良くない予想は必ず起きる。まるで、マーフィーの法則のようなことが現実となった。日経平均株価も大概であるが、ダウも怪しい。上昇を続けてきた株価が、いきなり乱高下を繰り返したあと起こるのは、バブル崩壊-大恐慌である。まるで教科書通りのことが、現在進行形で起きようとしている。
ここで特に気になるのは、ウクライナ戦争など、世界景気にとって大変なことが起こっている今、世界全体が苦しんでいるのかというとそうでもないことである。なんといってもアメリカが金利を上げねばならないほどインフレが進行しているのだ。産油国だし、塩漬けだったシェールガスは再開し、軍需産業はフル生産である。ウクライナに直接支援するだけでなく、ポーランドなどの東欧の周辺諸国は、旧ソ連の武器をウクライナに送り、アメリカの武器に置き換えている。戦争はもうかるのである。核戦争になればやっかいであるが、この状態で続くのは、アメリカにとって最高の状態である。第一次世界大戦や朝鮮戦争などで日本も大もうけをした。ウクライナはたまったものではないが、ロシアは立ち枯れていくし、蛇の生殺しのようなことを、アメリカとしては続けたいのかもしれない。
しかし、戦争でもうけるやり方は、必ずしっぺ返しが来る。そのことは、市場もわかっている。それで、株価が上がれば、すぐに利確するので、大きく暴落し、また上がるの乱高下を繰り返し、やがてバブル崩壊、大暴落となる。
こんな時なので、GWの隙間に、ちょこっと押し目買いして、ようすを見ているが、突っ込みすぎると大やけどをするので、ほどほどにしておこう。今年は本当にやっかいな年になりそうだ。ドラマはまだ始まったばかりである。FIRE!