ストリートファイターII ダッシュプラス CHAMPION EDITION
「ストII」は様々なコンシューマーハードに移植されました。
が! アーケードと コンシューマーハードとでは 性能に差があり、
アーケード版を そのまま移植するということが できませんでした。
そんな中、最もアーケード版に近い仕様で移植されたのが、
メガドライブ版「ストIIダッシュプラス」です。
体力バーの部分に黒帯が敷いてあり、ゲーム画面全体が 狭く感じられる。
初報で発表された 開発中のメガドライブ版は
後発でありながら、他機種より見劣りするゲーム画面に セガがカプコンに N.G.を出したほど
セガにとっても、このゲームはただのゲームじゃなく、特別だったんだと思います。
ROUND 1 Fight!!
この問題点を修正するため、
「ストIIダッシュプラス」の発売日は当初の予定より3カ月延期。
セガに対する 「やってやんよ!」と言わんばかりの
カプコン製 プロとしての 意地と プライドが 炸裂!
完成版では 画面を窮屈にしていた 黒帯が無くなり、他機種と同じゲーム画面に
それどころか、他機種では カットされたOPデモムービーも、忠実に再現。
満を持して発売された メガドラ版「ストII」は 可能な限り、アーケードに近づけていた。
オープニングの他にも、リュウステージの空に月が出ていたり、
ガイルステージの背景にいる軍人の数が多いなど、
他機種では 省略されていた細かな部分が アーケード版に近い形になっていたり、
ノイズ交じりの音声以外は、コンシューマー移植の限界に挑戦しています。
また 本作のために セガが用意した 6ボタンコントローラも
「スト2」仕様といわれるだけあって、コマンド入力がとてもやり易い
操作性が重要な格闘ゲームにおいて、大きなアドバンテージとなりました。
CMで バルログを演じた セインカミュ・・・若い
メガドライバーがどれほどストⅡを待ち望んでいたのか? 計り知れない
メガドライブ版が一番最後に移植されただけあり、
クオリティが高かったのですが、SFCの優勢は変わらず
その牙城が覆されるまでには 至りませんでした。
それでも 遊んだ人なら、本作の 愛しさと 切なさと 心強さを
全身全霊で 「感じた」のではないでしょうか?
ユーザーの期待だけでなく、セガ、カプコンの両社にとっても
「ストリートファイターII ダッシュプラス CHAMPION EDITION」にかけた
意気込みや 姿勢は たいへん意義のあるタイトルだったと思うのです。
JET:「というワケで、MD版ストⅡは、特別なゲームなんだよ!」
娘:「あ~ 格闘ゲームには 興味無いんだ ゴメンね!」
「楽しいのに・・・」
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