昨日のニュースで、安倍首相が、テロ対策特別措置法の延長問題について、「職を賭して取り組む」との発言を行いました。「不退転の決意」ということだと思いますが、戦略としても戦術としてもあまりうまくないなぁと感じました。
そもそも、テロ対策特別措置法の延長問題については、民主党を始めとする野党が反対を表明しており、むしろこれを材料にして、自民党に逆風が吹いている間に解散総選挙にもっていこうという戦術でもあったはずです。首相自らこれが通らなければ解散総選挙だと言ってしまったら、野党にとっては、「飛んで火にいる夏の虫」というところではないでしょうか。世論調査でも、国民の半数以上が「延長反対」となっており、野党は強硬に出るしかないでしょう。
また、「職を賭して取り組む」のであれば、遅まきながらではありますが、やはり「年金問題」「格差問題」なのではないかと思います。こちらのほうは、「職を賭して取り組む」と言われれば(どこまでできるかはわかりませんが)、その覚悟で頑張って欲しいと思う国民も多いと思います。「年金問題」「格差問題」では、「職を賭して」は取り組まないけど、テロ対策特別措置法の延長問題については、「職を賭して」取り組むというのは、やはりどうかなぁと思ってしまいます。
民間企業でもそうですが、まして国のトップが進退について言及するのは、難しいことだと思います。