いよいよシリツの時間が迫ってきた。
血流が悪くならないように、
その対策用の白いタイツをはくよう言われた。
幼稚園の頃のお遊戯の時間を思い出した。
あれは嫌いだった。
子供心にも恥ずかしかった。
白鳥パンツもはかせてくれれば、
少し笑えるので、
まだマシだったのかもしれない。
次に、胸に名札を貼る。
トクホンみたいな大きな名札。
第3手術室
氏名 ちゅ~ねんジェット
手術部位 右ヒザ
ハッキリおっきく手書きした。
これで先生も看護師さんも
おかしな所に内視鏡を入れないだろう。