DupontとZippoだ。Zippoライターは昨日、彼の自宅へと届いた。
早速封を開けて、届いたばかりのZippoへオイルを差す。
持った感触はあきらかにDupontとは異なる。重厚感に欠け、安っぽく感じる。とは言っても、それでも1万円以上する限定のモデルだ。
5面に加工が施され、派手すぎず、かつシンプルでもないと思う。
だが、どうしてもDupontと比べてしまうと些か安物に思えてしまう。
オイルが十分に満たされ、彼はライターに点火した。程よい火力で火が灯った。
一回蓋を閉じ、煙草をくわえた彼は蓋を開け、もう一度火を着けた。そして、Zippoから煙草へと伝わっていく火を確かめるようにゆっくりと吸い込んだ。
ゆっくりと吸い込んだ煙を肺に納め、ゆっくりと吐き出すまでの時間を彼は蓋を閉じずに火を眺めていた。蓋を閉じると、部屋にはオイルと芯の燃えた匂いが立ち込めていた。
そして、彼はこのオイルの匂いが気にいった。
