ヨーロッパの文化景観 風土・農村・都市
ヨーロッパの文化景観風土・農村・都市佐々木博 著二宮書店 発行平成元年6月1日 第3刷発行Ⅰ ヨーロッパの輪郭ヴァレリーは「ヨーロッパ人」の定義として、その歴史の過程において次の三つの影響を受けたあらゆる民族をあげている。すなわち①ローマ法②キリスト教③ギリシャ思想・科学である。しかし、この定義によると、アメリカ・カナダ・オーストラリア・極東ソ連もヨーロッパということになりかねない。やはり④狭い空間内での自然と文化の多様性と独自性、の第四の要素を加え、範囲を限定する必要がある。p2-3文書に残っているものをもって歴史的発見とすれば、ヨーロッパの発見者はフェニキア人であった。p4マッシリアの人ピテアス(ピュテアス)はB.C.334年頃に大西洋を北上し、イギリスを回ってチューレ島に達したといわれ、それは今日のシェトランド島であると考えられている。p5(アイスランドとは異なる説ですね)ローマ時代の地理情報はギリシャの地理学者ストラボン(B.C.63-A.D.20)の地理学17巻、アレキサンドリアのプトレマイオス(85-163)の緯線・経線を用いた世界地図などによく収められている。p6Ⅱ ヨーロッパの風土と人Ⅲ 森林の開拓と集落の形成ドイツ語で本のことをブーフ(Buch, 英語book)というのは、ブナ(Buche,beech)を板状に薄く削って、それに字を書いたことから出ている。p37Ⅳ 都市の発達と都市文化ヨーロッパの都市の特色として・都市密度の高さと都市の地域的偏在・歴史的重層性の厚さ・形態と機能の多様性ヨーロッパの都市はいつも同じペースで形成されてきたわけでなく・B.C.6-A.D.4世紀のギリシャ・ローマ時代・1050-1350年の中世・16-18世紀ルネッサンス・バロック時代・産業革命以降の工業都市・第二次世界大戦後の郊外化・ニュータウン・市街地再開発期など、ある特定の時期に集中的に形成されてきた。ルネッサンス期の計画的要塞都市・ヴェネチア共和国によって築かれたパルマノーヴァ・ベルギーのシャルルロア・フィリップビーュ・オランダのナールデン p83Ⅴ 工業の近代化と生活様式の変化Ⅵ 農業の発達と農村計画Ⅶ 都市と農村を調整する国土計画ラ・デファンスの地区開発が公社によって推進国際企業のIBMやFIATのほか、石油・保険・銀行・フランス電力公社などの高層ビルが建設される。12-14階建て高層アパート25棟も事務所ビルの裏に建設され、約6000戸の住宅を内包する、居住人口2万、従業人口10万の副都心 p137