こんばんは
ひきつづき、妊娠糖尿病のお話ですが今回は
血糖値の急上昇を防ぐことができる食事療法についてですので、妊娠糖尿病の方以外にもお読みいただける内容となっています。
はじめに、妊娠中のお母さんが1日に必要とするエネルギー量を考えてみたいと思います。
※エネルギーとは皆さんが言われる「カロリー」の意味と同じです。
※医師の指示が最優先となりますので、こちらの記事は目安としてお使いくださいね。
妊娠中の必要エネルギー(kcal)
=【標準体重×30】+妊娠時付加量(Kcal)
(妊娠に関係なく使える標準体重の計算方法についてはこちらの記事でご説明しています。
妊娠中のお母さんには〖妊娠時付加量〗と言って、妊娠前に摂っていたエネルギー量に対して、少し足してあげる。
ということをします。
〖妊娠時付加量〗とは
妊娠初期・妊娠中期・妊娠後期のそれぞれの時期に付加されるエネルギー量のことです。
『妊娠中に適切な栄養状態を維持し正常な分娩をするために、妊娠前と比べて余分に摂取すべきと考えられるエネルギー量のこと。』
※厚生労働省HPより一部引用
50~450Kcalが妊娠期別に付加されます。
※妊娠中の推奨負付加エネルギー量(Kcal)については[日本人の食事摂取基準]で定められている数値と[産婦人科診療ガイドライン]で定められた数値の2つ考え方があります。
それぞれ異なる数値のため、混乱しないようにここでは詳細を記載しないでおきますね。
妊娠前よりも、赤ちゃんの成長のために必要なエネルギーを少し多めに摂ってあげるというイメージですね。
しかし、この〖妊娠時負荷量〗は、必ずこの量を負荷しなければならないという明確な決まりはなく、お母さんの妊娠前体重や今現在の体重、また血糖値などの状態を考慮して医師、管理栄養士によって適宜調整されます。
つまり、お母さんの体重増加の経過によって、1日にどれだけのエネルギー量を摂れば良いかが決まるということです。
悪阻が落ち着き食欲が出てくると、体重増加に気をつけたい時期ですね。
必要なのは赤ちゃんの為に沢山食べる事ではなく、炭水化物、たんぱく質、脂質を中心としたバランスの良い食事なんですよね。
様々な食材を偏りなく食べることは、赤ちゃんに必要な栄養素を十分得られるだけでなく血糖値の上昇も緩やかにしてくれます。
不必要な脂肪が多くあると、インスリンの効きが悪くなります。
つまり、以前にも書きましたが体重過多となれば血糖値が上がりやすくなってしまいます。
そのため、適正体重を指示されたり、体重増加について指摘される事があります。
体重増加によるその他の影響(血圧など)今回は省きますね。
それでは、妊娠中に推奨される体重増加はどの程度なのでしょうか。
BMIの計算方法はこちら▶︎BMIと標準体重に関する記事
(妊娠期の体重増加について)
妊娠前の体重がBMI18.5未満の方は
9~12Kg
妊娠前の体重がBMI18.5以上、25.0未満の方は
7~12㎏
が推奨されています。
また
妊娠中期から妊娠末期において1週間に増加する体重は0.3~0.5㎏が推奨されています。
BMIが25以上の方の必要エネルギー量については特に、血糖値の状況を見ながら状態に応じた個別対応が必要となります。
必ずしもそうとは言えませんがBMI25以上の方は、必要以上のエネルギー量を摂られている可能性が考えられます。
その場合は、食事の方法を見直したり、知らず知らずのうちに口にしている物がないかなど、ご自身の食習慣の中で気づけるようお話を聞かせていただきます。
体重増加の状況によって、定期検診で指摘された方もおられると思いますが
外食が多め、間食が多くなってしまいがちの方もそうですが、お仕事で忙しくあまり食事に時間をかけていられない、簡単なもので済ませてしまうという方も体重管理が難しくなります。
最初の記事にも書いたように、妊娠中の体重管理、食事療法は必要なエネルギー量を摂りながら、食後血糖値を抑えられるということが重要です。
尚且つ、体重増加にも注意が必要と言われてしまいますね。。
お仕事を続けながら、もしくはお兄ちゃんお姉ちゃんの事で大忙しの中の体重管理+血糖値管理の食事療法はとても大変ですね。
ですが、心配しなくても大丈夫です。
具体的にできることを一つずつ整理しながらやっていく事で、少しずつ血糖値の上昇を抑えられるポイントがわかり、身についてくるからです。
前回の記事に書いたように糖尿病患者さんと同じ食事療法が基本となりますが
今回は特に妊娠糖尿病の方への食事療法のポイントを書きますね。
食事量を極端に減らさない
食事量のムラをなくす
欠食はしない
(何も食べないよりはシリアルバーや乳製品、果物などを食べる)
できれば菓子ではなく、栄養素のある食材でエネルギー摂取する(間食の時に)
血糖値が急上昇しない食品を選択
(低GI食品の利用)
寝る直前の炭水化物量は控える。
血糖値が気になる方すべての方に当てはめて考えていただくことができますね。
体重増加状況と必要なエネルギー量を把握すること。
基本は、野菜、炭水化物である主食、たんぱく質豊富なおかずが揃っていることが理想ですが、難しい時には、手軽に栄養素を摂れる食品や低GI値食品を利用する。
できるだけ、食事時間と食事量を一定にする(欠食しない)ことで、血糖値の急上昇を予防することができる。
前回の記事で分割食について触れました。
実際に病院で提供される分割食の献立をご紹介します。
厚生中央病院 2000Kcal/日 6回/日 分割食
厚生中央病院 栄養科 日本糖尿病療養指導士
星麻衣子さんより資料提供いただきました。
この献立から見てもわかるように
必要なエネルギー量の範囲内で少しずつ、いろいろな食材を摂る
食事間隔を一定にする
分食(間食)に乳製品や、栄養素を含むウエハース等を利用して食事と食事の間に食べる時間を設ける
※一回のご飯量を少なくし、出先で分食に小さなおにぎり🍙を食べることも、1つの方法ですね。
寝る前の分食にはヨーグルトのみなど軽めにし食事時間を早めに終える
飽くまでも一例に過ぎませんが、病院ではこのような分割食が提供されています。
適正なエネルギー量の中で栄養バランスばっちりですよね。入院してこそできるでしょ!と感じる方も多いと思います。
なかなかここまですることは難しい場合が多いですし、この事がプレッシャーや負担に繋がってほしくありません。
気楽にな気持ちで、こんな感じの食べ方が良いんだ〜
という程度に少しでも参考になれば嬉しいです。
焦らず1つずつ、取り入れられそうな工夫ポイントを試してみてくださいね。
今日は、妊娠糖尿病の食事療法について記事にさせていただきました。
妊娠糖尿病に関してはこの記事で最後になりますので、ご質問などあればメッセージしてください。
補足できることがあれば、また書かせてくださいね。
少しでも、頑張っておられるお母さんの力になりたいです。
長く読みづらい記事になってしまいすいません。読んでくださり、ありがとうございます。

