先日BIGBANGのVIが捜査を受けたというニュースがあったばかりだが、今度はこの人である。

一見何の関係もないように見えるが、実際何の関係もない。元、或いは現役のファンからすると多少ぞわっとするだけの事である。

スンリは20代だが、昔から「ピエール瀧に激似じゃね?」と言われていたのだ。実際、スンリが50代になるとああいう風貌になるだろうことが既に見える。何となく既視感のある50代になるだろうなと今から想像がつく。

 

そういうわけで、ということではないのだが、逮捕されたのでBIGBANGシリーズは早々にやめて、今日はピエール瀧を見ることにする。

 

チャートを出すといきなりミスティックレクタングルである。

ミスティックレクタングル、と突然言われても、ホロスコープの知識がない人には分からないだろうが、吉角と言われるトライン(120度)とセクスタイル(60度)と、ハードだと言われるオポジション(180度)が合わさって、チャートの真ん中にどーんと長方形が乗っかっている状態のことを言う。

これの何が印象的なのかというと、要は吉凶混交なので、活かし方が難しく、成功もするがどこかで失敗、或いは挫折も必ずあるような複合アスペクトなのである。

もちろんスクエアだけを持っていてもそれは吉凶混交だと考えているのだが、複合だと避けようがないというか、本人がいかに回避しようとしてもなかなか難しいものなのである。

そうしておいてグランドトラインも出来ている。これは生まれ時間によっては2つグランドトラインが出来るかもしれないチャートである。

 

ミスティックレクタングルも、グランドトラインも、その一端を担っているのは海王星である。海王星がほとんどの星と何らかのアスペクトを取っているから、彼としては他の人よりも海王星を注視して生きていかなければならなかったのだが、芸能人がそうホロスコープを見ること、或いは意識することに長けているとも思えないから、海王星に注意していたはずもない。

知っていても使うのはなかなか難しい星だと言われる海王星だが、それでも、分かっているならお酒やドラッグなどに手を出そうと思わないはずなのだ。いや…知っていてもそうなっただろうか?それほどまでに、海王星は強い星だろうか。私のチャートでは海王星はそんなに強く出ていないので、その感覚は分かりようがない。

 

但し、彼の場合は海王星について当然悪いことばかりでもない。

「げらげら笑いながらやっていたら、いつの間にかプロになっていた」というような発言をしていたと今朝のニュースでやっていたのだが、これはまさしく海王星の為せる業だろうと思う。

やりたいことを、楽しんで、やる。

それだけのことなのに、いつの時代もこれが出来ない人が多い。私もそうだ。こういう仕事をしている以上、人よりは出来ない幅を少なくしようと思ってはいるし、実際人より自由かもしれないなとは思う。少し前は今よりももっと自由を謳歌していて、むしろその自由に飽きたから今の生活になったようなきらいもある。

普通に社会人として会社勤めをしていたりすると余計に、そうでなくてもある程度、やりたいことを楽しんでやれるというのは難しいだろうと思う。それが出来るのはいつまでだろうか。

子供のころは良かったよなぁとノスタルジックな気持ちになる人もいるかもしれないが、子供の時は子供の時で、それなりのヒエラルキーがあり、親の目があり、先生の目があり、近所の人の目があり、友人の目もあり、大人が思うほど自由でもなかったりする。ましてやお金もない。行動範囲も限られている。

だからやりたいことを楽しんでやるというのは、意外と努力が必要なものなのではないかと思う。

彼はその努力をしたのか、或いは先天的にできたのか分からないが、とにかく楽しんでやっていたらお金をもらえるようになった、というのである。

これはどれだけの人がうらやましいことか。

彼の土星は牡羊座で、自分が自分であること、が最大の課題だと言える。他に何をするでもなく、自分が自分であることというのは意外と難しい。

彼の場合は芸能人だから、「彼であること」が最大の仕事内容だと思うのだが、その反面、彼であることを貫き通すと他の職業よりも批判されることが多くなる。そういうことがあって気が弱っているときに、海王星が救いの手を差し伸べたのかもしれない。

それがコカインだったのだとしたら、何とも皮肉な事である。

通常、コカインは幸福感を味わうことが出来るとされているが、その後には必ず憂鬱になる。このセットはまさしく海王星らしいところである。

大麻は他の国では合法なところもあるぐらいだからその落差は激しくないのだろう。しかしコカインの効いている時間というのは5分~20分とされているから、やめようと思ってやめられるものではないことは想像に難くない。

と、こういう御託を並べられるのは自分が今冷静で、悩みがほとんどなくて、落ち込んでもいなくて鬱状態でもないからであって、土星の状態がつらくなったときに、デメリットを言われずに「幸せな気持ちになれるよ」とささやかれれば、そちらに傾く人がいてもおかしくない。土星というのはそれぐらい、厳しいことを課題として投げてくるのだ。

 

 

逮捕された時のダブルチャート(出生に現行を重ねる)を出してみると、なるほど、と納得した。

彼の冥王星に現行の土星がトラインになっている。この冥王星土星トラインというのは、一言でいうと「禁欲的」なのである。ぞっとするほどピッタリなワードではないだろうか。

世間的に逮捕というのはダメージがあるが、彼にとってはこれが最高の形だったのだろう。実際、そうでもしなければやめられないだろうと思う。大体初犯で、使用のみなどで悪質がないと判断されれば執行猶予が何年かつくだろうが、彼の場合はこの執行猶予が曲者だなと、少し怖くもある。執行猶予がついても釈放されたらすぐに更生施設などに身を投げなければ、間違いなく同じことをやるだろうからだ。当たり前である。そんなに簡単にやめられないから、仕事をやりながら吸入していたのだし、良くないことだと分かっていても続けていた。あっさり自供したのには「もうやめたい」という気持ちがあふれているようで、本人はかなりツラいだろうと推測する。

しかし釈放されてもしばらくはもしかしたら仕事がないかもしれず、そうすると自分の批判ばかりを耳にすることになるだろうし、家族にも申し訳ないという気持ちが浮かんできて(水星魚座、木星蟹座)いたたまれないだろうと思うのだ。それならばいっそやめられるまでどこかに放り込まれて一定期間を過ごす方が本人にとって一番いいのではないかなと、彼に限らず薬物で逮捕された人に関しては強く思う。

 

彼は他に金星のいいアスペクトもあって、とても穏やかで優しい人物だろうと読めるし、芸術性がお金になる人、変わったことをやると特に認められる人なので、薬を抜いたらまた、表舞台に戻ってこられるだろうと思う。自分が自分であることが課題だから、今回のことをつぶさに記すなり話すなりすることをライフワークにしてもいいかもしれない。

 

別に彼のファンでもなんでもないが、これからの彼の動向を見守りたい。

 

 

、先日BIGBANGのVIが捜査を受けたというニュースがあったばかりだが、今度はこの人である。 一見何の関係もないように見えるが、実際何の関係もない。元、或いは現役のファンからすると多少ぞわっとするだけの事である。 スンリは20代だが、昔から「ピエール瀧に激似じゃね?」と言われていたのだ。実際、スンリが50代になるとああいう風貌になるだろうことが既に見える。何となく既視感のある50代になるだろうなと今から想像がつく。 そういうわけで、ということではないのだが、逮捕されたのでBIGBANGシリーズは早々にやめて、今日はピエール瀧を見ることにする。 チャートを出すといきなりミスティックレクタングルである。 ミスティックレクタングル、と突然言われても、ホロスコープの知識がない人には分からないだろうが、吉角と言われるトライン(120度)とセクスタイル(60度)と、ハードだと言われるオポジション(180度)が合わさって、チャートの真ん中にどーんと長方形が乗っかっている状態のことを言う。 これの何が印象的なのかというと、要は吉凶混交なので、活かし方が難しく、成功もするがどこかで失敗、或いは挫折も必ずあるような複合アスペクトなのである。 もちろんスクエアだけを持っていてもそれは吉凶混交だと考えているのだが、複合だと避けようがないというか、本人がいかに回避しようとしてもなかなか難しいものなのである。 そうしておいてグランドトラインも出来ている。これは生まれ時間によっては2つグランドトラインが出来るかもしれないチャートである。 ミスティックレクタングルも、グランドトラインも、その一端を担っているのは海王星である。海王星がほとんどの星と何らかのアスペクトを取っているから、彼としては他の人よりも海王星を注視して生きていかなければならなかったのだが、芸能人がそうホロスコープを見ること、或いは意識することに長けているとも思えないから、海王星に注意していたはずもない。 知っていても使うのはなかなか難しい星だと言われる海王星だが、それでも、分かっているならお酒やドラッグなどに手を出そうと思わないはずなのだ。いや…知っていてもそうなっただろうか?それほどまでに、海王星は強い星だろうか。私のチャートでは海王星はそんなに強く出ていないので、その感覚は分かりようがない。 但し、彼の場合は海王星について当然悪いことばかりでもない。 「げらげら笑いながらやっていたら、いつの間にかプロになっていた」というような発言をしていたと今朝のニュースでやっていたのだが、これはまさしく海王星の為せる業だろうと思う。 やりたいことを、楽しんで、やる。 それだけのことなのに、いつの時代もこれが出来ない人が多い。私もそうだ。こういう仕事をしている以上、人よりは出来ない幅を少なくしようと思ってはいるし、実際人より自由かもしれないなとは思う。少し前は今よりももっと自由を謳歌していて、むしろその自由に飽きたから今の生活になったようなきらいもある。 普通に社会人として会社勤めをしていたりすると余計に、そうでなくてもある程度、やりたいことを楽しんでやれるというのは難しいだろうと思う。それが出来るのはいつまでだろうか。 子供のころは良かったよなぁとノスタルジックな気持ちになる人もいるかもしれないが、子供の時は子供の時で、それなりのヒエラルキーがあり、親の目があり、先生の目があり、近所の人の目があり、友人の目もあり、大人が思うほど自由でもなかったりする。ましてやお金もない。行動範囲も限られている。 だからやりたいことを楽しんでやるというのは、意外と努力が必要なものなのではないかと思う。 彼はその努力をしたのか、或いは先天的にできたのか分からないが、とにかく楽しんでやっていたらお金をもらえるようになった、というのである。 これはどれだけの人がうらやましいことか。 彼の土星は牡羊座で、自分が自分であること、が最大の課題だと言える。他に何をするでもなく、自分が自分であることというのは意外と難しい。 彼の場合は芸能人だから、「彼であること」が最大の仕事内容だと思うのだが、その反面、彼であることを貫き通すと他の職業よりも批判されることが多くなる。そういうことがあって気が弱っているときに、海王星が救いの手を差し伸べたのかもしれない。 それがコカインだったのだとしたら、何とも皮肉な事である。 通常、コカインは幸福感を味わうことが出来るとされているが、その後には必ず憂鬱になる。このセットはまさしく海王星らしいところである。 大麻は他の国では合法なところもあるぐらいだからその落差は激しくないのだろう。しかしコカインの効いている時間というのは5分、或いは10分とされているから、やめようと思ってやめられるものではないことは想像に難くない。 と、こういう御託を並べられるのは自分が今冷静で、悩みがほとんどなくて、落ち込んでもいなくて鬱状態でもないからであって、土星の状態がつらくなったときに、デメリットを言われずに「幸せな気持ちになれるよ」とささやかれれば、そちらに傾く人がいてもおかしくない。土星というのはそれぐらい、厳しいことを課題として投げてくるのだ。 逮捕された時のダブルチャート(出生に現行を重ねる)を出してみると、なるほど、と納得した。 彼の冥王星に現行の土星がトラインになっている。この冥王星土星トラインというのは、一言でいうと「禁欲的」なのである。ぞっとするほどピッタリなワードではないだろうか。 世間的に逮捕というのはダメージがあるが、彼にとってはこれが最高の形だったのだろう。実際、そうでもしなければやめられないだろうと思う。大体初犯で、使用のみなどで悪質がないと判断されれば執行猶予が何年かつくだろうが、彼の場合はこの執行猶予が曲者だなと、少し怖くもある。執行猶予がついても釈放されたらすぐに更生施設などに身を投げなければ、間違いなく同じことをやるだろうからだ。当たり前である。そんなに簡単にやめられないから、仕事をやりながら吸入していたのだし、良くないことだと分かっていても続けていた。あっさり自供したのには「もうやめたい」という気持ちがあふれているようで、本人はかなりツラいだろうと推測する。 しかし釈放されてもしばらくはもしかしたら仕事がないかもしれず、そうすると自分の批判ばかりを耳にすることになるだろうし、家族にも申し訳ないという気持ちが浮かんできて(水星魚座、木星蟹座)いたたまれないだろうと思うのだ。それならばいっそやめられるまでどこかに放り込まれて一定期間を過ごす方が本人にとって一番いいのではないかなと、彼に限らず薬物で逮捕された人に関しては強く思う。 彼は他に金星のいいアスペクトもあって、とても穏やかで優しい人物だろうと読めるし、芸術性がお金になる人、変わったことをやると特に認められる人なので、薬を抜いたらまた、表舞台に戻ってこられるだろうと思う。自分が自分であることが課題だから、今回のことをつぶさに記すなり話すなりすることをライフワークにしてもいいかもしれない。 別に彼のファンでもなんでもないが、これからの彼の動向を見守りたい。