旅の醍醐味である。

 

 

飯を食ったらすっかりお馴染みのGrabでタクシーを呼んで空港へ。

長距離乗るのは上客のようで、何が何でも逃したくないのか定期的にアプリで

「今この辺にいて向かってるからね!もうちょっと待っててネ!」的なメッセージが届く。

前見て運転しろ。

 

ニャッタン橋

 

空港着

 

LCCなので搭乗はターミナルから沖止めしてある機体まで連絡バスにて。

なぜ外国のバスはミラーが昆虫?スプー?みたいなんだろう?

中国製のようだが、日本の公道は絶対走れない大きさ。

 

 

バスの運転手が思い通りに動かない乗客に怒鳴り、

それを他の職員が窘めていたのが印象的だった。

「最低限機能してる(サービスを提供している)んだから問題ないでしょ」を超えて、

実利から一歩踏み込んだ快適さや美的感覚を社会が求め始めている。

 

帰りも5時間かけて成田へ。

 

串本らへん

 

帰着

 

何よりコストが安く、さほど危険もなく、食事もよく(衛生面不明)、

見どころも豊富にあり、というちょうどいい感じが良かった。

 

欧米人に人気の都市で、全体的に観光化はされているのだが、

その程度がギリギリわざとらしくないレベルというか。

さほどの困難はないのにちょっと冒険した感が得られる。

ツアーでハワイや台北に行くとわざとらしさに胸焼けする層にはちょうどいいかもしれない。

もう一度行きたいぜ。

 

回虫がまだ珍しくないそうなので、生野菜食べたいなら虫下し買いましょ。

 

 

■今回の費用

航空券 30,400円

宿泊  10,700円

他現地交通費、食費、入場料、買い物、保険等

    17,000円

 

合計  58,100円