10月7日、広島県福山市でイワクラサミットin福山が94名の参加で行われました。

イワクラサミットは、イワクラ学会が1年に1回開催している全国大会で、講演会やイワクラ学会員の研究発表が行なわれます。
イワクラ学会については、内容を知らない人からオカルト学会だとか悪口を言われていますが、巨石遺構について科学的に解明したり、岩石祭祀を民俗学的及び歴史学的に研究している学会です。むしろスピリチュアルや宗教とは距離を置いています。
サミットは、このことを一般の人に理解していただく大切な機会でもあります。

 

学会員の研究発表として、私も「イワクラの定義の考察、及び葦獄山ピラミッド」という題で発表しました。!
イワクラの定義では、イワクラ学会が考えるイワクラとは何か?をお話しました。これを理解してもらわないと、イワクラ学会が何をしている団体なのかわからないのです。
ここ最近、一般の人が参加する学会の催しでは必ず最初に行わせていただいています。

 


次に、広島でのサミットなので葦嶽山ピラミッドを紹介しました。私が最初に葦嶽山に登ったのは2010年ですが、今回、葦嶽山ピラミッドの拝殿施設である鬼叫山のイワクラ配置図を描いたので、発表しました。
これによって、10メートルのコンパクトなエリアに拝殿施設が集中していること、方位石の方位が、これまで言われていた方位とは異なること、拝殿施設が50°の節理を利用して作られていることがわかりました。この発表内容については、ホームページ「ミステリースポット」の方へ追記したいと思います。キラキラ

 

30分という制限時間の中で、イワクラ定義と葦嶽山ピラミッドと2つを欲張ったので、早口で進めてしまいました。アセアセ
会場の進行も行っていたので、時間ばかりが気になってしまったのですが、反省すべきことが多かったサミットでした。


会社では、若い技術者を相手に講習などを行っているのですが、一般人相手の講演となると勝手が違い、もっと高いレベルが求められることを、改めて実感しました。
 

来年は、少し講演会を増やして、経験を積もうと思っています。
もし、講演会を開いて話を聞いてやろうという人がおられれば、ご連絡ください。交通費だけで行かせていただきます音符



なお他に、尾道大学教授、稲田全二先生の「尾道に隠された神話と磐座」では、岩屋のイワクラに向って尾道の寺院が建てられていることを検証していった過程がドラマチックに語られました。

 

篠澤邦彦さんの「太陽の遺跡~白石の鼻巨石群と地域活性化への模索!」では、愛媛県の白石の鼻巨石群の太陽観測装置としての紹介とともに新しく発見された事実について発表されました。

 

須田郡司さんの「南インドの巨石と聖地、及びのうが高原の巨石」では、春にインドを旅された時に撮られたインドのドルメンや線刻を紹介されたあと、廃墟となっている広島県のうが高原のイワクラを再び世に出すことができるのはイワクラ学会しかないと力説されました。
 

 

大岡千尋さんの「大土山に生まれし市杵島姫命の伝説をめぐって」では、広島県に残る市杵島姫の伝承を紹介されました。

 

最後には渡辺豊和会長もお元気に壇上にあがられて、会報40号の総括をしていただきました。


会場では、イワクラの写真展や会員や古本の販売を行うなどの新しい試みも行われました。


(古代史探索家 平津豊)


 

ホームページ【平津豊のミステリースポット~日本にあった古代文明を訪ねて】のトップ画面は、こちら

ホームページへ