おいしい話は無い~日本振興銀行破綻に思う | JetClipper's Bar

JetClipper's Bar

JetClipperが日頃感じている事をblogにしました。

東京生まれですが、沖縄、多摩ニュータウン、横浜、尼崎、川崎を経て、三鷹市民になりました。

日本振興銀行が経営破たんして、ペイオフが実施される事になった。

元々この銀行のビジネスモデルが良く解らなかったので、まず口座開設をするつもりも何もなかった。
解らないものには投資しない、お金を出さない、というのが私にとっては極々当たり前の金融機関選びの基礎。逆にこの銀行を信じてお金を預けた人は、まあ中には融資をするから個人の預金を預けろといわれた人もいるだろうから全てではないが、どの道、詐欺師か悪徳商法に引っかかってしまうだろうから、1,000万円を越えた部分が戻ってこなくても、逆に1,000万円は戻ってくると思ってあきらめた方が良いのではないだろうか。

そもそも銀行を始めとする金融機関はリスクを取って運用している。生命保険にしても、自動車保険にしてもリスクを取っている。だから、いざという時に現金が必要な時にいつ手元に来るかはその金融機関の運用力や事務処理能力にかかっている。ところが日本の多くの人の金融機関選びは、よく来てくれる人だからというまるで田舎の郵貯の勧誘に乗ってしまったお年寄りのレベルと大して変わらないことが多い。

だからお金を預ける、金融商品を買うとなると、その運用資金を持つところ、投資信託ならば運用会社を含めて検討するというのが極々当たり前の事だろう。
そういう観点から考えれば、この銀行に投資する、預けるという人の心理は私には到底理解する事が出来ない。


今回のペイオフ。対象になるのは数%。まあ軽微であるという判断からなされただろうけど、これから発生する地銀や信金・信組の破綻、そしてメガバンクの破綻は事態を厄介にする。
日本国債の金利がじりじり上がっている。先物も様子がちょっと違う。日本円をした外資がどう動くのかという問題もあるし、これ以上の国債発行はより金利を上げるだろう。
そして年金が本格的に受給されるようになったら日本国債はきっと処理できなくなる時期が来る。その時に起こるのは日本振興銀行の破綻なんて規模の問題ではない。


私の中では外国投資の比率を増やすつもりだし、極端な事をいえば日本円で借金してでも外国への投資を進めるつもりでいる。

そう考える人が多くなった時に、日本の金融機関の機能が一時的に止まるだろう。