「ジャックバウアー」

「24」もついにファイナルシーズンとなるシーズン8のレンタルが始まりましたな。

これほど、はまったドラマはないくらい、よく見ましたのでテレビシリーズ終了は本当に残念なんです。
しかし、アメリカでは制作費の割に、視聴率が期待に応えてないと判断したらしいです。

まぁジャックバウアー役のキーファーサザーランドのギャラだけでも一説によると一話五千万×24らしいんで。
※キーファー本人も自分を含めたハリウッド俳優のギャラの高騰は、作品づくりに影響を及ぼしているとを嘆いてましたが。

ほな、まけたれよ。て思いますが、色々しがらみがあるんでしょうな。

まぁ、視聴率悪いといってもそこそこあったらしいんですが、まだ作品の勢いあるうちにエンドにしようということらしいですわ。


日本語版のジャック役声優小山力也さんが一気に売れっ子になったり、様々なバラエティ番組でいまだにパロってるのを見ると、日本や海外に出資させて新作作ってもまだまだいけるとは思うんやけどな~。まぁ、それはFoxが許さんか。
設定に日本の要求が出て冷めるし。一時メインスポンサーがトヨタの時にCTUの車が全てトヨタ車やった時はガッカリしたもんな。

大塚製薬が日本版CMでスポンサーになった時は、本編にボンカレーとか非常食とかで出てくるんちゃうん?と変に焦りましたもん。

そして、もうネタ切れかもね。

アメリカ版でシーズン8既に全部見ましたが、ファイナルだけあって、かなりおもしろい!ただ、もうこれ以上の続編ネタは無理な展開ですから。

後は、噂されてる映画化を待つしかないか。
なんか、アメリカのテレビドラマは、映画化は二年ほど待たなあかん決まりあるらしいんで、次にジャックに会えるのは、なんとキーファーが45歳になった時やね。

おっさんやん。
てか年下やん!高校の時、いよったらパン買わしに行かせられるちゅうねん。
でも「そばの入ってないヤキソバパン、購買部で買ってこい。大統領命令だ」とか言ったら、購買部のおっさん、射殺してでもそば抜きヤキソバパン持ってきよるし恐いな。

いやいやしかし、映画やったら、2時間くらいやし、題名どうすんのやろ?
上映2時間40分にして、「2.4」とか。


ちなみに、キーファーの本名知ってます?

キーファー・ウィリアム・フレデリック・デンプシー・ジョージ・ルーファス・サザーランド。



長っ!


ジュゲムか!



とにもかくにも、お疲れ様でした、大統領。

ネタにして・・・・・本当にすまないとおもっているっ。

さらば、ジャックバウアー!

「色と香りの話」

色鉛筆とか絵の具なんかは、見本の色さえカラーチャートで分析できればどんな色でもできるそうですな。

以前、タモリのトリビアでやってましたが「松崎しげる色」の肌色もできてたし。「東幹久色」なども当然できるわけです。

何百色ある最高級の色鉛筆なんかは「モンゴルの大草原色」とか、「温泉の湯煙色」なんかもあるらしい。

へぇボタン、へぇボタン(笑)


ちなみに、香料も見本となる「におい」があれば、どんな香りでも作れるらしいんですわ。

果物でも、三日ぶりに出た屁でも、サンプルがあれば可能らしいんです。

て、いうことは、ストロベリーの香りがする鉛筆とかあるけど、色鉛筆の会社と香料の会社が協力したら、どんな色でも、どんな香りでも出せるてことやねんね。

すごいレベルで、色が充実した、究極の香り付き色鉛筆が出来るはずですわ。

これは、すごいこっちゃ。「夢の色鉛筆」やん。

でも、まちなはれや。

ほな、開発者が私みたいな変態な場合、やばい臭い付き大人の「裏鉛筆」ができてしまいますやん。

ニヤリ。

例えば、「アル中オヤジのクローゼットの臭い色」とか。酒焼けの肌色で、描くとキャンバスにあったか~い加齢臭漂うやつ。
これは、臭いでぇ~。

「遠足の帰りのバスのゲロ色」とかもかなりやばいやろな。
小学生の遠足の帰りは、必ずリバースする奴いたでしょ?バスの中で。

見かけは、お好み焼きと変わらないのに、強めの酢の香りを想像させる色使いが腕の見せどころや。塗ったとたん、つーんとしたニオイに悶絶てとこやな。しかし、吐瀉物を書いて、さらに塗る事が人生に何回あるねんって事なんやけどね。

まぁ、頻度は無視して考えよか。

酸っぱい臭いの最上級は「手をねぶって十秒後色」かな。色設定が難しい!まぁレモンイエロー系で無難やな。


「本屋の目立たないコーナーで出す音無しの放屁色」とか「きつめのジーパン履いて小便してる時に、全部おしっこ出したつもりでち○こをしまったら、はさまり部分の残尿が結構な量あって、ジョボジョボと出てしまった時の湿ったブリーフ色」とかでも、一応サンプルあればできるから。

開発担当が、どうやってサンプルにおぐかはしらんけど。。


ネーミング的には「好きな女の子の前で屁を我慢している時に、悪友がいきなり脇腹くすぐってきて、笑った拍子に「とぅー」と屁が出てしまった時の恥ずかしい頬色」ぐらいの長さが限界か。桃色基調でいこうか。

「好きなサッカー部の男子を見ていたら、間に関係ない男子が入ってきて、視界からはよどけやと思ってら、じゃれあった拍子に屁を出しよって、しかも少量なのに、腸に病気持ってるんちゃうん?と思うぐらい臭かったから、もう最悪うざい色」のネーミングが、がめちゃブルーな対極の色で。
あぁ、失恋の屁の香りやね~、かわいそうに。


えっと・・・何の話でしたっけ?

あかん、あかん。悪い癖やわ。色と香りの話逸脱して、もう、ただのネタつぶやきになってますがな。誰か止めなはれ。

いや、しかし、ブログがツィッター化したのが今の流れやのに、
最近、つぶやきをブログ化しとるな、わし?

逆行ブログやん。

スタンハンセンが子牛の焼き印押しを見て、進化技のウエスタンラリアットあみだしたのを、ウエスタンラリアット全盛の時代に、それを見て子牛の焼き印押しを自分の必殺技にしてしまってるみたいな。

私、何をいうてましたっけ?

今回の話は・・・
色で言えば、氷色か。
ニオイで言うなら、「冷蔵庫にある三年前のアイス」とか。


つまり、寒っ、恐っ。
ちゅうこっちゃ。(笑)

あれ?何の話でした?



「シリアナ事件」

本当にあった、ちょっと恐い話である。

学生の頃のバイト先で、レジ係の女の子からいきなりバレンタインのチョコをもらった時の話である。

この女の子、かなりおとなしい子だったのだが、なんか独特の変な雰囲気を持っていて、私服がチリ民族風の衣装みたいだったり、趣味は子供向けアニメだったり、たまに奇行があったりで、まぁ私としては自分と違う世界の住人として彼女を見ていた。

とはいえ、当時の私以外の職場の人達がするような露骨な変人扱いなどはすることなく、なるべく普通に接してはいた。

そんな彼女が、バレンタインデーの帰りがけ、従業員出口の角で待ち伏せして、私に「深い意味はないけど食べて」と包装された小さな包みを渡したのだ。

いきなりの出来事だったため、彼女の目が血走っていたが、お断りする判断がその場では出来なかった私は「あ、ありがとう」と彼女からのチョコを受け取ってしまったのである。

彼女が去った後の車の中で、しげしげともらった包みを眺める。

ところどころ不必要な折れ線が見てとれる。
かなりの確率で、自分で包装したのであろう、その長方形のプレゼントは、包装を取ると無地の白い箱だった。

「深い意味はない」という言葉にひっかかって何か嫌な予感がした私は、念のため底を見たりしながらも、とにかく開けるしかないと、箱のうわぶたをオープンした。

拍子抜けだったのだが、箱の中には、コルクで蓋がされた、ありきたりの透明なガラスの小ビンがあり、その中に銀紙で包まれた丸い直径約1㎝のチョコが20粒ほど入っていた。

何故チョコとわかったかというと、銀紙がラフに包まれており、所々紙の隙間からチョコが見えていたからだった。

「チョコだよな」

彼女は、当たり前が、逆に違和感を感じるキャラだったため、バレンタインにチョコのフツーな展開は腑に落ちない自分がいた。

おかしいな、と思いながらコルクの蓋を開けようとした。

開けようとしたが、再び嫌な予感がする。

何かが起こる前の静けさというか、虫の知らせというか・・・

自分を守ろうとする本能がアケルナと言っている。
しかし、コワイモノミタサの本能がコルクの蓋をひねろうとする。

その、本能のせめぎあいの綱引きは、結局、開ける力が勝ってしまった。

カポ。

蓋が開いた。





モワッ。
その途端、マジ黄色い臭気が見えた。(ような気がした)


くさ!

え?くさい?

おえっ!

くっくさいっ!

なんだ、これは?
チョコがえづくほど臭い?

それは、例えるなら
「洗っていない肛門周辺」。鼻を刺すやばい異臭で、車内にあったか~い感じの臭さが充満して青黄色い湯気が、瓶から立ち上っているようなイメージと言えば分かってもらえるだろうか。

それにしても、くさい。

瓶を開けていると
それだけで、けつの穴を鼻先で剥き出しされているような臭いがする。

って言うか・・・

この粒チョコ・・・





尻穴に入れた?

恐ろしい想像が頭をよぎった。


年頃の女の子が、一粒一粒のチョコを尻の穴にいったん入れて、プッと出して、チョコを銀紙で包む姿。

ひょっとしたら複数粒を一気に入れて、プップップッと出していたかも?

それを私に食べさせたいという欲望のために、禁断のゲートにチョコをインサートする作業を繰り返したのか?

しかも、このレベルの臭いを保つためには、溶けない程度に腸内で熟成させたはずだ。

恐ろしくなった私は、慌てて蓋を閉めた。

閉めてから、確認の意味でもう一度蓋を開け、くさ!と言っている自分の行動に自分自身に首をかしげながら
まだ、車内に臭いが残っていたため、窓を全開にし、すぐに友人宅へ行った。

念のため友人にもにおいでもらいたかったのだ。

事情を説明し、においでもらった。

クンクン。
・・・・・やはり

激しくおえっとなった。


友人はえづき涙を流しながら、

これは、やばい。
しかし、思いの念がこもっているから、捨てるにしても、きちんと捨てる方がいいとアドバイスしてくれた。

ゴミ箱ダイレクトではなく、手間をかけて捨てようと結論づいた。

当時は学生だったため、いくらでも時間があったので、夜遅かったが琵琶湖に捨てに行こうということになった。

湖に流すと大腸菌の問題があるため、チョコを埋めることになった。


琵琶湖に着き、真っ暗な中で、ここにしようという砂浜が見つかった。

まず、穴を掘り、そしてためらいながら蓋を開けた。





湖畔に漂う肛門臭。

くさ!
おえっ!
えづきながら、瓶からザァーと出し、一気に埋めた。

瓶は後日、瓶回収で出した。


これがシリアナ事件の全貌である。


アルバイトの女の子は、その日を境にバイトに来なくなり、自然消滅的に
辞めていったのであった。

数年後、繁華街で男と腕を組んで歩いている彼女を見た。


彼女は彼にも・・・肛門チョコをあげたのだろうか?

そして、彼は肛門チョコを食べたのであろうか?

何故、チョコが臭かったのか?そして本当にケツの穴に入れたチョコだったのか?

今も謎であるが、本当の話である。


「文句」

牛丼屋ネタが連続して申し訳ないが、某店の「和風牛丼」!

イメチェンで、えらい大々的に「和風」色が増えたと宣伝しとるから一応言うとく!

なんのことはない、糸こんにゃく入れて、要は肉面積減らしたコスト削減牛丼やないけ!

なーにーが和風じゃ、しかし!牛肉減少してます丼にしとけ。肉の量が変わってなければえらいが、食べたもんの感覚からすれば、それはないやろ。

ちなみに今、わしの前で外人がサングラスかけて、おのれとこのメニューにある「プリン」食ってるが、わしも食いたいがちょっと恥ずいやないけ!
大人やのに、プリンて。
仮に頼んだとしても、もうちょっと食べたいのにあんな小さいのんやったら、もっと食べたいというストレスの方が食べた満足上回るやないかっ!

お前はヤクルトか!

怒るでしかし(-_-#)!

さらには、プリンやっとの思いで頼んだのに、横のおっさんの大盛カレーのにおいで、デザート感台なしじゃ!
カレープリンか!

ちゅうか、この店外人の観光客多いし、なんかうどんダイナミックにすするのちょっとマナー違反みたいで遠慮すすりしてまうやろ!

で、こっちが遠慮してるのに、逆に外人の方のズルズル音の方がでかいとはどういうことやねん!

わしが小心者みたいやんか!

それより、そば頼んでる外人に「蕎麦アレルギー」の可能性ガイドせんでええのん?
あー!そば側の上にネギをのせてるけど?つゆの方て
教えたれよ、教えたれよ~!

あ~カレープリンまずい!

二度と来るか、こんな店っ!

と言いつつ、昨日も来たけどな。そのうち行くけどな。

文句、ツッコミどころ満載やけど、まぁ、今日はこれくらいにしといたろ。

ごちそうさまでした。


「なんでやねん」

今日昼飯に選んだなか卯で、「親子丼+冷やしそば」をお前わざとか!と思うくらいズルズル~とすすり音をたてて食べてた初老のオヤジ!

あんた、なんで冷やしそば食べるのに、口に入れる前に「ふー、ふーっ」てそばを冷ます動作が毎回はいるねんっ!

熱ないっちゅうねんっ!
冷やしてあるっちゅうねんっ!

しかも、あんたの着てるスーツ冬物やないけ!

暑いっちゅうねん!


さらに親子丼食い始めて、なんでこのタイミングやねん、最初から脱いどけやという間合いでスーツの上着脱いだら、中のカッターシャツ半袖やんけ!


上は冬物着てて、中は半袖かいっ!


で、汗を拭こうとして脱いだ上着の前ポケットに手を突っ込んで、最初にポケットからヒョロって出てきたんがなんで「紳士靴下」やねん!

なんでポケットに靴下入っとるねん!

しかも靴下見えた時一瞬ビクッてすんなや!

「これは今夜宴会ではきかえる靴下や」

て、誰も聞いてへんっちゅうねん!



そして、何よりも、最もなんでやねんなことは!



なんであんたが俺の上司やねんっ!

なんでやねん!なんでやねん!なんでやねん!





「マナー」












「Jet 大人のマナー」






いざという時に役に立つ、


Jet 大人のマナー・・・


























笑いながら怒る人に・・・








「おいっ、お前




何様だと思ってんだ!」




と言われたら・・・


































やさしい笑顔で・・・










「おたがい様です」






と答える。












「これが大人のマナー」









・・・





な、わけねぇだろ!




















・・・・・て言うか、最近「マナー」違反多いっつーの。






こないださ、


交差点の角にある「セブイレ」に車で行ったんだけど




いろいろ物色した後


まぁ立ち読みして、菓子パン買って


レジすませて、車に乗り込んだとこまでは


よかったんだけどぉ




車、バックギアに入れた瞬間




キキーッ




てチャリンコの急ブレーキ音聞こえたんで




まだ車は下がってなかったんだけど


ハッとして後ろ振り返ったら








赤メガネの若い女が


チャリンコにまたがって




「あぶないじゃん」って


顔に書いて


こっちブチ睨みしてるわけ。








えげつない不機嫌顔・・・




「はぁ?」とアンビリーバボーな


怒り表情でこっちにメンチキリキリしてる・・・






でもさよく考えると


ギア入れただけじゃん!




まだ下がってないじゃんって


思いながらも、




確かに、あんたがガレージに入ってきた瞬間は


なんとなく視野に認識してたけど




バックしようとした瞬間は


あんたの進行方向や


位置を完全に把握してなかったわけだから・・・






しゃーない・・・




こっちは車だから・・・




現時点では、俺が悪いでいいか・・・と思って


軽く頭下げて手で「悪い悪い」ってしたらさ・・・・・・・










フンッて顔しやがんの、


その赤メガネ!








なんじゃ、この女っ!




調子のんなよ


(あかん、だんだん関西弁なってきた)




そんな目つきで怒られるほど、


危ない目に遭わせた覚えないっちゅうねん!






しかも、あろうことか、




その女コンビニには入らず、




そのまま、


ガレージ横切って


行っちまいやがんの!











え?




要するに




買い物せずに




コンビニのガレージを




コーナーショートカットかよっ!








おんのれぇぇぇぇぇぇぇぇえ!








俺の、ブレーキ踏みながら


バックギア入れた事よりも、






買い物もせずコンビニガレージショートカットして


しかも車後ろすれすれ通過をしようとしながら


車が動き出したら


「何しよんじゃ!」と怪訝そうな顔で


見てるお前の方が




睨まれ、怒られる要素が多いんじゃい!




このインキンタムシ!




おのれが駅前の自転車置き場から


自転車出そうと後ろ下がろうとしたら




そこでかくれんぼしてたガキに


不意に当たりそうになって




ガキが「あぶないなぁ」と怒った時に


おのれは、頭下げるんかいっ!




おのれのしてる事はそれとたいして違わへんぞって!




もっとわかりやすく言えば


自分はこたつの中で、


便秘気味のあたたか~い腐った臭いの


えげつないすかっし屁を何発もこいでいるくせに、




たまたま横を通ったお父さんが


「プリッ」とかわいいのをした瞬間、




その睨み顔で


「信じられないっ!」と怒り狂うのが


灯台もと暗しな低レベルリアクションの


お前のすることじゃ!








この脇毛ボーボーッ!





この乳輪直径6㎝!





このウンコ付きパンツ!






















この白でこ、


腹痛男っ!
















自分が思いつく限りの、最低レベルな罵詈雑言を


あびせかけ








最後には車の中から、小さくなるそいつの背中向けて


唾をペッペッとかけてやったわ!








怒りで震えながら提言するが、






マナーを守りたまえ!




















え?言葉づかいに関しては・・・俺も?




チャンチャン♪




















「戦い」


戦っていた・・・


5分以上戦っていた・・・




もう・・・気分的には




波動拳っ波波波

はど、はど

波動、ははははど、

はど波動拳っ!






ターゲットに対し、必勝パターン

ストⅡの「波動拳連打」状態ぐらい攻勢を仕掛けていたのだが・・・



まだ、勝てない・・・


何故か勝てない・・・・・・・・



というか・・・負ける?


最悪のシナリオが頭をよぎる・・・






場所は車中・・・











相手は・・・




相手は・・・・





「鼻くそ」であった・・・





正直に告白すると、私は車中では

何食わぬ顔をして巨大な屁もすれば、

周囲に一応人の目がなければ鼻くそもほじる。



その日も、何か左鼻孔内に違和感を感じるので

右人差し指第1関節まで鼻の穴にインさせて

探り当てたのが、「戦いの相手」なのであった。



ちなみに・・・


私は常日頃、車中で鼻くそを探り当てたとき、


薬指の爪先についた「それ」を適位置にセッティングし、

同時進行でパワーウインドゥウを下げ

そして勢いよく車外に「それ」をはじき飛ばす。


はじき飛んだか目視できたら、


ルームミラーで取り残し、掘り残しがないか入念に確認し、

車内のおしぼりウェッテイにて

鼻孔周辺、ほじくった指先をきれいに拭うことを

鼻ほじり一式の動作としている。



もちろん、はじき飛ばす前に拭うことは

「俺ルール」に反しており、

というか、両手とも使って鼻くそ処理をすることなど

鼻くそに負けたという以外の何者でもなく、


いかなる場合、いかなる相手に対しても

師・アントニオ猪木氏の教え通り

ルール通り戦って勝つ!

というのが、これまでの私なのである。


よって一本指にて

場外にはじき飛ばす事が私の勝ちであり、

そうでなければ鼻くその勝ちなのである。




そして、私は・・・(鼻息荒く宣言す!)



対鼻くそ戦400戦無敗っ!





鼻くそ界からは

ほじり飛ばしの

ヒクソン・グレイシー

と恐れられている男なのだ。





しかしながら、本日の「それ」は

ここのところ見たこともない

究極の猛者であった。



というのも「粘性」が非常に強く、

いかにはじき飛ばそうと試みても


爪、もしくは指先にひっつき残るのである・・・


おのれっ!

飛んでかんかいっ!


そうやって

何度繰り返しても残っていやがるっ!


ある時はそのまま人差し指の爪先に、

またある時は親指の爪先に、


そして・・・飛んだと思いきや

親指の指の腹に・・・と


しばらく丸めたり、調整して

爪の先に僅かに着いているような状態にしても


結局はじき飛ばす指に残っている・・・


私は・・・焦り始めていた・・・・



鼻くその「成分」とは

鼻粘膜から出る鼻水等の分泌液、

空気中に飛散しているゴミ、細菌などが

混じり合った物であるのだが・・・


今回の「それ」に関しては

「粘り気の黄金律」というか「指ひっつき具合」が

恐ろしいほどパーフェクトな相手で、


5分以上、寒空の中

運転席側のウインドウを開けたまま

はじき飛ばしを試みている次第であった。





私は・・・感じ取っていた・・・。



こいつは・・・

今回のこの黄緑の粘り野郎は・・・


今までの中でも最強のチャレンジャーだ・・・




ならば・・・これは宿命の戦いなのだ・・・



ジョー対力石のように・・・





               ↓鼻くそ

 ↑ 私








だから・・・


お前を認めるよ・・・俺の持てる技の全てをぶつけて

お前を・・・


お、お前を・・・・・・



葬り去るっ!




まずは、車の窓から鼻くその付着した指を出し、

少し速度を出して風圧でそぎ落とすことを試みる。


微動だにしない。

ふっ、俺が認めただけあってやるじゃねぇか。



ただな・・・俺のやり方はハンパねぇぜ・・・



さらに、指を出し続け、粘着性の乾燥を試みているのだ。



いくらお前が恐るべき粘着性を誇ったとしても

所詮鼻くそ・・・

最終的には乾燥してしまうのが末路。


そう・・・お前は特性上、乾燥するのだよ。

言い換えれば、乾燥に弱いのだよっ!




左手で運転しながら、鼻くその付着した指を窓から出す私。


たまたまそれを見た

歩行者がいったいどう思っているかは知らないが


鼻くそに負けるわけにはいかんのだよ!






チラリと指先に目をやる・・・





いる。まだ、そこにいる。






しかし、もう乾燥は広範囲に進んでいるはずである。


あとは、やつに気付かれぬ程の必殺の間合いで、

はじき飛ばすっ!


俺の目の前から消えて無くならせるっ!



よしっなんか効いてる感じ。
目で見ても乾燥してるっぽい。



私は、親指の爪と人差し指の爪をくっつけて

力を込めてはじき飛ばすスタンバイ状態を作るっ!




あとはタイミングだけの問題だ!




ただ、油断してはいけないっ!

やつもこちらのパンチに合わせて

何らかの

粘着クロスカウンターを放ってくるはずだ!


鼻くそながら、それだけ思わせる

最強の敵なのだ。






そして、ひときわ抵抗の風が強くなったと思われた

瞬間がきたっ!





俺から動くっ!



行けええええええええっ!




渾身の力をこめた

指カウンターをくらええっ!

















ぐわっしゃあっ!











































   ↓鼻くそ           ↓私































指には・・・









指先には・・・・・










やつはいなかった・・・・・・・・





車外のどこかへ、サヨナラだね・・・




終わったよ・・・






燃え尽きたよ・・・


真っ白な灰になったんだ・・・









きわどかったが・・・



私が勝ったのであった。







最強の鼻くそに勝利はしたが、

燃え尽きてフラフラになった私は・・・



前方視界に飛び込んできたコンビニに車を滑らせ

とりあえず水分補給をすることにした。




車を停車した。


やっとホッとする瞬間だ・・・



車の天井を見つめ上を向いて息をふうっと吐いた・・・




・・・・






・・・・・・・・・・・・・・・・




あれ?





あれ何だろう・・・?












天井に一粒のライトグリーンな物体・・・?








きゃああああああああああっ!





車外に葬り去ったはずの粘体の緑粒は


私を見下ろすように・・・





冷酷に見下すように・・・・・・・









そこに・・・車の天井に・・・



まだいたのである・・・・











                      ↓鼻くそ

 ↑私





ダブルで勝ったと思わせて・・・



天井へばりつきのトリプルクロスカウンターを

放ってくるとはよ・・・




やられたよ・・・


負けたよ・・・あんたの勝ちだよ・・・






400勝1敗・・・







対鼻くそ戦、ついに土をつけられた瞬間であった・・・






臥薪嘗胆というか・・・



今度もっと強い敵に出会った時の為に

そして自分への戒めのために・・・






やつは今もそこにいる・・・







今も天井にへばりついている・・・・








今度、見に来る?







「過去(後編)」 -私信 白でこマスター-



「フェイント告白」を実行する前のシナリオ仕込みを

完璧にこなした白でこ。


Nちゃんも、何の疑いもなく

白でこ以外の男の

恋愛相談と思いこんでいるはずだ。


身だしなみもファイアーオールバックを決め、

腹の冷え対策もパーフェクト!


まさに、準備万端状態である。




この頃から芽生え始めた・・・



(準備完璧なのに)


(選択肢自体を間違えたため)


本番すべる


の「白でこ恋愛方程式」のことなど知るよしもなく、


本人自体は「成功するかも」の期待に胸躍らせ

ついに

告白決行の喫茶店に到着したのであった!


今編にて完全完結の伝説の告白現場を

さぁ!見ちくりやっ!



☆・・・☆・・・☆・・・☆・・・☆・・・☆・・・☆・・・☆・・・☆



この、喫茶店が・・・・俺の人生を変える

メモリアルな場所になるかもしれない・・・



そう思うと、この目の前に置かれた「おしぼり」にさえ

愛おしさを感じずにはいられない。



フッと気持ち悪く微笑む白でこ。




その後、矢沢風に唇をとがらせ、

リズミカルに袋からおしぼりを出して


手櫛でオールバックを仕上げるように

心地よい緊張感に汗ばんだおでこを

拭きあげた。

(でこ拭くんかいっ!)



彼の気合いが入る時の、

「でこ関連の動作」のひとつである。



今、化粧室にいるNちゃん。



家まで迎えに行って、助手席に乗り込んできた時

「こんばんわ」という笑顔にまずやられ、


サイドミラーに映った自分の前髪を少し気にする仕草に

大好きのマグマが爆発しそうになった!


や、やばい。


こんなかわいい子が、俺の彼女になるわけがない・・・


そんな弱気な心が一瞬よぎったが

今日はやるんだ!という気合いの方が勝っていた。




「ごめん、待たせて・・・」



化粧室から戻ってきたNちゃん。



車中で見たときより、可愛さが増している!



きっと、俺の正面に座るため

メイクの微調整をしてきたに違いないっ。



そんな細やかな部分まで見れている

集中力が高まっている自分に満足と、


「うんこ?」


などとデリカシーのない事を平気で聞く

Jetとの差に優越感を感じる白でこ。



「今日、俺はベスト以上のコンディションだ!」


メニューを見ながら、得意の舌なめずりしている。





「で、誰なん?告白したい人って」



はうっ!


よ、予定では

頼んだ飲み物が到着してしばらく

してから切り出すはずの「本題」なのに、


Nちゃんからの着席同時の問いかけに

狼狽する白でこ。



「そ、そそそそそそその件は

もももう少しあっ!」



動揺して急に口を開けたので、

治りかけの唇の裂傷がまた裂けてしまった。


口を押さえながら

「もう少し・・・後で」というのが精一杯だった。


ホットとミルクティーを注文してから

今度は白でこが化粧室に立った。




唇の裂傷の裂け具合確認と

想定外シナリオの修正を試みるための

避難と言うべき行動であるが・・・



腹が弱いことで当時から有名だったので

Nちゃんには、確実に「腹痛=うんこ」として

思われてしまったに違いない。



そう思い、焦りの色を隠せない白でこ。


愛の告白直前のうんこなど聞いたことがない・・・

今のままではそう思われる・・・


どうする?


それとも焦ったまま、席に戻るか?


化粧室の鏡の前で状況判断に押しつぶされそうな

青ざめた顔が

唇から血をたらしてこちらを見ている。


ちなみに・・・

デート中などの、

絶対相手に排便を悟られてはいけない時には、


訓練の末編み出した

神業ズボンパンツ同時おろしから

神業便出し、神業ペーパー巻き取り、神業完璧拭き

そして神業パンツ・ズボン・チャック同時上げで

「合計排便時間約3分」という、

常人の小便時間と同じタイムで排便作業の全てを行うことのできる

白でこであるが、



しかしである!

今回は、背に腹は変えれない。



うんこと違うのだが・・・

そして時間がかかってうんこと思われても・・・

とにかく、気持ちを落ち着かせるしかない。




・・・・・・・・・・






洗面台の上に両手をついて、

自分の気持ちが盛り上がってくるのを待った・・・



よし・・・うんこと思われていようが逆襲だ!

こちらも着席同時攻撃!

いきなり恋愛相談切り出して

こちらのペースに持っていくしかない。




拳を握り、小さく気合いのガッツポーズをして

化粧室を後にした。




「誰と思う?」




すでにテーブルに到着していた

ミルクティーを啜っていたNちゃんに

着席同時切り返しを予定通り行う白でこ。




「あ、聞いて~。今、さっき間違えてレモンティ持って

来られてん。もぅ」




うぐっ・・・・



さらに上手をいくNちゃんの想定外天然返しに

意識を失いそうになる白でこ。



「あ、そうなの?」と言うのが精一杯だ。



予定通り、想定通りに進められない・・・



腋から気持ち悪い汗が流れ落ちる・・・


しかし、Nちゃんが


「え?それで誰なん・・・白でこくんに・・・そんな相談してる人・・・」


と言ってくれたおかげで



「フッ・・・それはすぐには言えんなぁ」と

軌道修正が行えた。




カウント9からであったが

ついに立ち上がり

ファイティングポーズを取る白でこ。



よし。ここから予定通りに話を持っていくぞ!




じらしや遠回しのヒントを交え

白でこ主導で告白までの道のりを

進むシナリオ通りにだ。




話を進めていくうちに

案の定、Nちゃんは・・・



「もう、誰なの?ヒントくらい言うてよ~」と


こちらの術中にはまり出した。




じらせ・・・

混乱させろ・・・



そして、俺以外の人物の想像を

たっぷりさせて、






そして、






俺の告白で斬るっ!






完全白でこペースとなった

告白本番。





いよいよ、最後の決めゼリフのところに

場面は差し掛かろうとしていた・・・










「もう~いい加減言ってよ~、誰?」





顔は笑っているが

怒り出す一歩手前のNちゃん。


もう、じらし溜めはできないポイントまで

きている!



「告白しても、いいんじゃない?」



苛立ちからか

そんなニュアンスもNちゃんから飛び出してきた。












ここだ!ここしかないっ!!





い、今こそ

その告白してもいいか相談しているのが

実は自分であることを告げる

「フェイント告白」の絶妙タイミングなのだ!






よ・・・よし


まずは、


昨日鏡の前で何十回と練習した




根津甚八風表情を作る白でこ。

※当時、よく似ていると言われていた。




何?何?


何か起きるの?



Nちゃんの表情がこわばる。





「その・・・

君に告白したいと相談してた男は・・・





ここだ!行け白でこ!

最高のタイミング、最高の表情で告げろ!

お前の愛を!








「その男は・・・」


















「それは、俺やっ!」


















決まった・・・


決まりすぎた・・・・



もう、このタイミングでしかなかった・・・


完璧だ・・・






さぁ、Nちゃん・・・



あとは君の、恥じらうような

うれしいような表情だけで・・・この作戦は

例えダメだったとしても俺は報われる・・・





頬を染めた。君の可愛い表情を・・・


俺に見せてくれ。

















予想もしなかった相手から

予想もしないタイミングでいきなりの告白を受けたNちゃん・・・







いくら学園アイドルと言われていても

まだまだな恋愛に過敏な年頃のNちゃん・・・






白でこが用意した

この素敵とも言える

「サプライズ告白」に見せた


表情がこれだ・・・


































































当然、普通なら



「え~?そんな事言われても・・・


あぁビックリした!」と顔を紅潮させる

リアクションを想像する場面なのだが・・・




あの・・・メチャかわいいNちゃんが・・・


人類が昔、類人猿であったことが

はっきり測り知れるような表情で口を開け

きょとんとこちらを見ている・・・




あれ?

聞こえなかった?




よせばいいのに・・・

もう一度、表情を作り直し





「それは、俺や!」



と言い直す白でこ。






























































































南極の皇帝ペンギンですら

キンタマが縮み上がるほどの

そら寒いリアクションを見せるNちゃん。






その表情が、全ての答えを白でこに告げていた・・・

















「あれ・・・・?」







必死の思いで

まだ、根津風表情を

作り続ける白でこ・・・








しかし、彼の心の表情は違っていた。


その時の彼の心の中の表情がこれだ・・・





























フェイント告白大失敗!



白でこ完全撃沈!













結局、いい友達関係は損なわれなかったものの

想像以上にダメージをおう形でフラれた白でこ・・・













そして、彼の心の中にトラウマとして

植え付けられた「策士策におぼれる」のタネ・・・。










どんどん大きくなるボーリングフォームとは対照的に

女心を動かす場面では、トラウマが発動し

どんどん小さくまとまってしまって・・・すべっていた。




そして、自虐ギャクマシーンへの道へ行ったきり

地元の人間は戻ってきた姿を誰も見ていない・・・












今現在、彼ががどうしているかは知らないが・・・






神様・・・




女性ファンもいるということですし・・・

心配しなくて大丈夫ですよね・・・





教えてください・・・神様・・・・・・・・



もう、あの頃のトラウマから解放され



白でこは・・・・ジゴロで

ワイルドで・・・・モテる

完全な男になれてますよね・・・


























































































結局このパターンかいっ!



ということで、 神様からのダメだしございましたので・・・・











ち~ん・・・ご愁傷様。


まだまだ修行が足らんとよ。



とりあえず、頑張れ白でこ!


本当に女子達にモテる日まで!



俺はいつも応援しているぞ!!




                                  (完)












「過去(中編)」 -私信 白でこマスター-




恋愛音痴な若き日の白でこが、

あろうことか、同級生の学年アイドルNちゃんに

愛の告白を決意するっ!



友人Jetと編み出した「フェイント告白」を

自分なりのシナリオにまとめ、

いよいよ告白決行当日を迎えるのであった!




※制作の都合上、

前・中・後編とさせていただきます。





☆・・・☆・・・☆・・・☆・・・☆・・・☆・・・☆・・・☆・・・☆




全ての準備をすませ、告白当日をむかえた

白でこ。



もちろんNちゃんには、

「Nちゃんの事を好きな、俺の知り合いのことで

相談がある」と電話で伝え済みであり、

夕刻、会う約束もばっちりとった。



あとは告白場所に設定している喫茶店にて

以下の完璧なシナリオ通りに事を運べばいいはずだ。




【白でこシナリオ】




①自分の知り合いが

Nちゃんの事を好きなんだけど

告白してもいいか悩んでいると・・・


あくまで自分ではない男の恋愛相談をふるまい・・・




②それが誰か想像させたり、じらしたりしながら・・・




③ついにしびれを切らしたNちゃんが

「もう~それ誰なのよっ!」とちょっとふくれっ面

したところでぇ~




④決めゼリフ


 「それは俺やっ!」

 

で・・・・・ハートを斬るっ!







⑤(ここからは白でこの想像)


通常なら少し「ダメ気味」の返事をする可能性があったとしても


全く予想もしなかった角度から、不意打ちのような

告白斬りをされたため、予想外に返事に困るNちゃん・・・







こんな作戦でくる人・・・は・じ・め・て。




みたいな~





驚きと・・・うれしさで・・・顔を紅潮させながら

もじもじとしている・・・

































「白でこくん」・・・「Nちゃん」





突然バラ色に広がる

周囲の誰一人立ち入れない

Nちゃんと自分だけの愛の世界・・・




⑥そして・・・Nちゃんは


「うん・・・いっか・・・白でこくんなら・・・」と



白でこの告白を受け入れるのであった・・・









ぐふっ。




想像しただけでも、

我ながら完璧すぎて笑いが

止まらないぜ・・・



Nちゃんに会う前に

シャワーでボディを清め


新品のシャツと新品のパンツをはいて

鏡の前でにやける白でこ。



白でこ家の伝統、


正月と人生イベント時には

「下着は新品での理(ことわり)」


は守られた!





もちろん、告白タイムに腹が痛くなっては

いけないと、冷やし防止のために




上のシャツは

パンツの中に激しく「イン」だ!


腋近くまでパンツを上げて、

「イン」具合を調整だ!



そして、シャツをパンツに「イン」した姿のまま、

彼がここ一番の時に必ず行う


あの儀式とも言える

必要以上のオールバック




「ファイアーオールバック」

(ネーミングby白でこ)



の仕上げに取りかかる!




・・・・決まった!



ファイアー中のファイアーオールバック完成!!


いつもにも増して激しくオールバックだ!(意味不明)




鏡の中の自分が、自分に向かってこう言った・・・







「今日は・・・お前・・・いかしてるよ」

(E.YAZAWA Live in 後楽園スタジアム風)







用意完了し、家を出て、車に乗り込む。




エンジンをスタートさせる前に




目をつぶって深呼吸をする。



そしてハンドルを強く握って

こう頭の中で繰り返した・・・




絶対にうまくいく・・・・絶対にNちゃんは落ちる!




彼のジーンズの中で「イン」されたままの

パンツにまで、この告白を成功させるという

熱き思いが伝わる・・・そんな気合いだ!




自らのシナリオの

成功根拠を見事置き去りにして

白でこは「告白の地」に向けてステアリングを

切るのであった・・・


                      (つづく)





次回、現在の白でこの原点が形成される

伝説の告白現場の様子を、

あなたは見たくなくても目撃するっ!
























「過去(前編)」 -私信 白でこマスター-



それが誰であるかは、絶対に書けないが・・・


本人と特定できることは、ほんの少しでも言えないのだが・・・


私の古くからの友人で、

この季節に唇がよく裂ける、オールバック系

京都出身・身長171㎝の、とある白でこブロガーから




↓白でこ

「お、おおお、俺の、か・・かかかか・・過去を

ああ、あんたのブログでぶぶぶちまけてくっ・・くれ」




という、非常に困難な依頼が舞い込んだ・・・




確かに・・・長年の友ゆえに

私は、彼の数多ある「壮絶な過去」を知っている・・・




し・・・しかしながらである・・・


私は・・・人のやさしさが服を着て歩いているような

男である・・・


そんな男が・・・


それを聞いたら誰もが

ミカヅキ目で彼を軽蔑するであろう数々のエピソードを


たくさんの白でこ仲間さんが読むかもしれない

我がブログにアップすることなど到底できるはずがない・・・



「残念だけど・・・ぼくには協力できないよ・・・」



うつむきながら彼にそう伝えた・・・


すると彼は、興奮しながらこう言った・・・


「お、おでは、ぶさいくなサササササ、サナギのような過去を脱ぎ捨てて、

ちょちょちょ・・・ちょちょちょ蝶に、な、なって(興奮度MAX)

おおおおおおおおおおおお女の子にも、もててみ、みてぇえんだ!」


星を見るような懇願の眼差しで私を見つめ

涙をためて、そう訴える白でこ・・・


そうか・・・それが君のためになるんだね・・・


わかったよ・・・


そんな裂傷だらけの唇さらして

悲しげに見つめないでくれよ・・・


君が、そこまで自分自身の過去を書いてくれと

願うなら・・・書くよ・・・


でも・・・なるべく君のダメージにならないように

具体的な話はやめて、ライトな感じで表現するね・・・


君の恋愛トラウマスタートとなった

あの・・・告白事件を・・・


ものすごく抽象的に書くから・・・・

ものすごくね・・・


・・・・☆・・・・☆・・・・☆・・・・☆・・・・☆・・・・☆・・・・☆・・・・☆・・・・




「白でこ フェイント告白事件」





これは・・・今から二十数年前・・・


彼が大学生の頃に起きた非常に悲惨な事件である。

(ジャックバウアー風)



当時、長い期間、特定の彼女がいなかった白でこ。



理由はいろいろ考えられたが、

私Jetが思うには、


当時の白でこ君は、女性に対するアプローチ方法の

「引き出し」が少なく、

どうやって告白すれば上手くいくのか見当がつかない

恋の初心者マークな男であったからだ・・・



そんなまだまだ恋愛若葉な白でこが、

よせばいいのに新しい恋をした・・・


なんと相手は、高校時代の学年アイドル Nちゃん。



白でこにとって、非常にハードルの高い相手ではあったが、

彼は、高校時代から彼女と仲のいい友達関係だったので、

割と気軽に会える間柄であった。


そんな関係ゆえ、じわじわ気持ちが高まって

彼はNちゃんに恋したのである。


「なぁ、Jet・・・もう我慢の限界なんだ・・・


告白したいんだNちゃんに・・・


で、でも・・・どんな風に告白すれば上手くいくんだろうか?」


彼にそう相談を受けた私は、

う~む・・・無理とは思うが、なんとかしてやりたい・・・

そんな彼を思う一心で

昼夜を問わず彼のためにベストな方策を考えた・・・


風呂に入れば考え、

テレビを見ても考え、

サラダを食べればレタスやきゅうりの歯ごたえにすら

その事を思い出して考えていた。



そして、そうやって導き出された告白案を

いろいろと白でこに提案してみたが・・・

正攻法では、どうもしっくりくるプランがたたない・・・


「それは俺らしくない・・・」


「俺もその案は考えたが・・・だめな気がする」


だめだ・・・

だめな案ばかりが思いつく・・・


どうしたらNちゃんの心に響く告白になるのか・・・


私達は白でこの部屋で、

頭をかかえ行き詰まってしまった・・・




そんな時、・・・・・・・ふと私が


「他の男が君が好きだと言っているという

相談パターンで入り、反応を見て、

最後に・・・それは俺や!」というのはどうだろう?


と、半ばやけくそのようなサプライズ型プランを

場つなぎ的に、白でこに投げかけてみた。


アホか!と一蹴されることを想定していたので

彼の方を見ずに言ったくらいの・・・なんちゃって案である。


言ってしばらくして、彼が無反応だったので

三村風に「無視かよ!」と言おうと彼の方を見た瞬間、


彼の顔が私のすぐそばにあり、

鼻息荒く、刮目していることに気が付いた!



げげっ!

このでこっぱち!

捨て案に喰らいついている!



「Jet ! それでいこうっ!」


俺・・・涙目で

「えっ!ほんまに?」




こうして、「白でこフェイント告白」のシナリオが走り始めたのだ!



(予告)次回、(中編)告白を準備する白でこの生態が明らかに!?