2019年6月23日

岡山県赤磐市で「赤磐いわくらシンポジウム」が開催されました。

このシンポジウムは、2013年に赤磐市の磐山で発見された「陰陽石」について、その存在意義を議論するとともに、この遺跡を周知することを目的としているシンポジウムです。
 

昨年、赤磐美土里の会の白石齊さんや南裕三 さんに磐山の陰陽石を案内してもらいました。

この陰陽石と名付けられた磐座は、2013年に美土里の会が里山整備をしているときに発見されました。そして、この陰陽石の隙間には、夏至の日の入りの太陽が射し込むことがわかりました。

案内してもらった後、すばらしい磐座でしたので、シンポジウムなどを企画してみなさんに知らせてはどうでしょうかと提案していました。

それが今回、白石齊さんや南裕三 さんの努力で実現したものです。

福武教育文化振興財団の助成を得て、赤磐市と赤磐市教育委員会、イワクラ(磐座)学会の後援で行われました。

【赤磐美土里の会の会長 白石齊さんの挨拶】

 

まず、西山英子さんの司会で1人20分の講演が行われました。星と太陽の会を主催されていた佐藤光範さんが「岡山の磐座の話」、写真家で石の語りべの須田郡司さんが「世界の巨石信仰」、磐美土里の会の南裕三 さんが「磐山の陰陽石について」、そして私が「イワクラとは何か」を講演しました。

パネルディスカッションは、パネラーには講演者4名が座り、ジャーナリストの下山宏昭さんの進行で
、陰陽石の目的や巨石文明がいつ頃から始まったかなどディスカッションが行われました。

【講演 平津豊】

 

【パネルディスカッション】

 

【パネルディスカッション】

 

また、シンポジウム前日には、シンポジウム参加者を対象として、周辺の遺跡をめぐる見学会が行われました。

40名以上の参加があり、バス2台でまわりました。

謎の階段状構造物、熊山遺跡では、瑠璃舞の方が舞を披露し、花を添えていただきました。

 

【熊山遺跡と瑠璃舞】

 

両宮山古墳と備前国分寺跡を見学した後、陰陽石に夏至の日が入る様子を観察するため山に登りました。

出発時には雨が降っていましたので、夏至の日が入る様子は観察できないと思っていましたが、我々が山を登り終わると、雲が晴れてきました。

岩の隙間に夏至の太陽が入ると、参加された人たちから喚声があがり、古代人が造ったイワクラと太陽が織り成す素晴らしい光景に酔いしれました。

【陰陽石の隙間に入る夏至の夕日を見る参加者】

 

【陰陽石の隙間に入る夏至の夕日】

 

(イワクラハンター 平津豊)

 

 

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