天国の幻
次の幻のうちのいくつかは、イエス様が私を地獄に連れて行かれる前に、私に与えられたものです。またいくつかの幻は、私が地獄を訪れる最後の頃に受けたものです。
神の似姿
私がこの天からの幻を受けたのは、私が深く祈り、黙想し、そして礼拝していた時でした。私が祈っていた場所に主の栄光が下りました。大波のような火と輝く光と崇高な力とが、私の目の前に現われました。その火と光の中央に、神の御座がありました。その御座の上に神の似姿がありました。
喜びと平安と愛とが、全能なる神から流れ出ていました。その御座の回りは、小さなケルビム神の御座にいる生き物たちが歌ったり、主の顔や手や足に口づけしていました。ケルビムたちが歌ったのは、聖「なるかな、聖なるかな、聖なるかな、全能の主なる神」という歌でした。ケルビムたちの頭や小さな翼の先端の上には、舌のような火 がありました。彼らの翼の動きは、主の力と栄光の動きに合わせているようでした。一人のケルブケルビムの単数形が私のところに飛んできて、私の目に触れました。
金の山々
ある幻の中で、私は地球を遠くから見下ろしていました。地は何マイルにもわたって雨がなく干からびていました。地面はひびが入り、乾燥していて、不毛の地でした。どんな木や草も全く見えませんでした
それから私は、その乾燥した地を越えて、はるか天国まで見ることが許されました。そこには二つの大きな山が並んであり、ふもとのところでつながっていました。山の高さはわかりませんが、とても、とても高い山でした。近づくと、 それらの山は、透明なくらいに純粋で堅い金でできていることがわかりました。 それらの山の向こうに、輝く白い光が見え、その光は広がって宇宙に満ちていきました。
私は心の中で、これは天国が着座している土台であると感じました。人々は小さな金の指輪を求めて争いますが、神はすべての金の所有者なのです。邸宅の建設 私が祈っている時、この幻を受けました。私たちがこの地上で行なうさまざまな事の記録を、天使たちが読んでいるのが見えました。翼のある天使たちもいれば、翼のない天使たちもいました。大きい天使もいれば、小さい天使もいました。けれどもみな、顔は違っていました。この地上にいる人々のように、天使たちも顔つきで区別できました。
見ると、天使たちがとてつもなく大きなダイヤモンドを忙しそうに切っていて、それらをいくつもの美しい邸宅の土台に据えていました。そのダイヤモンドは、厚さ三十センチ、長さ六十センチでとても美しいものでした。一人のたましいが神に勝ち取られるたびに、一つのダイヤモンドが、そのたましいを獲得した人の邸宅に加えられるのです。どんな労苦であっても、それが神のためになされる時、決してむだにはならないのです。
天国の門
私が祈っていた別の時に、この天国の幻が見えました。私は霊の中におり、一人の天使が私のところに来て、天に私を連れ出しました。かつて私が金の山々の後ろに見た時のように、大波のような光とまばゆいばかりの栄光の壮大な光景が見えました。神の力が示されるのを見るのは、厳かなことでした。その天使と私が、大きな城壁の二つの巨大な門に近づくと、剣を持った特に大きな天使が二人見えました。彼らの背の高さはおよそ十五メートルで、髪の毛は金糸でした。その間はとても高くて、てっぺんは見えませんでした。
それらの門は、 私がかつて見た中で最も美しい芸術作品でした。それらは手で彫刻されたものであり、複雑なひだやたるみ、重ね、彫り込みがなされていて、真珠やダイヤモンド、ルビー、サファイヤなどの宝石がちりばめられていました。その門にあるものは何でも完璧にバランスが取れており、門は外に開いていました。一冊の本を手にした一人の天使が門から出て来ました。その天使はその本でチェックしてからうなづいて、私に、入ってもよいと言いました。
皆さん、もしあなたの名前が小羊イエス・キリストの命の書の中になければ、あなたは天国に入ることができないのです。
ファイルの部屋
ある幻の中で、一人の天使が私を天国に連れて行き、堅い金の壁でできた、とても広い部屋を私に見せてくれました。アルファベットの文字が壁のあちこちに彫り込まれていました。その光景は大きな図書館によく似ていましたが、本は、棚に並べられてはおらず、壁の中に埋め込まれていました。
長い衣を着た天使たちがその壁から本を取り出し、それらを綿密に調べていました。彼らのすることには、きちんとした秩序があるように思われました。それらの本には厚い金のカバーがついていて、いくつかのページは赤色でした。本はとても美しいものでした。私といっしょにいた天使は、これらの本は、これまで地上に生まれたすべての人の人生の記録であると言いました。
他にももっと多くの記録が入った部屋がまだいくつもあるとも言いました。時々、天使長たちが神の前に記録を持って来て、是認か否認を求めていました。それらの本には、祈りのリクエスト、預言、態度、主にあっての成長、キリストに導かれたたましい、 御霊の実、さらにもっと多くのことも含まれていました。
私たちが地上ですることはなんでも、それらの本の中の一冊に天使たちによって記録されているのです。しばしば天使が本を置いて、柔らかい布で何ページかを洗い落としていました。洗い落とされたページは赤色になりました。
天のはしご
主の御霊は私に次のような幻を与えてくださいました。天国から地球に降りる大きな霊的なはしごが見えました。そのはしごの一方からは天使たちが地上に降りて来て、もう一方からは天使たちが上がっていきました。はしごの上の天使たちには翼がありませんでしたが、天使はひとりひとり一冊の本を持ってい て、その本のカバーの表紙には、一人の名前が書かれてありました。
ある天使たちは、指示を与えたり、他の天使からされる質問に答えたりしているように見えました。指示を受け取ったり、質問の答えを受け取ったりすると、彼らは見えなくなりました。また地球の別のいくつかの場所にもはしごが見えました。天使たちは絶えず動いており、上がったり降りたりしていました。天使たちは神からの命令を携えている使者であるため、大胆に、また権威を持って動いていました。
イエス・キリストから 世界へのメッセージ
イエス様が初めて私に現われてくださった時、彼はこう言われました。
「あなたは私とともに地獄の深いところを通るように父によって選ばれました。地獄と天国について、私が世界中の人々に知ってほしい多くのことを、あなたに示していきます。この本が、これらの知られていない場所が実際にどのようなところなのかを知らせる真実の記録となるように、私はあなたに何を書くべきかを語りましょう。私の霊は、永遠、裁き、愛、死と死後の命について、奥義を啓示します。」
まだ救いを受け取っていない世界中の人々に対する、主のメッセージはこれです。
「私はあなたがたが地獄に行くことを望んではいません。私は、私自身の喜びのため、またいつまでも続く交わりのために、あなたがたを作りました。あなたがたは私が創造したものであり、私はあなたがたを愛しています。私が近くにいる間に私を呼び求めなさい。そうすれば、私は聞いてあなたがたに答えましょう。私はあなたがたを赦して祝福したいと願っています。」
すでに救われて生まれ変わっている人々に、主は言われます。
「あなたがたは一緒に集まることを忘れてはいけません。一緒に集まり、祈り、私のことばを学びなさい。聖い霊で私を礼拝しなさい。」
主は諸教会と国々に言われます。
「私の天使たちは、救いの相続者たちのために、またこれから相続者となる人々のために、いつも戦っています。私は変わることがありません。私は、きのうも、今日も、永遠に同じです。私を求めなさい。そうすれば私は私の霊をあなたがたの上に注ぎましょう。あなたがたの息子、娘たちは預言をするでしょう。私はあなたがたの間で大いなることを行ないましょう。」
もしあなたがまだ救われていなければ、今、時間を取って、主の前にひざまずき、罪を赦して神の子どもにしてくださいと主に求めてください。どんな犠牲を払ってでも、あなたは今、天国をあなたの永遠の住まいとするべきです。地獄は恐ろしく、地獄は現実にあるのです。