2013年9月29日 巨石交流会の「神社、奥宮、元宮巡り」が行われました。
8名の方に参加いただきました。
イワクラ好きな方から、スピリチュアルな方まで、いろいろな方に集まっていただき、わいわいと一日過ごしました。

10時に阪急御影駅で集合です。
坂田会長から本日のコースの説明資料を渡していただき、簡単な自己紹介のあと弓弦羽(ユズルハ)神社に参拝。
社伝では、神宮皇后が韓国征伐の帰りに、弓矢甲冑を納めて熊野大神を斎奉し、反乱した忍熊王との戦の勝利を祈念したところとなっています。
御祭神は、根本熊野三所大神です。
弓弦羽神社の境内にある力石と水神社を見て、ゆずるはの瀧へ

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【弓弦羽神社で説明する坂田会長】


昭和初期までは、大きな滝であったのですが、今は水量が少なくなってしまっています。日音寺の管理となっており、行場はこしらえてありました。
滝の下には、白山大権現の像が彫ってありました。ククリヒメです。

ゆずるはの瀧が弓弦羽神社の元宮ではないかと考えての調査でした。

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【ゆずるはの瀧】

次は、渦森台の本住吉神社の奥宮に参拝です。
六甲山の中腹にあるこの神社は、小さいながら立派なつくりのお社です。
以前ここで、磁気異常を見つけたのですが、みんなで確認したところ、岩の磁気異常ではなく、岩の上に設置されている鉄製の柵が異常なのではないかという結論に達しました。なぜ、この鉄柵だけが、周りと異なった方位を示す磁石となっているのかは謎です。
昔、この辺りには、ストーンサークルもあったようですが、宅地化で破壊されてしまっています。

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【本住吉神社の奥宮】

その後は、東灘区住吉宮町の本住吉神社へ
住吉神(底筒男命、中筒男命、表筒男命)と息長帯姫命(神功皇后)をご祭神とする神社で、だんじりで有名です。
神功皇后が韓国征伐の帰りに、この神戸の港で船が進まなくなったため、廣田、生田、長田に神々を祀り、最後に大津の渟中名倉の長峡に住吉神を祀ったおかげて、船が進んだと日本書紀に書かれています。
この渟中名倉の長峡がどこかについては、論争がありますが、本居宣長は神戸の住吉であると主張しています。
有名な大阪の住吉大社の元はこの神社ということになります。

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【本住吉神社】

ここで、近くのファミレスで昼食です。
伊勢内宮の磐座の話や、ごろごろ岳で新しく見つかった磐座の話などで盛り上がり、時間超過。みなさんお話好きで止まりません。

次は、芦屋神社で宮司さんのお話を聞きました。
ご祭神である天の穂日は、アマテラスから大国主の元に使わされたのに3年間連絡をしなかったため裏切り者とされていますが、実は大国主に国譲りをさせた強力なネゴシエーターだったのではないかというお話、境内にある古墳にククリヒメが祀られているお話、六甲山頂の天の穂日の磐座との関係などなど、とても興味深いお話を聞かせていただきました。

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【芦屋神社でお話される山西宮司】

その後、いっきに六甲山頂へ
時間がなく、麻耶の天狗岩は飛ばして、カントリーハウス内の天の穂日の磐座に行きます。
この磐座は、芦屋神社の宮司さんによると、柔らかい優しい感じがする磐座ということです。
この磐座の横にストーンサークルがあります。
私は、前に来たとき、このストーンサークルがあまりにも綺麗なので、このカントリーハウスが整備されたときに、丸く岩を並べたものと思っていました。
このことを芦屋神社の宮司さんに聞くと、昔からあるものということです。
これにはちょっと驚きました。それならば、とても綺麗なストーンサークルということになります。

そして、もちろんこの六甲山頂の天の穂日の磐座が芦屋神社の元宮であるのは間違いがないところです。

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【天の穂日命の磐座】

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【天の穂日命の磐座の隣にあるストーンヘンジ】


次に天狗岩へ
突き出た岩の上に乗らないと天狗の顔を見ることができなかったので、みなさん怖い怖いと言いながら、挑戦されていました。
午前中に訪れた本住吉神社の奥宮の横にある登山道を登ってくると、この天狗岩にたどり着きます。
私は、この天狗岩が本住吉神社の大元で、渦森の奥宮、住吉宮町の本住吉神社へと降っていったのではないかと考えています。

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【天狗岩】

最後は、巨石交流会が、覆土を取り除く作業をしている磐座をご紹介し、この磐座が何であるかについて、みなさんから貴重な意見をいただきました。

次回のツアーは10月13日の予定で瀬織津姫の磐座に行くことになっていますが、こちらは定員に達したので締め切っています。
10月12日の講演会は、まだまだ余裕がありますので、磐座や神様などに興味のある方は、ご参加ください。

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巨石交流会講演会のご案内