鑑定の時に、自分の寿命がどのくらいまでか?ということをお尋ねになる方がいらっしゃいます。
占い師の中には「生命に関することはNG」とする方もいらっしゃるので、何となく遠慮がちに聞かれるのですが。
私自身は、必要があって聞くのだろうから、占星術の中で分かる範囲であれば、推測ではありますがお答えしています。
これが占い師として正しいかどうかは分かりません。
NGにする占い師の方がダメだとも思いません。命に関することはやはり、基本的には人間が介入できない、まさに「神のみぞ知る」ということだと思うし、それを知ってどういう気持ちになるかを考えると、どちらにしてもあまり良いことはないと思うのです。
では、なぜお答えするのか。
それは、ライフプランに大いに関係するからです。この一点に尽きます。
人にはそれぞれ事情があります。
例えば障害児を抱える方などは、とにかく1日でも長く生きたいと願う人が多いように感じます。それはそうなのかもしれません。でも、いずれ死ぬ。
死ぬことだけは確実に分かっているので、そのゴールがいつに設定されているのかを知ることで、自分の中での計画が出来ることもあろうかと思います。金銭的なこともそうだし、子供にしてあげられることもそうですよね。
逆もあります。
親が、いつ死ぬのか?
これは親御さんの出生時間が分からないと何とも言えない部分が大きいですが、親御さんと相談にいらしたご本人の星を見て、重なるところを見てその可能性が高そうな時をピックアップします。
介護などの問題がいずれ出てくるか、既に今その状態か。それによっても違いますが、どれだけ猶予があるのか、いつまで介護に振り回されないといけないのか、というようなことを知りたいと思うのは自然なことで、ダメなことではないと思うんですよね。
もちろん、それがすべてではありません。言い方は悪いですが「死ぬチャンス」というのはたくさんあります。その中で可能性が高い時です、と注釈は入ります。
それでも。
節目が見えてくれば、考え方も変わるでしょう。
その方がライフプランを考えた時に無視できない項目として「寿命」が上がってくるのであれば、それは分かる範囲でお伝えする、というのが私の考えです。
そういう意味で、「受験に合格するかどうか?」というのはお答えしません。
それはライフプランに「誤差」は与えたとしても、それ以上の問題にはならないことが多いからです。替えが効きます。
ギャンブルもそうです。当たるかどうかを聞く間に働け、と思うので、これに関してはお答えしません。労働の代替行為としてのギャンブルは、本来必要のないことです。
でも寿命はそうはいかないので。
ということで、もしどうしても聞きたいご事情がある場合には聞いてくださって構いません。