絶対安全剃刀(ぜったいあんぜんかみそり)作/高野文子 | Bayside Yokohama life

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横浜発、Jeyがお届けする音楽とエンジョイライフをお届けします。


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先日、予告 しました

わたすが以前、読んでいた
遠い昔の漫画・・
いや、、作品とでも申しましょうか?

ようやく、誇りまみれな箱から、
パンパンシャボン玉
取り出せましたはい

そ・れ・はー

絶対安全剃刀(ぜったいあんぜんかみそり)
作/高野文子

☆holiday☆byHoney思えば、強烈なタイトルだねぇ。

いつ、買ったかも、忘れている・・

なんだか、当時は、
大きな絵本みたいな印象だったのだなつぼちん

ワスが唯一、この本を手放せなかったのは、

数年後も懐かしい昭和を思い出したかったからか?

優しくて、どこか、ほっとする切なさに似た?

そんな描写に惹かれた作品だった事は間違いにゃい。

目次は以下のとおりとなっているん椎茸さん

  • たあたあたあと遠くで銃の鳴く声がする
  • はい―背筋を伸してワタシノバンデス
  • 絶対安全剃刀
  • 1+1+1=0
  • おすわりあそべ
  • ふとん
  • 方南町経由新宿駅西口京王百貨店前行
  • 田辺のつる
  • アネサとオジ
  • あぜみちロードにセクシーねえちゃん
  • うらがえしの黒い猫
  • 午前10:00の家鴨
  • 早道節用守(はやみちせつようのまもり)
  • いこいの宿
  • うしろあたま
  • 玄関


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この中の最後のお話
"玄関"

好きだった。

ザブーンと高波の海のシーンが最初に
飛び込んでくる

このシーンで、私が小さい頃、母親の田舎
新潟の瀬波を思いだすのだ。

それも、まだ、泳げない幼稚園の頃。
田舎に遊びに行けるという唯一の夏休み


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この中の主人公
えみこちゃんが体験する
波の怖さはまったく、
同じ状況で、
ワスの思い出とリンクしてしまうのだ。

浮き輪つけて、
高波に一瞬さらわれて、
ぶくぶく沈む波の泡目から
砂浜に居る日傘を差した母と父が見えるのだ。

あまりにも、まったく同じ体験をしてる
この絵のページとえみこちゃんが思う
心の心情は、とても、甘酸っぱくて
悲しくて、怖くて、ほろ苦い思い出。


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田舎には、柿の種のおやつがあったこととか。

粉末状のメロンソーダに
炭酸がパチパチはねたソーダー水の思い出とか。

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舌を出すと、べーって、
「緑色ぉー気持ち悪~~い」

ゲヘヘ)))
なんて、会話に幼いながら
ワスも姉も
たわない出来事に
幸せ~っと思えた時代だ。

たわいない時間が愛おしくなるって
こんないっときだったように、思える。

そして、母親の動く
しぐさは、いつも、
安堵感に満ちていて
家のために、
ちょこまか、ちょこまか、
せせこましく・・・動いていても
傍にいることだけで
なんだか、良かった。

その一瞬の姿に
目を奪われるように
幼いながら
母への憧れがあったように思う



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お母さんの声は
いつも、優しかったです
っていうのは、
わたしには当てはまらなかったけど

それでも、小学校で三者面談の帰りは、
母親の着ている服の匂いや、
日傘の影すらも、
すべて、鮮明で
懐かしくもあり
そして、
その歩く道のりは
とても、ながく

先生の言っていた言葉なんかが
気になっていたりして・・

お母さんは今、
何を感じて何を思っているのだろう~と
下を向いて歩いていたように思う。


だから、この最後の章は、
どこか、自分の幼い頃が
妙に沁みて、
鮮明に今も思い出せるんだと思う。



高野文子さんの描かれる作品は
どこか、日常生活の一部をキリとった
ほんのわずかな、悲しみや笑いや、
怒りや
喜び、
その一瞬をふと、思いださせてくれる・・

でも、その一瞬から、
読者にこのあと、あなたはどう感じますか?
と、投げかけて結論をあまり、明確にしない

そこが、この作品の魅力的なところのように
思える・・

早速、Mちん・・
興味津々に
ぺらぺら~と読み始めておりました


2冊目・・
つづく