ステージ | マスクドJの東京世田谷ライフ

マスクドJの東京世田谷ライフ

作家/美容冒険家マスクドJが日々の生活の楽しみをただただ発信。

先日15分の枠をもらい、
お客様の前で
実際にステージに立って4曲歌った。

おかげで歌い手さんが
どんな思いでステージに臨んでいるか
垣間見ることができた。

上手くできたかどうかは皆様の感想に委ねるものなので、それには触れず、どのような思いで取り組んだかだけ記しておきたい。

まずはセットリストの決定。
実際立たせて頂くステージのコンセプト、
予想される客層、
共演者の楽曲の傾向など
を考え、時間内に収まるよう組み立てる。

そしてなによりも自分が歌えるのかということ。

カラオケとは全く違う。

自分の歌として表現できるのかということ
を考えなくてはと思った。

原曲のキーでいけるもの、
キーを変更すべきもの、

調整して練習に取り組む。

まずはもちろん歌詞を覚えること。
そしてイメージしながら自分らしさを
どう表現していくのか試行錯誤する。

車の中やカラオケに行ってスマホから流す
自分用のオケで練習した。

通し稽古も可能な限り繰り返したが、
歌い続けて喉が鍛えられている方と違い、
喉を痛めがちなので、
抑えながらやるしかなかった。

ボーカルスクールで喉を痛めない歌唱法は
習っていたものの、
基本発生は個性を出しにくい。

上手い人の歌声が皆同じに聞こえるのは
この為で、それだと普通になってしまう。

なんて生意気なことを考えながら
声の出し方も試行錯誤、
個性の光る喉を痛めない、曲に合った歌唱法を
模索した。

だが結果喉を痛める大失態。

喉飴、ハチミツ、マスクして喉の保湿と
歌手の皆様のマネさせてもらった。

いよいよ本番。
やれることはやっておきながら
異様な緊張がこみ上げる。

ステージに上がるといつもと違う空気感が
そこにはあった。
客席の照明が落ち、スポットを浴びるので
視界がない。

まさに孤独。

一気に不安がこみ上げる。

とりあえず出だしだけはと頭の中で繰り返し、
歌い始めた。

そこから次の歌詞が出てこない。
しかし口が自動に動く。

練習しておいてよかった。
ボーカルの先生に
ちゃんと歌いこむと
口が慣れて、身体に歌詞が染み込み、
自然と次の歌詞が出てくるので、
歌い込みは大事だ言われていたが、
その意味がわかった。

いくつかミスもあり、
ステージには魔物がいる
という例えもなるほどと思ったし、

歌い手さんが
歌唱後楽屋でよくうなだれている理由も
完璧にできなかった事への反省と
さらに成長したい意思の表れだということも
よくわかった。

もっと上手くできたのでは?
と心残りはあるものの、
なんとか形にできたことは
その楽しさも味わえたし、
いい経験となった。

今後は歌い手さんの気持ちを
もっと考慮して、
さらに洗練された
企画を立てていきたいと思う。