時代の転換期 | マスクドJの東京世田谷ライフ

マスクドJの東京世田谷ライフ

作家/美容冒険家マスクドJが日々の生活の楽しみをただただ発信。

予算がない。

けど、結局いつでも予算は足りないもの。
予算があればあるほどやれることは大きくなるが、だからといって成功するわけではない。

昔あるプロジェクトで
大手代理店さんにプロモーションの見積もり依頼をしたことがある。

統計上何百万世帯に認知させることは可能だが、
商品が売れるかどうかは責任持てないとのことだった。

当たり前のことだ。

コンテンツの役割は
ビジネス上それ自体が商品となるか、
クライアントの商品の認知やイメージアップ
である。

商品としての価値はヒットするかどうかであり、
いわゆるタレントがメーカーの立場で市場において収益を上げられるかどうかだが、不確定要素が高いため、当然ビジネスとしては
後者の認知とイメージアップが
手堅い1番の基本収益である。

タレントビジネスは
クライアントビジネスに依存しているという
自覚が必要だ。

しかしクライアントの
対費用効果イメージで価値が決まるため、
予算確保は本当に難しい。

今まではメディア占有の構造ありきの
既得権益でのビジネスモデルだったからこそ
可能だった面が大きく、

さらに事業者にとって宣伝費用は
売り上げの保証がない以上、
慎重になるざるを得ないため
ハードルが高い。



さらに現在ネットでは
個人でも同等認知効果のあるプロモーションを
打てることは理論上可能であり、
しかもタダ同然に抑えることも可能で、
格安でできる。

結構これは業界にとっては
深刻な問題で、
クライアントである企業が、
社内プロジェクトで固定費の中で
できてしまうことなのだ。
さらに
日々新しい情報を発信するとなると
実は1番効率がいい。

だから代理店に依頼する意味が失速している。

こういった環境変化を考えると、
今後のタレントビジネスも
大きな転換期を迎えているわけで、
色々考えなくてはならない。

既に各社の広報宣伝担当者は
当然このことに気づいていて、
毎年予算削減して前年と同じ
プロモーション効果を上げているところも多い。
というより、余った予算でさらに独自に
新たなプロモーションに取り組んでいる。

つまり他社に依頼するより、
社内でできる担当者を高額で雇ったとしても
かなり安く済むということ。

この傾向続くだろうし、
だからこそ新しいビジネスチャンスが
生まれてくると思う。

この時代の転換期にタレントはどのようなビジネスモデルで臨むのか?

既存のスタイルへの憧れに固執し、
それ以外を否定していると
だだのタレントごっこで終わることに
なるかもしれない。