世界三大長寿村と言われるエクアドル、パキスタン、カスピ海近くの村もすべて低酸素症になりやすい標高が高いところに位置しています。ミトコンドリアは、細胞中の酸素を使ってエネルギーを作る器官で本来は加齢によって機能が衰えますが、高地のように酸素濃度が低い場所ではミトコンドリアが常に活性化し、年をとっても細胞レベルで健康が維持できるのです。つまり厳しい低酸素の過酷な環境の人々こそ体が常時、臨戦態勢で目覚めて、活性化して病気に対する免疫力が強いようです。
 

ヘブル5:8 キリストは御子であられるのに、お受けになった多くの苦しみによって従順を学び、5:9 完全な者とされ、彼に従うすべての人々に対して、とこしえの救いを与える者となり、5:10 神によって、メルキゼデクの位に等しい大祭司ととなえられたのです。

 

冬は厳しい寒さで知られている北海道ですが、夏は30度を超える事もあります。特に、北海道は昼夜の寒暖差が激しく、夜になると気温はグッと下がるため、昼夜の気温の差が激しいほど野菜も穀物も引き締まって糖度は高まると言われていて、北海道産の食物がおいしい理由はそこにあるのです。

厳しい環境を乗り越えて強くなった人々は人生に深みと味がある。
 

試練の環境は長寿村の住民の体や北海道の食物をも強くしますが、心も同様の現象が起きます。

心に大きな傷を負うほどつらい経験をした後には、不安や緊張が続いたり眠れなくなったりする「心的外傷後ストレス障害」が起きる人たちがいます。

 

その一方で、逆境を乗り越えた後に大きく成長する人たちもいます。この「心的外傷後成長」と呼ばれる変化は、トラウマや苦しい環境を乗り切ったことで起きるポジティブな変化を表す。これまでの研究で、心に大きなダメージを受けた後、それを乗り越えた人の70%が、何らかのポジティブな心理的成長を遂げているとわかっている。

ハーバード大学医学部の心理学者マリー・フォーゲアドは「逆境を経験すると、信念や人生の優先事項を変えざるを得なくなる。それが習慣化した考え方を打ち破り、創造性を向上させる」と説明する