「私たちは、恐れ退いて滅びる者ではなく、信じていのちを保つ者です。」

(ヘブル十章三十九節)

 

ある時、夜の祈り会でこの御言葉に基づいて、皆で異言で熱く析った後、全く静まって異言の解き明かしを求めて祈りました。この夜の祈り会での異言の解き明かしは、私にとって革命的なメッセージでした。

 

私は当時まだ救われて間もない頃で、一人の祈り手として黙って座っていましたが、先輩の祈りの導き手の男性が導くままにこう言いました。

 

「誰か異言の解き明かしが賜物としてくだった方いませんか?心に示される方はぜひ大胆に証ししてください。」

 

さらに十分間ほどの真剣な沈黙が続きました。すると一人の女性が、目を開けて謙遜にゆっくり語り始め、皆が注目しました。

 

「あの…今、私は幻をずっと見ていたのですが、話してもいいでしょうか?」

 

「ぜひ、どんなことでも示されたことがあれば、証ししてください。」

 

「実は、綺麗な川を見ていました。とっても綺麗な流れで、その流れの中にはとても綺麗な魚がたくさん泳いでいました。…しかし、もう一つの川も流れていました。それはとても汚い真っ黒な、どぶ川でその中には何か汚い魚が泳いでいました。」

 

そこまで話すと姉妹は何かこれ以上は話すべきか否か悩んでいるようでしたが、決意してすまなそうに話を続けました。

 

「そして、申し訳ないのですが、そのどぶ川の中に入っている人がいました。」

 

祈りの導き手の兄弟が興味深く質問しました。

「それはどんな人ですか?」

 

「はい。それは泉兄弟です。それともう一人いるようですが、よく分かりません。」

これを聞いて私は内心「ドッカーン!何で私が?」と思いましたが、考えるとすぐにその意味がわかりました。これは確かに、聖霊様による異言の解き明かしの啓示であると確信するに至りました。

 

というのは、ちょうどその日、いつものように私は教会内で暇をもてあそんでいた兄弟を連れて街に出て行き、空いた時間を生かして路傍伝道をしたのですが…。

 

その時、アンケート用紙を手に持つ調査員のふりをした統一原理協会の信者である若者から勧誘を受けたのです。そこで私は熱心に彼らに救い主イエス様を宣べ伝えましたが、一向に救われませんでした。

 

そこで、言葉の限りを尽くして伝えたのに変化がないので、この青年がとてもかわいそうに思い、その場で思いっきり抱きしめて一方的に熱く涙でお祈りしてあげました。数分の熱い祈りの後、私が目を開け、抱きしめるのを止めると、目の前の青年は相変わらず冷静で変化なく、救われた様子無しでした。

 

私は失望と落胆を胸に、疲れきって教会に帰り、前述の異言の解き明かしを受けたのでした。熱心のあまり、抱きしめて祈ったことが神様の御心ではないことに気付かされました。

 

それ以降、いままで統一原理協会の信者への伝道にかけていた時間と労力を、一般の人への伝道へと軌道修正しました。すると、もっと簡単に人々が教会に導かれるようになったではありませんか!

 

なるほど、異言の解き明かしは重要な賜物であるとここに教訓を得ました。

 

「私は、見張り所に立ち、とりでにしかと立って見張り、主が私に何を語り、私の訴えに何と答えるかを見よう。主は私に答えて言われた。幻を書きしるせ。これを読む者が急使として走るために、板の上にはっきり書きしるせ。」(ハバクク二章一節~二節)

 

 

キリストの再来

 

私は主が来られるのを見ました。彼がラッパの音のように呼ぶ声と、天使長の声とが聞こえました。そして全地が揺れ動き、死んでいた義人たちが墓から出て来て、空中で彼らの主とお会いしました。それから何時間もたったように思われました。角笛が鳴り響くのが聞こえ、地と海はその中の死者を出しました。主イエス・キリストは火の衣を着て雲のてっぺんに立っておられ、その輝かしい光景を見ておられました。

 

 私はふたたびラッパの音を聞きました。見ると、生きていて地上に残っていた者たちが彼らと会うために上っていきました。その贖われた人々が空中で集まっている場所は、何百万もの光の点が一点に集合しているように見えました。天使たちがそこで彼らに真白な衣を与えると、大いなる喜びが沸き起こりました。

 

天使たちには秩序を保つ仕事が割り当てられていました。天使たちはいたるところにいて、生き返った人々には特別に心を配っているようでした。その贖われた人々には新しいからだが与えられ、空中を通り過ぎているあいだに彼らは変えられていました。

 

 天は大いなる喜びと幸せで満ちあふれ、天使たちは「王の王であられる方に栄光あれ!」と歌っていました。

 天の高いところに、大きな霊的なからだが見えました。それはキリストのからだでした。そしてそのからだは、ベッドの上にあおむけに横たわっていました。そして血が地にしたたり落ちていました。私は、これは私たちの主の殺されたからだであるとわかりました。それからそのからだはどんどん大きくなっていき、天を満たすまでになりました。そして何百万もの贖われた人々が、そこに入ったりそこから出たりしていました。

 

 驚いて見ていると、何百万もの人々がそのからだへの階段を上っていき、そのからだを満たしました。それはつま先から始まり、足を通り、腕、腹、胸、そして頭へと満たしていきました。

 

それがいっぱいになった時、地上のあらゆる国々、人種、あらゆる言語の男女で満ちているのが見えました。そして彼らは力強い声で主をほめたたえました。

 

 一つの王座の前に、何百万もの人々がすわっていました。見ると、天使たちが何冊かの書物を持って来て、そこから裁きが読み上げられました。あわれみの座があり、おおぜいの人々に報いが与えられました。

 

 それから私が見ると、暗やみが地球の表面を披っていて、悪魔の軍勢がいたるところにいました。数えきれないほどの悪霊たちが彼らの牢獄から解き放されていて、地上に流れ込んでいました。私は主が言われるのを聞きました。

「地に住む人々はわざわいです。サタンがあなたがたの間に住むために来たからです。」

 

一人の怒っている獣が見えました。彼は地球全体に毒を注ぎ込みました。地獄は激怒して揺れ動き、底なしの穴から悪霊たちが群れをなして出て来て、そのおびただしい数のために、地は黒くなりました。人々は泣きながら丘や洞穴や山に逃げ込みました。そして地上には、戦争とききんと死がありました。

 

 最後に、火の馬と戦車が天に見えました。地は震え、太陽は血のように赤くなりました。そして一人の天使が言いました。

「聞きなさい、地よ。王が来られる!」

 

すると空に、王の王であられ、主の主であられる方が現われました。また彼とともにあらゆる時代の聖徒たちが、真白な服を着ていました。そして私は『すべての目は彼を見る』、『すべての膝は彼の前にかがむ』ということを思い出しました。それから天使たちがかまを入れ、熟した穀物を刈り取りました。それは世界の終わりでした。

イエス様は言われました。「悔い改めて救われなさい。神の国が近いからです。私の願ってきたことと私のことばとが成就されるからです。主の道の備えをしなさい。」

 

そして私は、『私たちは互いに愛し合わねばならない、キリストがまもなく来られることを思って、私たちは真理の中で堅固な者となり、子どもたちには正しく教えていかねばならない』と思いました。なぜなら王であられる方が確かに来ようとしておられるからです!